世界を変えた10人の女性科学者

  • 化学同人
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感想 : 12
  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784759820416

作品紹介・あらすじ

化学者,物理学者,生物学者,天文学者,医学者と,分野は違えど,現代科学の一端を支える業績を残した女性科学者たちを10人紹介する.女性だからという理由で待ち受けていた困難も少なくなかったが,粘り強く研究を続け,まったく新しい薬をつくったり,宇宙の秘密を明らかにしたりしました.
10人にはキュリー夫人のようにノーベル賞受賞者もいますが,大半は賞とは無縁の人たち.女性の貢献が気にとめられなかった時代に生きて,困難をものともせず,世界をより良い場所に変えてきた彼女たちが生きた時代と生きざまを見よう.

感想・レビュー・書評

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  • Science Writer and Communicator/Science Journalist – Biology, Health and Medicine – Catherine Whitlock
    https://www.catherinewhitlock.co.uk/

    科学と世界を変えた10人の女性科学者たち(仮) マリー・キュリー,リータ・レーヴィ=モンタルチーニ,呉健雄, バージニア・アプガー 他(仮)の通販/キャサリン・ホイットロック/ロードリ・エバンス - 紙の本:honto本の通販ストア
    https://honto.jp/netstore/pd-book_30287239.html

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      女の本屋 > 著者・編集者からの紹介 > C・ホイットロックほか著、伊藤伸子訳『世界を変えた10人の女性科学者――彼女たちは何を考え、信じ、...
      女の本屋 > 著者・編集者からの紹介 > C・ホイットロックほか著、伊藤伸子訳『世界を変えた10人の女性科学者――彼女たちは何を考え、信じ、実行したか』  ◆佐久間純子(化学同人・編集部)  | ウィメンズアクションネットワーク Women's Action Network
      https://wan.or.jp/article/show/9814
      2021/11/25
  • 最初からやりたいことが定まっていたわけではない。時代に翻弄されながらも人との出会いを手繰り寄せ、信じたことをやり続けた。女性が仕事に就き続けることが難しかった時代からのメッセージ。

  • 資料として。

  • メモ
    1 ヴァージニア・アプガー(小児科・麻酔科医、医学者 1909-1974 米ニュージャージー州ウェストフィールド生) 
     新生児の出産の際にアプガー指数を導入し、乳幼児死亡率を低下させ世界に貢献した。アプガー指数:アプガーテスト、アプガースコアとは、出産直後の新生児の健康状態を表す指数、および判定方法。1963年に正式にアプガーテストと命名。Appearande外観、Pulse心拍数、Grimaceしかめっ面(刺激に対する反射)、Activity活動性、Respiration呼吸

    2 レイチェル・カーソン(生物学者・作家 1907-1964 米ペンシルバニア州ピッツバーグ近郊生まれ)
    言わずと知れた「沈黙の春」でDDTなど農薬の影響を指摘。

    3 マリー・キュリー(物理学者・化学者 1867-1934 ポーランド・ワルシャワ生)ノーベル物理学賞、化学賞。

    4 ガートルード・エリオン(生化学者・薬理学者 1918-1999 米ニューヨーク生)
     白血病、マラリア、HIVなど数々の難病の治療薬を発明。1988年ノーベル生理学・医学賞受賞。博士号を取得していない初めての受賞者。父(ユダヤ教のラビ)はリトアニアから母はポーランドからの移民。

    5 ドロシー・ホジキン(化学者・結晶学者 1910-1994 イギリス役人の父の赴任地カイロ生まれ、のちイギリス・ノーフォーク州)
     ペニシリンとビタミンB12の構造を明らかにした。54歳でノーベル化学賞を受賞。分子の構造を「見る」ことのできたドロシーはX線結晶学のあり方を変えた。

    6 ヘンリエッタ・リービット(天文学者 1868-1921 米マサチューセッツ州ランカスター生まれ)
     写真乾板を利用して星の等級を決定する方法をみつけた。1926年のノーベル賞に推薦されたが、その5年前に53歳で生涯を閉じていた。

    7 リータ・レーヴィ=モンタルチーニ(神経学者 1909-2012 イタリア・トリノ生まれ。ユダヤ人)
     第二次世界大戦下に隠し部屋のような研究室で実験を続け、神経成長因子(NGF)の存在を明らかにした。その功績により1986年ノーベル生理学・医学賞受賞。発生学の考えが根本から変わる、たった一つの細胞から複雑な器官が発生し成長する仕組みが、化学物質を介した一連のコミュニケーションによって説明できるようになる。また疼痛管理やアルツハイマー、がんの理解も深まった。

    8 リーゼ・マイトナー(物理学者 1878-1968 ウィーン生まれ。ユダヤ人)ドイツのマリー・キュリーとも言われた。ナチスドイツから亡命中(オランダ経由でスウェーデンへ)にウランの核分裂を発見。1944年のノーベル化学賞は共同研究者のオットー・ハーンにだけ授与された。

    9 エルシー・ウィドウソン(化学者・栄養学者 1906-2000 ロンドン生まれ)
     栄養学や食品成分表を開拓。第二次世界大戦中には配給食の開発に携わる。自分の身体を実験台にして塩類などの消化吸収を分析。

    10 呉健雄(物理学者 1912-1997 中国江蘇省生まれ1936年ミシガン大学に行くためアメリカに渡る)専門は放射線物理学。繊細で複雑な実験をいくつもこなし、1956年には難解な実験を進め「パリティ対称性の破れ」を証明。中国のキュリー婦人とも呼ばれた。著者前書きによればノーベル賞を受けてしかるべきなのに授与されなかった女性のひとりだという。
      

    科学の研究は創造力と判断力とそして運。運は発見にもノーベル賞の受賞にも作用する。

    2021.8.28第1刷 図書館

  • 「化学者,物理学者,生物学者,天文学者,医学者と,分野は違えど,現代科学の一端を支える業績を残した女性科学者たち10人を紹介する.女性だからという理由で待ち受けていた困難も少なくなかったが,粘り強く研究を続け,まったく新しい薬をつくったり,宇宙の秘密を明らかにした.10人にはキュリー夫人のようにノーベル賞受賞者もいるが,大半は賞とは無縁の人たち.女性の貢献が気にとめられなかった時代に生きて,困難をものともせず,世界をより良い場所に変えてきた彼女たちが生きた時代と生きざまを見よう.進路に悩む中学生・高校生から一般までお薦め.」
    もくじ

    刊行に寄せて
    写真提供
    はじめに 

    1 ヴァージニア・アプガー  (小児科・麻酔科医師・医学者。1909~1974)
    2 レイチェル・カーソン (生物学者・作家。1907~1964)
    3 マリー・キュリー (物理学者・化学者。1867~1934) 
    4 ガートルード・エリオン (生化学者・薬理学者。1918~1999)
    5 ドロシー・ホジキン (化学者・結晶学者。1910~1994)
    6 ヘンリエッタ・リービット (天文学者。1868~1921)
    7 リータ・レーヴィ=モンタルチーニ (神経学者。1909~2012)
    8 リーゼ・マイトナー (物理学者。1878~1968)
    9 エルシー・ウィドウソン (化学者・栄養学者。1906~2000)
    10 呉健雄 (物理学者。1912~1997)

    解 説 大隅 典子
    訳者あとがき
    用語解説
    もっと読みたい人のために
    索 引

  • 女子栄養大学図書館OPAC▼ https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000054715

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