元素のふるさと図鑑

著者 :
  • 化学同人
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784759820751

作品紹介・あらすじ

元素のふるさとである鉱山から元素を取りだし,素材として役立つまでの道のりを図や写真をもちいて紹介.鉱山開発の始めから終わりまでを示す多くの写真や図は,元素好きの多くの人たちを魅了します.同時に,鉱物から元素を取りだすまでのキーワードや,どんな元素が地球のどこにあるのか,元素の値段はどうやって決まるかなど,経済との関係についてもイラストで図解します.さらに,中・遠未来の潜在資源の一例として,海底資源開発についても触れる.

感想・レビュー・書評

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  • 地球上に存在している(地殻に在る)金属元素についてその素材になるまでの活用について解説している。
    鉄やアルミや銅・亜鉛など以外に多くの金属を現在では必要としている。それら金属がどこに存在しどのように掘られているのかを解説している。(専門的な部分が多いので解説が行き届かない面があるが)
    デジタル化の進展により多様な希少金属を含む幅広い元素が必要となっている。その活用の一旦も理解できる。
    日本は資源が乏しい国である。しかし、金属資源に於いても世界でも特に多くを必要としている国の一つ。貿易が成り立たねば日本は成り立たないことが分かる。

  • 「元素のふるさとである鉱山から元素を取りだし,素材として役立つまでの道のりを図や写真をもちいて紹介.鉱山開発の始めから終わりまでを示す多くの写真や図は,元素好きの多くの人たちを魅了します.同時に,鉱物から元素を取りだすまでのキーワードや,どんな元素が地球のどこにあるのか,元素の値段はどうやって決まるかなど,経済との関係についてもイラストで図解します.さらに,中・遠未来の潜在資源の一例として,海底資源開発についても触れる.」
    中学生から。

  • かなり面白かった。金属、レアアースについては実生活、政治問題ともによく出てくる話題ではあるが、より俯瞰した立場で知ることができる。
    なにより写真とイラストが豊富で、かつ網羅性があり飽きない。
    世界の生産量と埋蔵推定量、どの国で採掘されているのかが分かる構成になっておりとても興味深い。
    銅や鉄、アルミ、リチウムといった身近なものだけでなくクロム、ヒ素、タングステンなど聞いたことあるレベルのものを知ることができて世界が広がった。

  • ポップな表題に対して、かなりちゃんと作りこまれている良書。

    世の中には様々な元素があるのは承知の通り。
    しかしそれらが各々、どこで取れて、どうやって素材になっているかは例え工学部を出ていても意外と知らないもの。。

    鉄は鉄鉱石の鉱床を掘って取ってくるが、ではチタンは?レアアースは?

    という言われてみれば知らない内容を網羅してる。

    特にありがたかったのが、各元素の生産量や埋蔵量だけでなく市況価格や使い道まで書かれていて、世の中のニュースになる事象や地政学的なリスクにまで思いを馳せることができた。

  • 金属元素がどんなところで採掘されてどんなものに加工されるのか。
    採掘場から最終的な製品になる過程を豊富な図と写真で紹介。

  • 7月20日新着図書:【金属がどこで採掘され、どうやって素材になるのか。イラストと写真でよくわかる図鑑。日本の鉱山、縞状鉄鉱床などのコラムもおもしろく、スミからスミまでじっくり読みたい1冊です。】
    タイトル:元素のふるさと図鑑
    請求記号:560:Ni
    URL:https://mylibrary.toho-u.ac.jp/webopac/BB28194656

  • 女子栄養大学図書館OPAC▼ https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000057499

  • メタルの元素周期表
    本書に登場するおもな鉱山および地名
    本書の使い方

    第1章 地球の成り立ちと鉱石
        地球と金属元素――メタルはどこにあるか
        どんなメタルが、どれくらい使われているか
        メタルがなくなる日はくるか
        鉱床とその分類

    第2章 鉱石が素材になるまで
        鉱石とは
        採鉱から選鉱まで
        鉱石の輸送と製錬所
        鉱山の廃棄物処理
        バイプロダクト(副産物)とは
        資源危機とボトルネック
        メタルの多様性

    第3章 生活と産業をつくりだす元素――ベースメタルが素材になるまで
        ●銅
        ●鉄
        ●亜鉛・鉛
        ●アルミニウム

    第4章 ハイテクを支える元素――レアメタルが製品になるまで
        ●リチウム
        ●ベリリウム
        ●マグネシウム
        ●ケイ素
        ●チタン
        ●バナジウム
        ●クロム
        ●マンガン
        ●コバルト
        ●ニッケル
        ●ガリウム
        ●ゲルマニウム
        ●ヒ素
        ●セレン
        ●ストロンチウム
        ●ジルコニウム/ハフニウム
        ●ニオブ
        ●モリブデン
        ●銀
        ●インジウム
        ●スズ
        ●アンチモン
        ●テルル
        ●レアアース(希土類元素)
        ●タンタル
        ●タングステン
        ●レニウム
        ●金
        ●水銀
        ●ビスマス
        ●白金族


    第5章 元素資源の未来――深海底での開発は進むか
        探査の進歩と未探査地域の探索
        埋蔵量を増やすには
        南極の資源
        深海底資源への挑戦
        マンガン団塊とその開発モデル

    コラム
    日本の金属鉱山/日本の製鉄業/露天採鉱法から坑内採鉱法へ/熱水鉱床/縞状鉄鉱床――地球史のなかで一度だけ起こった事件によってできた鉱床/菱刈鉱山/窒素と世界遺産/形状記憶合金/岩石の風化とニッケル鉱床/レアアース危機/ゴールドラッシュ/白金鉱床とブッシュフェルト岩体/海洋資源はだれのもの?

    参考文献/写真クレジット・提供/付録 役に立つ用語集/さくいん

  • 請求記号 560/N 87

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