三びきのやぎのどんけろり

  • 化学同人 (2023年3月14日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (40ページ) / ISBN・EAN: 9784759822960

作品紹介・あらすじ

あるところに橋がありました。橋のしたには、お腹を空かせた恐ろしいトロールがすんでいます。三びきのやぎのどんけろりは、その橋をわたろうとしていました。トロールは、やぎをどう料理するかで頭がいっぱい。欲を出して、「もっと大きいやぎが食えるなら」と、一番目、二番目のどんけろりを見逃します。ところが、待ちわびた三番目のどんけろりが姿を現すと…。

感想・レビュー・書評

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  • 200年以上も前からノルウェーで語り継がれているという『三びきのやぎどんけろり』。
    語る人が変わる度、いろいろな話が付け加えられたり、捨てられたり。
    本書はその物語のマック・バーネット&ジョン・グラッセン版とのこと。

    橋の下に住むトロールは食べることが生きがいだが、さいきん食べたのは革の靴とじぶんのへそのぐしゃぐしゃしたゴマだけでお腹ぺこぺこ。
    そこへやってきた一匹のヤギ、一ばんめのどんけろり。
    「だれだ、おれさまの橋をわたろうなんてやつは?」と今にも食べてやろうとばかりに詰め寄るが、どんけろりは「ぼくなんかじゃものたりないでしょう!」「まもなくにいさんやぎがきます。ぼくなんかよりはるかにふとっていておいしいですよ」とするりとかわす。

    そこからは「三びき」が象徴する、やりとりの繰り返しが始まるわけだが、三ばんめんのどんけろりが規格外。
    トロールはあえなく撃沈。
    おおいそりゃないだろーって感じのトロールの気持ちが読めるほど。

    お話のオチもさることながら、絵のカット割が大胆でダイナミックで面白い。

    元は『三びきのやぎがらがらどん』というタイトルなのを、ブクログ登録後知った。

    • ☆ベルガモット☆さん
      fukayanegiさん、おはようございます

      ノルウェーの絵本素敵ですね♪
      いつもの読み聞かせではないのでしょうか?
      (お子さんた...
      fukayanegiさん、おはようございます

      ノルウェーの絵本素敵ですね♪
      いつもの読み聞かせではないのでしょうか?
      (お子さんたちの反応がしりたいところです)
      2023/09/10
    • fukayanegiさん
      ベルガモットさん

      コメントありがとうございます!
      この本も読み聞かせしましたよー。
      でもなんか取り立てて特徴的な反応はみせていなかったよう...
      ベルガモットさん

      コメントありがとうございます!
      この本も読み聞かせしましたよー。
      でもなんか取り立てて特徴的な反応はみせていなかったような、、、

      どちらかというとこの本は、ダイナミックな場面展開の絵に自分の方が夢中だった気がしますw
      大人目線でも十分楽しめた一冊です。
      2023/09/10
  • 橋の下で獲物を待つトロール、そこを通り掛かるやぎのどんけろり。さて、やぎは食べられてしまうのか?
    絵は幻想的でお話は怖くて、強く心に残る絵本でした。何度も見てしまうな。怖いもの見たさかな。

  • 「三びきのやぎのがらがらどん」で知られるノルウェー民話を、なんとマック・バーネットとジョン・クラッセンが語りなおしている。

    橋の下で獲物がやってくるのを待ち伏せするトロールが、巨大なやぎにぶちのめされる話だ(なんたるざつい要約(笑))。

    このヴァージョンは、ぶちのめされるトロールがかわいそうになるくらいの仕打ちをうけるところがオリジナル。

    今回この民話を読み返してみて、子供の気持ちになって読んでみたら、この三びきのやぎたちには子供の(とくに男の子の)成長が投影されていると気付いた。

    橋を渡るのが心細い小さなやぎ。
    ちょっと大きくなったけど、それでも橋を渡るのが心細いやぎ。
    トロールをうち負かせるほどに大きくなったやぎ。
    これは文字通り、通過儀礼を描いた絵本だ。

    その視点で本書を読んでみると、本書はじつは、トロールが主人公だと気づく。成長することもなく、ただ橋の下でじっとやぎを待ち伏せするみじめなトロール。

    そして幾重にもなった滝を落ちることで踏んだり蹴ったりの敗者トロール。そこに着目した本書はとても批評的。さすがのコンビ。

  • かの名作「がらがらどん」と共通のルーツを持つ民話を、バーネットとクラッセンが絵本にしたら、こうなっちゃったわけですか! キャラクターたちの目が妙に冷ややかで、ガイコツとかも相俟って、昔話のグロさを漂わせつつ、笑ってしまうラストです。

  • 〝むかし昔、ある処に橋がありました。橋の下には、お腹を空かせた恐ろしいトロールが棲んでいました…。三匹の山羊の<どんけろり>は、その橋を渡ろうとしていました。「誰だ、俺さまの橋を渡ろうなんてやつは?」 貪欲なトロールは、山羊をどう料理するかと舌なめずりしていると「橋を渡らしてくれるんなら、いいこと教えます...ぼくなんかより、はるかに太った兄さんが山羊が来ますよ」… 欲張りなトロ-ルは「もっと大きい山羊が食えるなら」と、一番目、二番目のどんけろりを見逃します。そして、待ちわびた三番目のどんけろりが姿を現すと…⁈〟マック・バ-ネット作、ジョン・クラッセン絵になる訓話絵本。

  • さんびきやぎのがらがらどん の派生系(?)
    マック・バーネットらしい、少しの毒っけが混じった内容にアレンジされている。見返しの毒っけとか、最後のホラー感とか、原作を知ってる大人向けに作ってあるな〜と思った。リミックス版という趣。

    読み聞かせで読んでみたが、料理のくだりの繰り返しが読み聞かせには向きにくかった。もしかすると英語原盤では言葉遊びや韻踏みなどの遊びがあるのかも知れない。

    ジョン・クラッセンの絵は相変わらず素晴らしかった。

  • ある橋の下にトロールがすんでいて、橋を渡ろうとするものをつかまえて食べようと待ちかまえていました。そこにいっぴきのやぎが通りかかって……。

    『3びきのやぎのがらがらどん』の再話。マーク・バーネットの語りが前書きから面白いし、それがクラッセンの絵とぴったりあっている。基本のストーリーは同じなのに、そこにされた肉付けが、ユニークでわらってしまうポイント。こわそうなトロールなのに、にくめない。おなかがすきすぎて食べ物の話になると語り過ぎちゃうところがいい。

  • 最近大好きなジョン・クラッセンの絵が気になって読んでみた。作者のマック・バーネットも大好きな『でんごんでーす』の作者なので、かなり期待して読んだ。内容は基本的に『さんびきのやぎのがらがらどん』だけど、微妙に違う。『さんびきのかわいいおおかみ』ほどのパロディではないけれど、「そうなるか!」という面白みがあった。でも、ちょっとブラックかも。小5で昔話のパロディ(でいいのかしら?)を書く授業があるので、おおっぴらな紹介はできなくとも、置いておくのはありかも?と思った。

  • 9'30"

    さんびきやぎのがらがらどんを
    ジョン・クラッセンが描くとこうなる。
    パロディーかと思いきやそうではなかった。

    昔話はお話する人によって
    少しずつ変わったりするもんだと
    前書きにあり。

    娘はパクリやんって。

  • がらがらどんが最強の格闘家なら、どんけろりは最強の生物。

  • がらがらどん を違う作家が書いた絵本
    絵も話も好きだったけど、いくらトロールとはいえ、へそのごまを食べたりする表現があるのは、あまり子供に読み聞かせたくはない。

    がらがらどんはヤギが主役という感じだが、
    こちらのどんけろりは、トロールが主役みたいな感じがした。

    トロールが愛嬌もあるだけに、なんだか最後も可哀想でした。

  • トロールがかわいい(かわいそう笑)と感じる素敵なアレンジ。流石のコンビ。

  • がらがらどんという有史に残る傑作絵本に挑むとは、と読みました。がらがらどん(大)が暴風雨のような荒々しさを見せるのに対し、どんけろり(三ばんめ)は夢枕獏の小説に出てくる強い男のような風通しのいい気風でそれでいて別種の圧倒的暴。よかった。トロルも可愛い。

  • トロール、3番目はすごく大きい

  • 新しいがらがらどん。読み慣れている方とどうしても比べてしまう。絵は洗練されている。愛嬌のあるトロル。むしろヤギの方がこわい。狙ったのかな?テキストが多くて想像する範囲を狭めているように感じた。絵と読み手の力に任せて欲しかった。

  • 原題 ”The Three Billy Goats Gruff”
    …あれ?これ『三びきのやぎのがらがらどん』の別描き手作品か?…という前提知識無しで読んでしまったので、今度がらがらどんと読み比べなければ…。トロールの妄想山羊飯描写がやたらに飯テロ過ぎて、読んでてお腹が空くのひどいわー(褒) しかし「どんけろり」ってどこをどうしたらその名前になったのか…訳者さんのセンスすごい。(英語原題のBillyはノルウェー語のBruseから来てるのかしら?)

  • 内容が同じなんだからタイトルが違うだけでパクリとは言わないのでは?
    アレンジを期待してたからガッカリしたのかな
    けどそもそも「がらがらどん」だって誰かがそう付けたんだし。
    トロールちょっとかわいそうになった笑

  • めっちゃパクってるけど?
    パクってる、、、それどころか工夫もない
    コドモもさぞがっかりレベルの。

  • かの名作のパロディーなのか?オマージュなのか?うーん。こどもは「いらん」そうです。

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著者プロフィール

アメリカ生まれの絵本作家。ポモナ・カレッジ卒業後、ジョン・クラッセンとのコンビで発表した『アナベルとふしぎなけいと』でボストン・グローブ・ホーンブック賞を受賞。同作と『サムとデイブ、あなをほる』でコールデコット賞オナーブックに二度選ばれている。ほかに『サンカクさん』『シカクさん』など。

「2019年 『めを とじて みえるのは』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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