三びきのやぎのどんけろり

  • 化学同人
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本棚登録 : 177
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (40ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784759822960

作品紹介・あらすじ

あるところに橋がありました。橋のしたには、お腹を空かせた恐ろしいトロールがすんでいます。三びきのやぎのどんけろりは、その橋をわたろうとしていました。トロールは、やぎをどう料理するかで頭がいっぱい。欲を出して、「もっと大きいやぎが食えるなら」と、一番目、二番目のどんけろりを見逃します。ところが、待ちわびた三番目のどんけろりが姿を現すと…。

感想・レビュー・書評

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  • 200年以上も前からノルウェーで語り継がれているという『三びきのやぎどんけろり』。
    語る人が変わる度、いろいろな話が付け加えられたり、捨てられたり。
    本書はその物語のマック・バーネット&ジョン・グラッセン版とのこと。

    橋の下に住むトロールは食べることが生きがいだが、さいきん食べたのは革の靴とじぶんのへそのぐしゃぐしゃしたゴマだけでお腹ぺこぺこ。
    そこへやってきた一匹のヤギ、一ばんめのどんけろり。
    「だれだ、おれさまの橋をわたろうなんてやつは?」と今にも食べてやろうとばかりに詰め寄るが、どんけろりは「ぼくなんかじゃものたりないでしょう!」「まもなくにいさんやぎがきます。ぼくなんかよりはるかにふとっていておいしいですよ」とするりとかわす。

    そこからは「三びき」が象徴する、やりとりの繰り返しが始まるわけだが、三ばんめんのどんけろりが規格外。
    トロールはあえなく撃沈。
    おおいそりゃないだろーって感じのトロールの気持ちが読めるほど。

    お話のオチもさることながら、絵のカット割が大胆でダイナミックで面白い。

    元は『三びきのやぎがらがらどん』というタイトルなのを、ブクログ登録後知った。

    • ☆ベルガモット☆さん
      fukayanegiさん、おはようございます

      ノルウェーの絵本素敵ですね♪
      いつもの読み聞かせではないのでしょうか?
      (お子さんた...
      fukayanegiさん、おはようございます

      ノルウェーの絵本素敵ですね♪
      いつもの読み聞かせではないのでしょうか?
      (お子さんたちの反応がしりたいところです)
      2023/09/10
    • fukayanegiさん
      ベルガモットさん

      コメントありがとうございます!
      この本も読み聞かせしましたよー。
      でもなんか取り立てて特徴的な反応はみせていなかったよう...
      ベルガモットさん

      コメントありがとうございます!
      この本も読み聞かせしましたよー。
      でもなんか取り立てて特徴的な反応はみせていなかったような、、、

      どちらかというとこの本は、ダイナミックな場面展開の絵に自分の方が夢中だった気がしますw
      大人目線でも十分楽しめた一冊です。
      2023/09/10
  • 橋の下で獲物を待つトロール、そこを通り掛かるやぎのどんけろり。さて、やぎは食べられてしまうのか?
    絵は幻想的でお話は怖くて、強く心に残る絵本でした。何度も見てしまうな。怖いもの見たさかな。

  • かの名作「がらがらどん」と共通のルーツを持つ民話を、バーネットとクラッセンが絵本にしたら、こうなっちゃったわけですか! キャラクターたちの目が妙に冷ややかで、ガイコツとかも相俟って、昔話のグロさを漂わせつつ、笑ってしまうラストです。

  • 〝むかし昔、ある処に橋がありました。橋の下には、お腹を空かせた恐ろしいトロールが棲んでいました…。三匹の山羊の<どんけろり>は、その橋を渡ろうとしていました。「誰だ、俺さまの橋を渡ろうなんてやつは?」 貪欲なトロールは、山羊をどう料理するかと舌なめずりしていると「橋を渡らしてくれるんなら、いいこと教えます...ぼくなんかより、はるかに太った兄さんが山羊が来ますよ」… 欲張りなトロ-ルは「もっと大きい山羊が食えるなら」と、一番目、二番目のどんけろりを見逃します。そして、待ちわびた三番目のどんけろりが姿を現すと…⁈〟マック・バ-ネット作、ジョン・クラッセン絵になる訓話絵本。

  • さんびきやぎのがらがらどん の派生系(?)
    マック・バーネットらしい、少しの毒っけが混じった内容にアレンジされている。見返しの毒っけとか、最後のホラー感とか、原作を知ってる大人向けに作ってあるな〜と思った。リミックス版という趣。

    読み聞かせで読んでみたが、料理のくだりの繰り返しが読み聞かせには向きにくかった。もしかすると英語原盤では言葉遊びや韻踏みなどの遊びがあるのかも知れない。

    ジョン・クラッセンの絵は相変わらず素晴らしかった。

  • ある橋の下にトロールがすんでいて、橋を渡ろうとするものをつかまえて食べようと待ちかまえていました。そこにいっぴきのやぎが通りかかって……。

    『3びきのやぎのがらがらどん』の再話。マーク・バーネットの語りが前書きから面白いし、それがクラッセンの絵とぴったりあっている。基本のストーリーは同じなのに、そこにされた肉付けが、ユニークでわらってしまうポイント。こわそうなトロールなのに、にくめない。おなかがすきすぎて食べ物の話になると語り過ぎちゃうところがいい。

  • 9'30"

    さんびきやぎのがらがらどんを
    ジョン・クラッセンが描くとこうなる。
    パロディーかと思いきやそうではなかった。

    昔話はお話する人によって
    少しずつ変わったりするもんだと
    前書きにあり。

    娘はパクリやんって。

  • がらがらどんが最強の格闘家なら、どんけろりは最強の生物。

  • がらがらどん を違う作家が書いた絵本
    絵も話も好きだったけど、いくらトロールとはいえ、へそのごまを食べたりする表現があるのは、あまり子供に読み聞かせたくはない。

    がらがらどんはヤギが主役という感じだが、
    こちらのどんけろりは、トロールが主役みたいな感じがした。

    トロールが愛嬌もあるだけに、なんだか最後も可哀想でした。

  • トロールがかわいい(かわいそう笑)と感じる素敵なアレンジ。流石のコンビ。

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著者プロフィール

アメリカ生まれの絵本作家。ポモナ・カレッジ卒業後、ジョン・クラッセンとのコンビで発表した『アナベルとふしぎなけいと』でボストン・グローブ・ホーンブック賞を受賞。同作と『サムとデイブ、あなをほる』でコールデコット賞オナーブックに二度選ばれている。ほかに『サンカクさん』『シカクさん』など。

「2019年 『めを とじて みえるのは』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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