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Amazon.co.jp ・本 (24ページ) / ISBN・EAN: 9784759823127
作品紹介・あらすじ
焼けるように暑い夏休み。僕の村に、今年もあの子がバカンスでやってきた。でも、なんだかようすがおかしい……いつもみたいに声をかけてくれない。僕のこと、わすれちゃったのかな。そんなとき、近くの丘で山火事がおきる。炎は丘の斜面をおおい、すべてを焼きつくしていく。恐ろしい光景をながめているぼく。気づくと隣であの子が涙をうかべていた……
燃え上がる初恋と、自然火災の恐ろしさが、赤と黒を基調にしたインパクトあるイラストで詩情豊かに描かれる。近年、気候変動などによって起こりやすくなっている山火事について考え、自然と人間の関係に想いを馳せるきっかけとなる一冊。
【対象年齢:6才?】
感想・レビュー・書評
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図書館で立ち読み。
近年増えている山火事がテーマの作品。 -
山間の集落に住む内向的な少年。
毎年夏にやって来る少女と今年も会えると楽しみにしていたのに、
今年はなぜか素っ気なくて他の男の子たちと遊んでいる。
そんなときに山で火事が起きる・・・
絵が!絵の力が!圧倒的です。
田舎の緑豊かな景色、、、ですが、鮮やかな緑ではない。
全体的にダークな色彩。
そこに印象的に配置される、
赤い花、オレンジの屋根、ジョウビタキのオレンジの尾羽、、、
そして燃え上がる山火事の炎、そして夕焼け。
なのに赤く染まった頬は、少年と少女の顔は敢えて描かれない。
絵が圧倒的なだけに、個人的には物語はもう一押し欲しかったかも。
もう一押しというか、もうちょいキュンがほしい、っていう。 -
山火事お話
日常と非日常 子供的には、わりと抽象的な表現なので分かりにくいかも -
まちにまったなつやすみがやってきた。毎年なつやすみにやってくるあの子が今年もまたやってきた。1年間まっていたのに、あの子はぼくに声をかけてくれない。ぼくのことなんて、わすれちゃったのかも。そんなある日……。
表紙の壮絶な赤い色に圧倒されていたら、物語の始まりはひじょうにおだやか。緑の鮮やかな夏の朝。豊かな自然も動物も建物も美しい。だからこそ、後半の赤との対照に驚かされる。
少年のほのかな初恋。熱い気持ちが炎と合わせて描かれているのは面白い。最後の見返し、小さく描かれた文字は、ひょっとして……?
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