オノマトペの歴史2: ちんちん千鳥のなく声は・犬は「びよ」と鳴いていた

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  • 風間書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (589ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784759922974

作品紹介・あらすじ

鳥の鳴き声や獣の声を写すオノマトペ(擬音語・擬態語)の史的推移を追究した著書を収録。「ちんちんかもかも」といったオノマトペ関係の言葉をターゲットにした多彩な論文・エッセイも収集。(全8巻)

感想・レビュー・書評

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  • 「オノマトペの認知科学」を読んだ時に参考文献に挙げられていた本。日本において鳥や動物の鳴き声をどう聞きなして来たかという歴史をまとめた本だが、文体がエッセイ寄りで非常に読みやすく楽しかった。様々な発見・驚きがあったのだが、一番印象に残ったのは故郷である島根県松江市の法吉町(ほっきちょう)の町名がウグイスの鳴き声ホーホケキョから来ているという事実だった。

  • 面白いタイトルに惹かれたのがきっかけだが、読んでみたらますます引き込まれて、なぜもっと早く読まなかったかと後悔した。いわゆるオノマトペの研究だが、作者の山口仲美さんのユーモアと軽快な文章によってどんどん読み進められた。
    また、大腸癌と膵臓癌を経験し、発症から養生まで詳しく書いてくれているのは、同じ癌サバイバーとしてとてま参考になり生きることに希望が持てた。

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著者プロフィール

一九四三年生まれ。お茶の水女子大学卒業。東京大学大学院修士課程修了。文学博士。埼玉大学名誉教授。文化功労者。古典語から現代語までの日本語の歴史を研究。特に『犬は「びよ」と鳴いていた』(光文社)、『ちんちん千鳥のなく声は』(大修館書店)など、擬音語・擬態語の歴史的研究は、高く評価されている。論文「源氏物語の比喩表現と作者(上)(下)」で日本古典文学会賞、『平安文学の文体の研究』(明治書院)で金田一京助博士記念賞、『日本語の歴史』(岩波書店)で日本エッセイスト・クラブ賞受賞。また、「日本語に関する独創的な研究」が評価され、二〇二二年に日本学賞を受賞。二〇〇八年紫綬褒章、二〇一六年瑞宝中綬章を受章。

「2023年 『日本語が消滅する』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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