神の歴史: ユダヤ・キリスト・イスラーム教全史 (ポテンティア叢書 38)

  • 柏書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (590ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784760111466

作品紹介・あらすじ

世界宗教として、君臨するキリスト教とイスラーム。迫害と離散の歴史に彩られ、誰もが注目するユダヤ教。これら中東に源を発する宗教の変遷を「一神教」史として説き起こす英米のベストセラー。仏教、ヒンドゥー教、ギリシア・近代哲学を巧みに媒介しながら、真理の歴史性と唯一神の変遷を綴る。

感想・レビュー・書評

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  • ユダヤ教・キリスト教・イスラームの神観念を、必要に応じてヒンドゥー教・仏教などと比較しながら、古代から現代まで辿る。
    人は神について、神の存在証明など根本的な部分で、非常に些細な差とも見える違いを徹底的に強調し主張しあう。神の歴史とは「神とは何か」の歴史である。特に欧州における啓蒙主義より前の、古代から中世において、「神は存在していないとは言えない」という言い回しが、神は理解出来ない・想像出来ない・表現できない・人の理解している範囲において存在していない、「無」をも超越した存在であることを端的に示している。
    中世までの記述と比べて、啓蒙主義以降の近現代に関しての記述はやや曖昧な感想を持った。ここでは科学に駆逐されつつある神の姿が描かれる。現代人の手は神に届きそうな所まで伸び、利益なき神を抹殺しようとしている。
    「人間にとって神とは何か」という問いを考える際に参考になる。ただしページ数も多く、内容も多岐に渡っていて簡単に読める本ではない。私自身も十分に咀嚼できたとは言えない。

  • AK3a

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    世界宗教として、君臨するキリスト教とイスラーム。迫害と離散の歴史に彩られ、誰もが注目するユダヤ教。これら中東に源を発する宗教の変遷を「一神教」史として説き起こす英米のベストセラー。仏教、ヒンドゥー教、ギリシア・近代哲学を巧みに媒介しながら、真理の歴史性と唯一神の変遷を綴る。


    内容(「MARC」データベースより)
    世界宗教として君臨するキリスト教とイスラム教。迫害と離散の歴史に彩られるユダヤ教。これら中東に発する宗教の変遷を「一神教」史として説き起こし、人間が築いた壮大な物語の深層に迫る。
    目次
    序論
    Ⅰ 太初に…
    Ⅱ ひとりの神
    Ⅲ 異邦人への光
    Ⅳ 三位一体 キリスト教の神
    Ⅴ 統一 イスラームの神
    Ⅵ 哲学者の神
    Ⅶ 神秘主義者の神
    Ⅷ 改革者にとっての神
    Ⅸ 啓蒙主義
    Ⅹ 神の死?
    Ⅺ 神に未来はあるか?

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著者プロフィール

英国の宗教学者。1960年代にローマ・カトリック教会の修道女として7年間を過ごす。オックスフォード大学セント・アンズ・コレッジで英文学を専攻。その後、著述と放送番組の制作等に携わる。A History of God(高尾利数訳『神の歴史:ユダヤ・キリスト・イスラーム教全史』柏書房)、Islam: A Short History(小林朋則訳『イスラームの歴史』中公新書)、Muhammad: Prophet for Our Time(徳永里砂訳『ムハンマド:世界を変えた預言者の生涯』国書刊行会)、The Bible: A Biography、The Case for God、Twelve Steps to a Compassionate Lifeなど著書多数。2005年、宗教的信条と伝統に対する相互尊重を推進して人類の相互依存を再確認する国連の新たな取り組み「文明の同盟」の上級代表の一員に任命される。2008年、「フランクリン・D・ルーズベルト4つの自由賞」およびTED賞を受賞。2013年、異文化間の理解促進への貢献により、英国学士院の第一回「Nayef Al-Rodhan賞」を受賞。

「2022年 『血の畑 宗教と暴力』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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