ナショナリズムとセクシュアリティ―市民道徳とナチズム (パルマケイア叢書)

制作 : George L. Mosse  佐藤 卓己  佐藤 八寿子 
  • 柏書房 (1996年11月1日発売)
4.00
  • (2)
  • (2)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
  • 本棚登録 :19
  • レビュー :2
  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784760113828

ナショナリズムとセクシュアリティ―市民道徳とナチズム (パルマケイア叢書)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 同じテーマだけど『男のイメージ』よりもわかりやすかった。たぶんテーマが明確だから。respectability(市民的価値観)とナショナリズムとセクシュアリティの三すくみ構造。近代が前期から中期へ進んでいくにつれ、ナショナルなものや標準的なセクシュアリティからの逸脱者を外側に生み出して、respectabilityが純化されていく。「自民族にとって排除すべきものは、異常なセクシュアリティを持っている。異常なセクシュアリティを持つものは、国家の存亡を危うくする。」同じコインの裏表。つまり、(近代ドイツの)同性愛とユダヤ人への嫌悪は同根なのだ、という結論になる。もちろんクライマックスはナチ批判になるわけだが、著者は近代ドイツとナチス体制の、断絶よりも連続性を強調している。

    説としては非常に大きなものなので、わかったようなわからないような気になるが、記述のダイナミックさに惹かれた。

  • 近代の国民国家形成において、「よき市民」であろうとする人々の気持ちを利用して、男性も女性も支配されていくことや、その中ではセクシュアリティもご都合主義で変化させられていく様子などが述べられる。『男のイメージ』の中で述べられるモッセの歴史の中でも特に、男性性が近代国家形成に用いられるところに重点を置いて書かれている。2008年度S大D課程Eゼミテキスト。ナチズムという語は原題には含まれていないが、まさにその形成の理由を探るものとなっている。

全2件中 1 - 2件を表示

ジョージ・L.モッセの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

ナショナリズムとセクシュアリティ―市民道徳とナチズム (パルマケイア叢書)はこんな本です

ツイートする