王朝貴族の悪だくみ―清少納言、危機一髪

著者 :
  • 柏書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784760130368

感想・レビュー・書評

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  • 平安時代は賄賂や汚職が公然と行われていた、という知識はあったが想像していたのとは格が違った。帳簿改竄させてから口封じに会計を暗殺とか、現代的すぎる。それらをもみ消したりとか、道長もかなりひどい。

  • 『殴り合う貴族たち』には皮肉なユーモアがありましたが、こちらは笑えません!前作と同じく一般には知られていない史実をどんどん教えてくれますが、今回明らかになるのは芥川の『羅生門』のような世界です。結で、繁田さんは、愕然と目を覚ます清少納言を書いていますが、私は清少納言は目覚めなかったと思います。それが紫式部でも目覚めないのは同じく。それが当然、と思っていることをひっくり返すのは難しいことなのです。彼女達が、庶民と自分が同じ人間と考えるのは無理だったのではないでしょうか。

  • 王朝貴族といえば源氏物語の世界に連想がいくので、本書に書かれた貴族たちの犯罪行為と暴力沙汰に驚く。

    その証拠は貴族男性が漢文で記した日記に残されている。藤原道長の『御堂関白記(みどうかんぱくき)』や藤原行成(ゆきなり)の『権記(ごんき)』などの日記である。

    清少納言が『枕草子』に描いたような「王朝貴族社会の豊かさは、実のところ、悪徳受領たちが地方諸国において不正行為を用いて築き上げた汚れた富によって支えられたものだったのである。」p225

  • 内容紹介:和歌や恋愛に喜びを見出す雅なイメージの平安貴族には、衝撃の裏側があった。射殺された清少納言の実兄、不正の限りを尽くして私腹を肥やす受領…。藤原道長や藤原行政の日記に書かれた、貴族たちの犯罪を掘り起こす。(TRC MARCより)

    資料番号:010978864
    請求記号:210.3/ シ
    資料区分:一般書

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著者プロフィール

1997年東北大学大学院文学研究科博士課程後期単位取得退学。2003年神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科博士後期課程修了、博士(歴史民俗資料学)。神奈川大学日本常民文化研究所特別研究員、同大学外国語学部非常勤講師。著書に『陰陽師』(中央公論社)、『平安貴族と陰陽師』『呪いの都 平安京』(以上、吉川弘文館)、『殴り合う貴族たち』『王朝貴族の悪だくみ』(以上、柏書房)、『天皇たちの孤独』(角川書店)などがある。

「2008年 『王朝貴族のおまじない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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