治療島

  • 柏書房 (2007年7月5日発売)
3.43
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Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784760131679

感想・レビュー・書評

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  • これはおもしろかった!
    ドイツミステリーははじめて。
    すごく読みやすいのがまずよかったし、話がどう転がるかもなかなか先がよめなくてハラハラした。
    一体まともなのは誰なのか?誰が嘘をついているのか?どれが現実でどれが妄想か?
    勘繰りながら読むのが楽しかった。

  • 最初からぐいぐい引き込まれて一気に読めるサイコサスペンス系。自分の中で真実が二転三転。いわゆる、信用出来ない語り手の類で、それがわかっていてもなお、何だか不安な状態が続く。最後のところまではものすごく面白かった。すぐに再読しようと思っていたのだけど、ラストを見て、まあいっか、と。
    でもほんと、なかなか面白かった。

  • 改めて私はサイコものが苦手だと思い知った。話自体は、よくプロットが練られていてリーダビリティは抜群だ。Aと思ったらB、と思ったらCというように、徐々に読者を混乱させる場面転換も上手いと思う。
    だけど精神病が出てくる時点で、何かズルいなあと思ってしまう。そもそも主人公が精神科の医師ということで、ある程度読めてしまうし。あとラストが納得できない。取って付けた感が半端ない。面白くなくはない。でも楽しくなかった。

  • 「サイコ・スリラー」というジャンルから、
    まぁ大体ある程度の展開は想像付くなぁ、とは思っていました。
    でもなかなか一筋縄ではいかない。これが処女作というから驚き!

    ある日、突然病院の待合室から失踪した少女。
    悲嘆に暮れ、北海の孤島にひきこもった精神科医の父親。
    彼の元に、統合失調症の幻覚に悩まされるある女性がやってくる。

    じわりじわりと沁み込んでくる不安。居心地の悪さ。
    現実なのか、それとも何らかの幻覚なのか。
    読み進めていくうちにその境界線すら滲み始めてきます。

    欲を言えば、オチにもう一捻り欲しかったものの、
    先が気になって気になって、一気読みしてしまいました!

    この作品、映画化されるとのこと(まだなのかな?)ですが、
    これを映像で観るとかなり怖そうな気がするのですが…(笑)
    「シャッター・アイランド」のホラー風味って感じになるのでしょうか?

  • 途中で、展開が読めた…様な気がしたけれど、そんなに単純なお話ではありませんでした。
    心理学を勉強したくなります。

  • ふむ

  • これがデビュー作品とは!なんともこなれた文章に洗練された構成。すごいなーと思いながら読む。

    ただ、私がこの作家さんを知ったのがまさに先週くらいで、しかも2023年の翻訳作品だったのでね…それに比べるともちろん、すごいんだけど複雑さにしたら半分くらい、と言ったところだったので、★3つか、あまあま判定で4つ!と言う気持ちになったのは許してもらいたい。

    途中まではもう、ああこれ、シャッターアイランド的な…なんて思ってしまったのが、最後にガタン、とひっくり返ったのはちょっと嬉しかった。ただしそこは、いやあの、父親に連絡なしってのは無理ないですか?いくらなんでも12歳だったらそこそこ分別もあるし、マスコミが写真撮ったら一発で終わりなのでは、とか、納得はしがたかったけど。

    でも、デビュー作がこれなら、延長線上の座席ナンバーのあの面白さは約束されたものだったのかも。うん、出来るだけこれからは、発表順に読んでいこう。楽しみ。

  • 療島

    めずらしいドイツ作家のサイコスリラーです。ドイツの作家といえば、ギュンター・グラスやミヒャエル・エンデぐらいしか思い出せないですが、フィツェック氏はドイツ版のマイケル・クライトンといった感じでしょうか。
    元々放送作家の方のようなので、映像化が前提にあるような文章です。ハリウッドのサイコスリラーがお好きな方は気に入るのではないかと思います。
    物語は、著名な精神科医の娘が謎の病気にかかった末に失踪し、その謎を精神科医が解いていくというものです。嵐の孤島で娘の失踪に何らかの関係がありそうな幻覚の治療を依頼して来るアンナと名乗る美女。アンナや島の人たちの不可解な行動。誰が敵で誰が味方なのか?
    ここまでは普通のサイコスリラーなのですが、その結末の捻りがとても予想外で楽しませてもらいました。
    これが、処女作のようなので、今後も期待したいと思います。
    でも、ハリウッド映画のように、映画館から出たらすぐに忘れてしまいそうな軽さではありますが。。。

    竹蔵

  • 好きだな

  • 話題になってしばらくして読んだ。そのためか、ひねりの効いたトリックなのだが、あまりピント来なかったのを思い出す。ただ、折り目の正しい作品であることは、確かである。あとから、エーリッヒを読んだせいか、読み手の期待する物差しのようなものがかわったのだ。
    目撃者も、てがかりも、そして死体もない。著名な精神科医ヴィクトルの愛娘(ヨーズィ)が、目の前から姿を消した。死に物狂いで捜索するヴィクトル、しかし娘の行方はようとしてしれなかった。4四年後、小さな島の別荘に引きこもっていた彼のもとへ、アンナと名乗る謎の女性が訪ねてくる。自らを統合失調症だといい、治療を求めて妄想を語りはじめるアンナ。それは、娘に良く似た少女が、親の前から姿を隠す物語だつた。(裏カバー作品紹介から)

  • 精神科医のヴィクトルは、娘がいなくなったことで、自らが精神的に衰弱していく。
    娘のヨーズィは特定不明な病を抱えており、その治療出来る病院を探している最中に行方がわからなくなった。
    娘の行方はわからず、4年後には家族で過ごした島の別荘へ引きこもる。
    しかし、そこへ彼に治療をして欲しいと訪ねてきた統合失調症だという一人の女性の語る物語は、娘のヨーズィ失踪に繋がるような奇妙な話だった。
    ヴィクトルは、その女性の話を聞こうとするが、周りの知り合いは皆、彼女は危険だと警告を発してくる。
    そして、ヴィクトルの辿り着いた真実は…

    2022.3.19

  • セルビア人に薦められて読んだ。
    ミステリー系はいつも最後まで結末が全く思いつかない分、
    得をしていると思っている。
    映画RUNもここから着想を得ているのか。

  • 面白かった。
    分量も適当で読みやすい。
    シャッターアイランドを知っているので序盤中盤と読み進めていてもあーこんな感じなんだろうなと言うのは想像はついたが最後で一撃を受けた。
    ハッピーエンド?なのも良い。

  • サイコサスペンス。
    怖かった。
    けどやめられない、止まらない。
    犯人、真実がある程度予測できるが、それが良い。読みやすいということか。二転三転し、とても面白かった。
    本当に面白かった。

  • 酩酊状態で読んでいるような感覚。
    どちらかというと好みではないかも?

  • 愛娘が行方不明になった事件で、島に引きこもり療養生活を続ける精神科医。ある日彼のもとを訪れた、謎の女性が語る物語。じわじわと気味の悪い雰囲気が高まっていくサスペンス感満載のミステリ。
    正直、事態のさまざまな齟齬についてはだいたいの見当がつきました。誰が正しいのか、誰が病んでいるのか、というのはある程度分かりやすいことかも。事件の真相もある程度は予想通り、と思ったのだけれど。
    しかしこのラストまでは読めなかった……まさかそういうことだったとは。そして主人公にとって何が幸せなのか。もやっとした読後感が残ります。

  • どことなくバランスの崩れた感じのする舞台の中で進行する、娘を行方不明で失った精神科医と精神科医の元を訪れ治療を希望する絵本作家という女の物語。

    確かにページをめくる手は止まらず、スピード感はあるが、なんとなくありきたりで結末にも意外性はさしてなかった。理由も深みがなく、なんだか短絡的。

  •  読み始めるときに思っていた展開とはだいぶ違っていた。読みやすく、展開も早いので面白くないわけではない。ただ、読み進めるうちに、引っかかるところが散らほら。その時点で物語の枠組みは読めてしまった。そして、この手の設定はなんでもありになってしまうので、あまり好きではない。だから、すごく面白いわけでもない。
     筆力はあるし、構成力も十分。題材の取り方が好みだけじゃなかったということかもしれない。あと何作か読んでみることにする。

  • 著名な精神科医・ヴィクトルの愛娘・ヨーズィが目の前から姿を消した。4年後、失意のヴィクトルは精神科医を廃業し、小さな島に引きこもる。しかし、そこにアンナという統合失調症の女がヴィクトルに治療してほしいとやってくる。その女が語る物語は、ヨーズィの失踪の秘密に関係しているようで…。

    てなお話。

    「ジェットコースター」と評されたこの本。
    確かに読み始めたら続きが気になってしかたがなくなり一気読みしてしまった~。

    で、読んでいくうちに「うわ~これってもしや夢オチだったらどうしよう…」という嫌な予感も…

    だったのだけど、ラストで「え~!」な展開が!
    この作品映画化されるらしい~。

    で、訳者の赤根さんも「映画化されるなら…」と書かれているように、私もアンナ役はニコール・キッドマンで見たい!そしてヴィクトルはトム・クルーズで!

  • ネットで見て。

    基本的に重箱の隅をつつくのではなく、
    流れに身を任せるタイプなので、
    全く真相には気がつかずに読み進んでいた。

    さすがに、
    どこかが、誰かが非現実だということはわかったが、
    それを見極めている時間がないというか、
    あまりに緊迫感があり、息苦しい「島」に、
    息を止めて走り抜けるように読まざるをえなかった。

    面白かった。

    それにしても「島」は怖い。
    その閉塞感なのか、隔絶感なのか。
    自然の脅威からも、住民からも逃げ場のない感じなのか。
    もし、島恐怖症、そういうものがあったとして、になったとしたらこの作品のせいだと思う。

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