薬を飲ませる前にできるADHDの子どもを救う50の方法

制作 : Thomas Armstrong  松本 剛史 
  • 柏書房
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本棚登録 : 23
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (289ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784760140770

感想・レビュー・書評

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  •  なにしろ「50の方法」なので、1つ1つの記述は簡潔で、ちょっと物足りないくらいだが、「ADHD」という捕らえどころのないものの性質を、さまざまな角度から検証し、本当に「ADHD」という疾患があるのか、ただのレッテル貼りなのかを問うている。実際に特別支援教育の教師として、子どもに接した経験から、世にADHDの対処法として広まっている方法の効果についても述べており、説得力がある。 我々が、すがるような思いで飛びついてきた方法にも、新たな見解が示されている。
     たとえば、ADHDの子どもが注意を保持しやすいよう、あらゆる視覚的・聴覚的・感覚的刺激をできるかぎり少なくする「クリュックシャンク教室」は、逆効果であると述べている。ADHDの子どもは、刺激が少なすぎると自ら刺激を求める活動を始めるので(リタリンのような向精神薬が効く理由は、ここにあるのではないかと結論づけている。)、能動的に動けるような学習プログラムが、効果的であるとのこと。また「タイムアウト」も罰として「タイムアウト」をとらせた場合には全くなんの効果もなく、子ども自身が「どうすれば気持ちを鎮められるか」を学習したうえで、自ら「タイムアウト」をとろうとする時に初めて機能することなど、本来の意味を理解せずに形だけ取り入れることにも警鐘を鳴らしている。そして、一律に「ADHD」というレッテルを貼って、薬で特性を抑えて育てることは、世界を動かすほどの才能の芽を摘むことになりはしないか。彼らを私たちの社会に適合するように抑え付けるより、我々の社会こそ、彼らの能力を生かせるように変わっていかなければならないのではないか、と結論付けている。

  •  ADHDの子ども達を育てる上での50の方法。

     突出したものはないが、子どもの特性を考える系のものだけでなく、子どもがネガティブにならず前向きに生きていけることに力を向けていることが伝わってくる。食生活や生活リズムの調整も大事な要素だろう。
     ADHDというものは治療というより成長が必要なものだと感じられた。

  • ADHDであると見られている子どもへの、観察のポイントと、介入のヒントが紹介されている一冊。

    ADHDと言われている子どもは、思考や注意、行動のスタイルが違うだけである、と述べられています。

    ADHDとは何だろう、と読みすすめるにつれて、この「特性」に対する愛おしさが湧いてきました。

    男の子を育てている母親としても、ヒントがたくさん!でした。
    いろいろな考え方が紹介されているので、同意できるものもあれば、同意し難いものもありましたが、それも含めて多様なアプローチを知ることができ、とてもいい勉強になりました。

    まさに「使える」一冊です。

  • トーマスアームストロング=カリフォルニア州在住 学校教師 サイコセラピスト 目次: ○ 参考文献: × 索引: × 図表の量: 無 名簿: × 年度など定期的な改版: × 【この本が対象とする読者層】 家族、教師、医療関係者

    【レビュー作成者が感じたおもな読者層】 医師: ○ 医療関係者: ○ 医学生: ○ 家族: ○ 患者: △ 一般: ○ 【内容】 ADHD(注意欠陥・多動性障害)と診断された子、むずかしい子、気になる子に薬を飲むだけではなく、行動・注意力を改善する50の方法を紹介。 - ADHD(注意欠陥・多動性障害)と診断された子、むずかしい子、気になる子に薬を飲むだけではなく、毎日の生活の中でできる行動・注意力を改善する具体的な50の方法を紹介。ADHDについての解説もあり。 (牛澤典子) 【こころの病気,メンタルヘルス】

  •  最近話題となっているADHD(注意欠陥・多動性障害)。
     本書はADHD研究の先進国アメリカでロングセラーとなった原著を翻訳したもので、薬に頼らないADHDとの50の向き合い方・接し方がわかります。
    (教育学部・国語専修/匿名希望)

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