読書の歴史 あるいは読者の歴史

  • 柏書房 (2013年1月12日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784760142194

感想・レビュー・書評

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  • 文学史という形で本の歴史が語られることは多いが、読者の歴史が述べられている点は斬新。読書という行為が歴史的にどのような変遷を辿ってきたのかを概観できるので、歴史と読書が好きな僕にとっては大変面白く感じた。

    まず、冒頭で著者の狂気的な読書への姿勢と知識量に圧倒され、自分の卑小さを思い知らされる。「読書は人を謙虚にする」という言葉を聞いたことがあるが、まさにその通りだ。

    本書が述べる人々の読書に対する様々な姿勢や、読書は読者自身の創造性によって千差万別な読み方があるのであれば、自分だけの読書法を見つけることが最も大切なんだろう。

    何はともあれ、「新たに読む作品は以前読んだ本の上に積み重なる」ことを信じて僕は今日も本を読む。

  • 情報量に圧倒されました。
    けっこう感激した表現をひとつ引用します。「書物とは、我々のうちにある凍った海原を突き刺す斧でなければならない」(111ページ)(2014年10月26日読了)

  • 「読書」について様々な側面からその歴史を振り返る野心的な本。この人、ホントに本が好きなんだろうな、と思わずにいられない。むしろその本好き読書好きは猟奇的というか、底知れぬ貪欲さみたいなものは、まだこれでは「読書の歴史」は完成していない、という最終章からも伝わってくる。読んでも読んでもまだ読みたい。まだ出会ってない面白い本があるはず、まだ手に取っていない読みたい本がいくらでもある、という本好きの果てしない欲求に共感する。

  • 本を読むとはいかなることか。

  • 圧巻の読み応えでした。文字を追い、文章を理解し、思うところを心に留め、次の本に手を伸ばす、という、自身にとって当たり前の行為の1つ1つに容易な道のりではない歴史があることを知り、読後に、今の読書できる環境に感謝を覚えることになろうとは、思いもよりませんでした。何度も繰り返し読みたい本です。

  • タイトルから、なんか面白そうだな、となんとなく手に取っただけなのですが面白い面白い。ページをめくる手が止まりませんでした。

    内容をひとことで分かりやすく言えば、「書物を人間はどのように読んできたか」という感じでしょうか。

    書物、ひいては文章や文字、図版というものの形態がどのように移り変わり、そしてそれを読み解く人間たちはどんなふうに変貌していったのか。読むものと読まれるものとが、それぞれの地域や時代の中で星屑のようにぶつかり合っては、様々な「読書の情景」を生み出していったということが説明されています。

    歴史の描き方も、なんだか不思議です。それは例えば一人の英雄が革命的な変化を起こすような歴史ではなく、ましてや時間軸すらもまっすぐに一本調子ではありません。時に進み、戻り、海をも飛び越え、人種間の壁も超えて、文字と人間がひたすら関わり合っていったその諸相が描かれているのです。

    読書の歴史を読みながら、読書の楽しさや喜びに気付かせてくれる素晴らしい一冊です。どんな角度からでも、どんな切り口からでも、「読む」ということの意味を確かめることができる。順序どおりに読んでもいいし、適当なページをめくって拾い読みするだけでもいい。読む者の関わり方が変わることで、テクスト自体も変わるわけですが、あたかもこれは「変わるためのテクスト」として書かれたかのようです。

  • 全国の本好き様よ。この本読みなされ。
    著者の本好きが伝わってきてずっと微笑みながら読んでしまうぞ。情報量も物凄くて、1回では読み切ったという感じがしない。これ、ウチの本棚に死ぬまで置くぞ。西洋の歴史はどうしてもキリスト教に結びついてしまうのでもうキリスト教お腹いっぱい…うっぷにはなるし、時々マニアックすぎて「その例えワカラン」とか「どういう意味?」となるのだが、それも含めて面白い。

  • 流読。
    人がどのように書を読んできたのか。

    ・一度きりの人生とは異なり、難解であれば何度も立ち返ることができ、複雑な人生を理解する。
    ・人生の陰影を読む。

  • NDC: 019.02

  • MAa

  • 180520 中央図書館

  • p128

  • 2013/10/02 紹介された本

  • 趣味が読書、好きなジャンルは歴史なら、脊髄反射レベルで買わなければいけない!

  • 古今東西さまざまな「読書」について述べた本。

    これは面白かった!図版や写真を豊富に使いながら解説しているのが嬉しい。

  • 新装版 発刊

    柏書房のPR
    「さまざまな史実・伝承・逸話と、多数の図版でつづる書物と人の歴史。単なる解説書ではなく、著者の喜怒哀楽を凝縮した「生きる読書史」となっている。96年刊行以来、14か国語に翻訳。仏訳は98年プリ・メディシ世界文学賞を受賞。」
    ※帯(腰巻)のPRは松岡正剛「唸った参った驚いた これは世界で最も濃密で大胆な読書を読書した読書のための大冊だ。」

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著者プロフィール

1948年ブエノスアイレス生まれ。著書に『世界文学にみる架空地名大事典』『読書の歴史――あるいは読者の歴史』『図書館 愛書家の楽園』『奇想の美術館』など。エッセイや戯曲、翻訳、ラジオドラマへの翻案なども手がけている。リエージュ大学(ベルギー)から名誉博士号を贈られ、フランスの芸術文化勲章オフィシエを受章。

「2014年 『読書礼讃』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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