そのとき、本が生まれた

  • 柏書房 (2013年4月8日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (244ページ) / ISBN・EAN: 9784760142491

感想・レビュー・書評

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  • 歴史書。つまり、大量かつ詳細な事実を積み重ねて、おぼろげに時の流れを描く。
    それはヴェネチアにおける出版史だ。ルネサンス期を象徴する場所と時代である。

    本の本というのはどうしてもこういうテイストになってしまう見本のような本だった。つまり、興奮するような本ではないというこだ。

  • 16世紀、ヨーロッパの交易の中心地であったヴェネツィアはまた出版の中心地でもあった。アルド・マヌーツィオのような綺羅星のごとき出版人に感嘆すると同時に、ギリシャ語、ヘブライ語、アルメニア語といった外国語書籍から、コーラン、世俗文学、医学書、美容術、料理本、楽譜などの多様な本が出版されていたことに驚く。著者はジャーナリストのようなので、多角的な内容が手際よくまとめられていて、概観に最適。ただ、製本にも章をさいてほしかったところ。

  • 第1章 本の都、ヴェネツィア
    第2章 出版界のミケランジェロ、アルド・マヌーツィオ
    第3章 世界初のタルムード
    第4章 消えたコーラン
    第5章 アルメニア語とギリシャ語
    第6章 東方の風
    第7章 世界と戦争
    第8章 楽譜の出版
    第9章 体のケアー医学、美容術、美食学
    第10章 ピエトロ・アレティーノと作家の誕生
    第11章 衰退、最後の役割、終焉

  • 本の本
    歴史

  • ドイツのマインツでグーテンベルクによって始められた活版印刷。しかし、実際に書籍出版が広がっていったのはヴェネチアだったらしい。

    14世紀〜16世紀、ヴェネチアでの出版の状況やその背景、出版された様々な分野の本についてまとめてある本でした。細かい情報は記述されていて、きっと資料的価値も高い本なのだと思うのだけれど、大まかな流れを知りたかった私には、ちょっと詳しすぎた、かな(笑)。ざっと斜め読みさせてもらいました。それでも、ヴェネチアでの出版活動が多岐にわたっていて商業的にも素晴らしいものであることはわかりました。

    ただ、残念だったのは、図版がほとんどないこと。図版があればもっと面白かっただろうな。

  • 印刷技術ではなく、出版産業としての本はヴェネツィアから生まれた、という産業と文化の話。イタリック体も文庫本も、そして最初にベストセラーを出版したのも、みなアルド・マヌーツィオがベネツィアで成したことである。そして大きな功績は、祈祷や学習の道具だった本を娯楽にして、出版を文化業として発展させたのだ。とはいえこの本は、そこにとどまらず、ベネツィア出版をとりまく戦争、宗教、さまざまな文化と出版の仕掛け方が紹介されていて、なかなか満腹感のある本。

  • 2013 10/30パワー・ブラウジング。つくばのACADEMIAで購入。
    図書・図書館史用に買っておいた、ヴェネツィアの活版印刷や書物文化に関する本。
    いよいよ活版印刷の回が近づいてきたので開いた。

    詳しいメモは別紙。
    やはりかなり役に立ちそうな内容で助かった。

  • ヴェネツィアで本が生まれた頃のお話。

  • 新着図書コーナー展示は、2週間です。通常の配架場所は、3階開架 請求記号:023.37//Ma59

  • 僕には少し難しかったけれど、興味深かった。またいつか知識が追いついたらもう一度読みたい。

  • 活字、活版印刷技術の発明、文庫本の発明など本の歴史はヴェネツィアを起点とすることを初めて知る。商業都市として栄えた街で様々なジャンルの本が次々と生み出された当時の活力を見事にまとめているように思う。行間から古本の香りのする気がするのは気のせいだろうか?

  • ヴェネツィアにおける出版の歴史を分野ごとに辿った本。本好きにはたまらない。

  • 【新刊情報】そのとき、本が生まれた 023.3/マ http://tinyurl.com/c9knbz2 コーラン、医学書、美容書、料理本、楽譜…。すべて、印刷された書物はヴェネツィアから生まれた。時代と地理が生み出した奇跡の書物都市ヴェネツィアを、出版という観点から語る #安城

  • ポケットにすっぽりおさまり、電車の待ち時間などに気軽に読むことのできる文庫本。今のように印刷された書物はすべてヴェネツィアで生まれた。16世紀のヴェネツィアで出版業が栄えていなっかったら私たちが今、手にしているこの本もなかったかも...本が生まれたきっかけのわかる一冊です。
    (教育学部 体育専修)

    この本では初めに本の都ヴェネツィアについて書いてあります。ヴェネツィアはヨーロッパの他の都よりも多くの書店があつまっています。第一章から第十章まであり様々なことが書いてあってとても面白いです。
    (外国語学部 外国語学科)

  • ヴェネツィアっ子アレッサンドロ・マルツォ・マーニョの、ヴェネツィア賛歌みたいな本かな?
    「出版史から見たヴェネツィア」評・内澤旬子(文筆家・イラストレーター) : BOOK.asahi.com
    http://book.asahi.com/reviews/reviewer/2013052600013.html
    「水の都で栄えた出版業」評・星野博美(ノンフィクション作家・写真家):本よみうり堂
    http://www.yomiuri.co.jp/book/review/20130507-OYT8T00652.htm
    「『書籍都市』が生んだ知的革命」評・川成洋(法政大学名誉教授):日本経済新聞
    http://www.nikkei.com/article/DGXDZO54916410R10C13A5MZB001/


    柏書房のPR
    「グーテンベルクの発明から五十年…
    自由な思想の空気と、世界各国から人、物が集まる豊かな港。時代と地理が生み出した奇跡の書物都市――ヴェネツィア。
    コーラン、タルムード、多言語の書物。医学書に美容書、料理本、そして楽譜。
    すべて、印刷された書物は、ヴェネツィアから生まれた。そんな奇跡の土地と時代を描く、ノンフィクション。」

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著者プロフィール

ヴェネツィア生まれ。ヴェネツィア大学でヴェネト史を専攻。週刊誌『ディアーリオ』の海外ニュース担当責任者として約十年間活躍した。おもな著書に『そのとき、本が生まれた』(柏書房)、『ゴンドラの文化史 運河をとおして見るヴェネツィア』(白水社)、Gli eroi e le eroine che salvarono i capolavori italiani saccheggiati da Napoleone e da Hitler(ナポレオンとヒトラーに略奪されたイタリア名画を救出した英雄たち)などがある。現在ミラノ在住。

「2022年 『初めて書籍を作った男』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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