命がけで南極に住んでみた

制作 : Gabrielle Walker  仙名 紀 
  • 柏書房
3.62
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  • レビュー :21
  • Amazon.co.jp ・本 (427ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784760142965

作品紹介・あらすじ

-70℃、暗黒ブリザード、ホワイトアウト、未知の生物…想像を絶する過酷な環境。しかし、なぜそこに取り憑かれるのか?人を拒み続ける酷寒の大陸に長期滞在し、全土を回ってわかった、南極の現在と人類の未来!

感想・レビュー・書評

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  • 【展示用コメント】
     地球の中の火星に住んでみた話

    【北大蔵書目録へのリンク】
    https://opac.lib.hokudai.ac.jp/opac/opac_details.cgi?lang=0&amode=11&place=&bibid=2001627110&key=B151608125724185&start=1&srmode=0&srmode=0#

  • 原住民が存在するには、その環境はあまりにも過酷だ。常に
    氷点下の気温。強烈なブリザード。ホワイトアウト。

    人を拒み続ける大地だからこそ、人々は惹きつけられるのかも
    しれない。アムンセン隊とスコット隊の南極点到達競争もそう
    だし、日本人では白瀬少尉の南極探検がある。

    その南極に長期滞在した女性ノンフィクション・ライターによる
    南極レポートが本書だ。

    この書名を念頭に置いて読むと「?」となる。何故なら原書の
    タイトルを直訳すると「南極 親密なる肖像画(ポートレート)」
    となると「訳者あとがき」に記されている。

    確かに訳者が勝手に(?)つけた書名の方が「読んでみよう」と
    感じさせるだろう。かく言う私がそうだった。だが、やはり原題
    の方がしっくりくる内容なのだ。

    どこの国の領土でもなく、軍事利用も禁止されている酷寒の
    大陸は人間の居住には適さないけれど、一度訪れたらその
    未知の世界に魅了される。

    ペンギンの観察ひとつを取ってもそう。ペンギンは人間を
    「大きなペンギン」と認識しているそうだ。自分の進路の
    邪魔になると、ペチッと叩かれるらしい。

    もう、この話だけで南極へ行きたくなるのだが、そこで
    ふと思い留まる。観光で行ける場所でもあるけれど、やはり
    研究者や観察者以外が踏み込んではいけない場所なのじゃ
    ないかとも思うのだ。

    南極を研究すれば火星のことが分かるかもしれないという
    研究者も登場する。乾燥した大地は、火星の環境に似て
    いるのだそうだ。

    人間が定住出来ない環境もあるのだが、未知の生物も
    うじゃうじゃといる。

    そんな極限の地は地球の歴史を探るデータの宝庫でもある。
    気候の変動や地球の辿って来た道が、長い長い研究の末、
    解明されることがあるのかな。

    日本版の書名こそいただけないが、内容は濃密。南極の
    魅力たっぷり。しかし、住環境に魅力はないんだけどね。

    巻末には簡略南極年表もある。ところどころにイラストが
    掲載されているのだが、出来ればカラー口絵で写真が欲しい
    ところだった。

  • 【配架場所】 図・3F開架 
    【請求記号】 402.979||WA
    【OPACへのリンク】
     https://opac.lib.tut.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=163829

  • 南極における人類活動のフロンティアを取材したもの。
    第一部 見知らぬ惑星(南極東部沿岸)
    第二部 どまんなかの南極点(中央高原)
    第三部 南極半島は観光地(南極西部)
    全7章からなる。

    原題の『ANTARCTICA an intimate portrait of a mysterious continent』の方が、よく内容を伝えていると思う。

  • スタッフY 

    サイエンス・ライターが米国マクマード基地、ロシアのボストーク基地など各国の南極基地に実際に住んで体験したルポは、とても面白い。ペンギンなど動物の生態や棚氷など、知らないことばかりで、南極は火星と同じくらい謎に満ちた場所のようです。
    そして、氷と雪に閉ざされた濃厚な人間関係についても必読です。


    資料ID:W0174405
    請求記号:402.9||W 36
    配架場所:本館1F電動書架C

  • 英国の自然科学系ドキュメンタリー作家。超行動派で実際に米国マクマード基地、ロシアのボストーク基地等各国の南極基地に乗り込んで取材を重ねる。

    日本が氷床コアやオゾンホール研究で先進していたのは知っていたけれど、棚氷のメカニズム、ボストーク湖以外にも多く湖が発見されていて地下でつながっているらしい等、自分の南極に関する知識がずいぶん古いものだったことを知らされた。

    しばらく南極関連はおっかけていきたい。

  • 南極大陸に滞在した女性ジャーナリストの体験ルポ。南極の基地で様々な分野で活動する人達を通して、その過酷な環境を紹介する。南極には各国が基地を設置しているが、基地外での活動には多くの制限事項やルールがある。それを破ると生命の危険が伴う宇宙の次に過酷な環境と言える。ジャーナリストとして取材で出会った人々の活動や南極生活のエピソードを紹介する内容。南極の歴史に名を遺したアムンゼン、スコット、シャクルトン、バードなど初期の探検者の業績は知っていても、彼らの探検がどのようなものだったか知らない話も多かった。南極は一度は行ってみたい憧れの場所だが、滞在する環境としては最悪のようだ。この本では女性らしい繊細な文章で綴られていて楽しめるのだが、簡単なイラスト以外に図版や写真がほとんど無くて、文章でイメージしにくいところも多かった。先にネットや写真集で南極のイメージを膨らませて読んだほうが良さそうだ。

  • 第1部 見知らぬ惑星
    第2部 どまんなかの南極点
    第3部 南極半島は観光地

  • 読みどころは大きく2つ。1つは観測対象としての南極。なにせ前人未到の地だけに、数万年前~現在までの気候変動を地底の氷から調べたり、落ちてる隕石拾ったり、きれいな星空眺めたり、実に色々やっとります。

    2つ目は南極人間模様。越冬時は移動も制限され、インターネットも満足に繋がらず、ほとんど外部の情報が遮断された状態。そんな状態が長いと、地位も名誉も関係ない、生身の自分と向き合わざるを得ない状況に追い込まれるそうで。まあ、一日中座禅組んでるようなもんやね(-_-)

    で、半分頭おかしくなる人もいれば、濃い人間関係が忘れられず南極中毒になる人も。怖いけどちょっと興味あるなあ w

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