- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784760143276
作品紹介・あらすじ
日本人奴隷は、ポルトガル商人によって東南アジア・インド・ヨーロッパへと売り飛ばされたが、悪いのは売ってくる日本人である!?日本人が日本人を襲い、日本人が中国人・朝鮮人を掠奪する。そんな暗黒の時代。
感想・レビュー・書評
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広く律令期から江戸初期に至る様々な事例を紹介しています。戦国時代の雑兵は、満足な褒賞が出ないので、彼らの戦争目的は何と勝ち負けよりも「乱取り」にありました。乱取りとは、武器甲冑から女・子供に至るまで金目のものを鹵獲することです。武田信玄などの名だたる武将も、行軍を止めて乱取り休憩をしたり、占領地に在陣して鹵獲機会を与えたようです。女・子供は、人買い商人がいて、労役や風俗に供されます。残念ながら、本書は学術書ではなく、様々な文献を引用した読み物でした。この分野の研究が進むと日本の社会構造の変遷が見えてきます。良質な研究書が待たれます。
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とてもセンセーショナルなタイトルに惹かれ手にとる。
一番印象に残ったことは、悲惨な、過酷な、さながら〜のようとか、かなり情緒を感じる言葉の多さであった。
私は不明瞭な歴史の話を、現代の尺度での情緒から語られることは好まない。そのため本書は読むことがなかなか苦痛だった。
なるほどと思う記述はもちろんあるが、こんなに情緒丸出しだといちいち話の妥当性に疑問を持ってしまう。
このタイトルなのに、ラストは朝鮮人からみた文禄・慶長の役の被害をつらつら並べて、皆が不幸になる戦争は二度としてはいけないと締めたところは圧巻だった。
本当に苦手でイヤな本だった。
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ふむ
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ここに書かれているのは、ドラマや小説では描かれない過去の日本の姿であり、衝撃的だったが想像がかきたてられて良かった。
今や基本的人権の尊重というのは当たり前だけど、日本の歴史の中では最近出てきたばかりということは忘れないでおきたい。
この本は手紙や通達書など実在の資料をベースに説明しており、説得力があると感じた。また、資料は思いきり良く意訳されており、誤解を招くという否定的な意見はありそうだが、素人にはありがたかった。 -
古代から戦国においての人身売買や奴隷に関して、史料から実態を浮かび上がらせようとした一冊。でも読んでる途中、あまりの数の多さに日本人口が(特に農民が)いなくなってしまったのですがー。日本史と言いつつ最後に至っては朝鮮人の活躍だし。史料少ないから、仕方ないのかな。
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図書館:2014/04/25
大河ドラマ「黒田官兵衛」で宣教師の追放のシーンがあるが、この本には宣教師たちが日本で何をやっていたか、それに対して秀吉がどう対応したかも書いてある。教科書には書いていないようなこともたくさん。1600年以降は日本は傭兵や武器(鉄砲)の供給地だったなど驚くことが多かった。日本人奴隷はヨーロッパで見られた、またメキシコなどでも見られたなどという記述もある。