戦国大名と読書

著者 :
  • 柏書房
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  • 本棚登録 :103
  • レビュー :9
  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784760143382

作品紹介・あらすじ

徳川家康が天下を取れたのは、おそるべき読書魔だったからだ!早雲・元就・信玄・謙信から光秀・官兵衛・政宗・兼続まで…彼らの幼年・少年時代の読書歴が、その後の人間形成にどのような影響を与えたのかを探る!

感想・レビュー・書評

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  • わたしのイメージでは読書家武将といえば元就公で元就公といえばえげつない謀略なので、その辺の話は大好きだし読んでてわくわくした。

    「信長、秀吉と家康との決定的な違いは家康が読書家だったこと」という見解は妙に納得した。信長も秀吉もなんとなく本読まなそうだもんなあ。
    わたしは西軍びいきなので家康はそんなに好きじゃないんだけど、源氏物語を読んで何思ったのかなあとか想像するとなんかちょっとだけ近づけそうな気がした。

    政宗の学問の師としてつけられた虎哉宗乙という禅僧の話は興味深く読んだ。
    政宗が目の劣等感を強みに変えていけたのは景綱だけでなくこの人の力添えも大きかったんだなあ。
    「千代」→「仙台」に改めたのも宗乙の示唆が背景にあったのではのこと。宮城県出身者としてはへぇーと思う話だった。

  • まともな人間は読書なんかしなくて良い。普通に生きるのが一番だ。
    古今和歌集を読もう。平家物語と源氏物語のCDも集めるか…。

  • 戦国

  • 2015/9/23

  • 戦国大名が成長過程で中国の古典で兵法、道徳(価値観)、日本の文学で詩作等の教養を身につけていたことがわかる。

  • 禅寺や足利学校による教育、四書五経、直江兼続の詩、家康のアーカイブと出版事業。娯楽としての読書が始まるのは江戸時代に入ってからで、戦国時代の書物はまだまだ教育と生活のために所有したり使われていたんですね。

    古今和歌集や新古今和歌集も歌のお手本として親しまれてて、伊勢宗瑞は「学ぶべし」と言い毛利元就は読みまくるあまり自分で歌集作ってる。
    平家物語や太平記、伊勢物語や源氏物語もよく読まれて、粟屋親栄は戦場で帚木の巻を読みたいと三条西実隆さんにお願いしたとか。(三条さんも色んな人に文化教育してるよね…)
    伊達政宗の源氏物語の書きこみがある菊花図屏風(仙台市博物館所蔵)見たいな~。

  • 想像する書物は当然のことながら四書五経、史記、記紀万葉などと思ったが多彩。家康の蔵書は1万冊を超え、御三家に継承されたという。また家康が死ぬ1か月前に直江兼続に「律令」と「群書治要」を所持しているかどうかを問い合わせた書状が残っているということで、本を愛する仲間として見ていたとは凄い。また家康と林羅山が「周の武王が殷の紂王を討伐の善悪」を論じる問答が1612年にあったという。自らを武王に譬えていた訳だ。関ヶ原で桃配山に陣を置いたのは同じ場所に陣を置いた天武に準えた。家康の天下取りは偶然ではなかったのだ。また伊達政宗の和歌・漢詩への造詣の深さが、彼の自作に表れているという。その他、信玄、謙信、早雲、黒田官兵衛など・・・。禅寺に養子として入っていた武将などはみっちりたたき込まれたのだろう。著者が終わりに書いているように、戦国武将の強さ、が精神力にあり、それやリーダーシップ、バランス感覚などを培った読書遍歴とは何かは興味があるところ。源氏物語、伊勢物語を愛読した大内義隆、畠山義統らの武将もいたのはご愛嬌!家康の蔵書にも「源氏」はあったらしい。

  • 今でいう趣味の「読書」ではなく、生き残るために必須の知性と教養を磨くための、修業のような読書。楽しみの要素は少ないのでは?と思ったら、「四書五経」「論語」などのほかに「戦記物」「平家物語」など楽しみの要素もかなりあったみたい。

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