平均寿命105歳の世界がやってくる―喜ぶべきか、憂うべきか

制作 : Alex Zhavoronkov  仙名 紀 
  • 柏書房 (2014年7月1日発売)
2.40
  • (0)
  • (1)
  • (1)
  • (2)
  • (1)
  • 本棚登録 :19
  • レビュー :4
  • Amazon.co.jp ・本 (305ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784760144204

作品紹介

寿命は将来160歳まで延ばせる!すでに最新医学では、ヒトに似た遺伝子をもつマウスの寿命を倍に延ばすことに成功している-そのとき、社会保障や国家財政はどうなる?

平均寿命105歳の世界がやってくる―喜ぶべきか、憂うべきかの感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • よほどの金持ちでない限り65歳を過ぎても働く必要がある。
    65歳を過ぎても雇用してもらえる体調でなくてはならない。

    定年80歳の時代が来るのか? 老後はゆっくりしたいー

  • パワーフレーズ
    「老化という病気は治療できる」
    老化の科学について細胞レベルでわかりやすくまとめた本である。後半は少し経済の話で同じことの繰り返しに退屈するかもしれないが、未来を考える上では前半だけでも是非読んでほしい一冊。

  • 誰もが高齢化は避けられないと考えていたが、いま様々な研究者が老化によって引き起こされる体の損傷を修復し、平均余命を延ばし、老化を逆転させようとしている。老化は美しい自然な過程なのだから反倫理的だと白眼視する向きもあるが、著者はガンだって自然な過程じゃないかと反論し、「老化は病気であり、治療可能である」と高らかに宣言する。高齢化をコントロールできるようになれば、それに関わる経費も変数的に動く。管理調節や削減も可能になり、場合によっては全面的に排除することさえできる。「議論の本質は根本から変わってくる」のだ。

    著者は人体をクルマに例えるのが大好きだ。曰くクルマも、どれだけ丁寧に使っても、駐車しているだけで錆び付き風化する。染色体のテロメアのように、トランスミッションのギアは摩耗するし、細胞内外の老廃物のように、オイルもエンジンにこびりつき損傷させる。優良ドライバーがブレーキパッドを日頃から点検し、ローターを傷める前に取り替えるように、我々の体も「大手術」が必要になる手前の段階で修復に取りかかるべきなのだ。

    もし高齢者が70代まで働くことができれば、財政負担は大幅に軽減されるし、社会保障の財源探しに狂奔しなくてもすむ。医療費の国庫負担も何年か先延ばしできる。財政破綻を先延ばしにするか、回避するための唯一の現実的な解決法は、医学の進歩によって老化を先延ばしにするか、老化を撲滅するか、加齢に伴う体の機能低下を防ぐしかないのだ。

    高齢化に伴うコストは、健康管理費用に限らない。長期にわたるケアによる家計への負担や、ストレス、社会全体の停滞や他への投資が削られる機会損失などがあげられる。高齢化関連の経費は、高齢者用の公共住宅や交通費、高齢者業務の増大、それに伴って国家の歳入をカバーするための債券の利払いなどによって膨大化しつつある。

    将来において医学的な突破口が開かれることはほぼ疑いない段階まで来ている。唯一の懸念は、それが間に合うかどうかで、自分の老化が進んでしまえば新技術も役に立たなくなってしまう。著者はトマス・ジェファスンの「健康こそすべてに優先する」という持論を紹介しながら、何にもまして重要な資本であり基本財産は、本人および家族の健康だと強調する。

全4件中 1 - 4件を表示

アレックス・ザヴォロンコフの作品

平均寿命105歳の世界がやってくる―喜ぶべきか、憂うべきかはこんな本です

ツイートする