アメリカの卑劣な戦争―無人機と特殊作戦部隊の暗躍〈上〉

制作 : Jeremy Scahill  横山 啓明 
  • 柏書房
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本棚登録 : 44
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (429ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784760145010

作品紹介・あらすじ

「世界は戦場である」をスローガンに、一気に戦争へと突き進むアメリカ。オバマ政権の政策は、ブッシュ時代からはじまっていた…特別作戦を遂行する"殺人マシン"特殊作戦部隊と手を汚さずにターゲットを殺す、無人航空機。アメリカによる現代の「汚い戦争」を描く。

感想・レビュー・書評

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  • アメリカ人ジャーナリストによる、主として9.11以降の中東で行われた対テロ戦争についての批判本。多くの関係者に聞き取りを行い、莫大な資料を基に記述しているところは評価できる。ただし、視線が低い。下からの意見を集約しても、大統領等の意思決定プロセスを検証できない。下からの意見では、客観的な評価が出来ないと考える。ただ入手した情報を闇雲に並べ立てた部分もあり、まとめ方もいまひとつ。
    また、翻訳にも多くの疑問があり、たとえば「副官」や「軍閥」という言葉が何を表しているのかが不明。訳者の軍事知識の欠如を示していると思料。
    「(ラムズフェルド)敵はもっと身近にいます。国防総省の官僚主義、これこそが敵なのです」p33
    「憲法に基づくと、戦争を布告できるのは大統領ではなく議会。テロ攻撃をもくろみ、実行し、承認し、あるいは援助したと見なした個人、組織、国あるいはこうした組織や個人をかくまった国に対して大統領は、必要かつ適切なあらゆる武力の使用を承認する権限を持つ」p44
    「アフガニスタンのごく普通の人々がこの戦争の代償を払わされていることに激しい心の痛みを感じている。市民は政治ゲームの人質だ。当局はテロリスト捕縛のためというが、見てのとおり、犠牲となったのは市民なのだ。聖典に書かれていることを利用して、みずからの世界観を正当化している。いかなる宗教でもそうしたことは起こりうる」p84
    「もはやテロに対する戦いではない。これはイスラム教徒への戦いだ。イスラム教徒とイスラム教に対する戦いなのだ。こうした戦いは世界各地、そしてまさにここアメリカで起こっている。自由のための戦いと称しながらも、アメリカに住む市民の自由を侵害している。イスラム教徒だという理由で(アンワル・アウラキ)」p90
    「ザルカウィの資金の大半は裕福なサウジアラビア人、シリア人、ヨルダン人から流入していた」p272

  • どこかで聞いたことある名前だな、と思っていたら、ブラックウォーターの著者だった。

    ということは、なかなか期待できるかも。

    まだ、最初のところしか読んでないけど、チェイニー、ラムズフェルド、ブッシュの3悪人はここでも全開。

  •  9.11前後のアメリカの裏側を書いたノンフィクション。硬い内容で1章を読み終えずに挫折。最近こういったまじめな、ハードな本は読めない。時間とかあれば読もうとも思うんだけど・・・

  • 世界は戦場である、これがスローガンである。
    アメリカの作戦計画のためにCIAと地元の情報機関が連携できず、あるいはその見込みもない国々でも国防総省は標的を捜索中であり、望み通りの成果をあげようとしていた。
    アメリカの新戦略は暴動分子の定義を緩やかにして、活動家の疑いがあるすべての人間に対して全面戦争をしかけるものだった。

    パキスタンとCIAの間には長く複雑な関係がある。

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