フランスが生んだロンドン イギリスが作ったパリ

制作 : Jonathan Conlin  松尾 恭子 
  • 柏書房
3.20
  • (1)
  • (2)
  • (0)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 33
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (373ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784760145119

作品紹介・あらすじ

実は、シャーロック・ホームズはフランスに、フレンチカンカンはイギリスに、そのルーツが存在していた…歴史が縦横に交差した、霧の都と花の都。近代都市へと変貌を遂げる18・19世紀に、海をへだてて競い合った、ふたつの首都の物語。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 帯文:
    ”歴史が縦横に交差した、霧の都と花の都。近代都市へと変貌を遂げる18・19世紀に、海をへだてて競い合った、ふたつの首都の物語。” ”実は、シャーロック・ホームズはフランスに、フレンチカンカンはイギリスに、そのルーツが存在していた……”

    目次:
    はじめに 歴史の交差, 第一章 穏やかならぬ家, 第二章 通り, 第三章 レストラン, 第四章 ダンス, 第五章 夜の街と密偵, 第六章 死者と埋葬

  • 18~19世紀にかけてのロンドン、パリといった都会の等身大の生活が描かれている。当時の生活はどんなものだったのか、おそらく映画や本で想像するよりも、もっと泥臭く、直接目で見るかのような様子が伝わってくる。
    その中で、ロンドンとパリという海峡を挟んだ2つの都市が、お互いに影響しながら発展してきた関係を、詳細な資料分析から解き明かしてくれる。一度でも訪れたことがあれば、一層面白く読めると思います。

  • 日本経済新聞社


    小サイズに変更

    中サイズに変更

    大サイズに変更

    印刷


    フランスが生んだロンドンイギリスが作ったパリ J・コンリン著 2都の交差が導いた近代化
    2014/12/14付日本経済新聞 朝刊

     世界を代表する大都市のロンドンとパリ。米国出身の歴史研究者である著者が、住居や通り、レストランや共同墓地といった都市の表情をテーマに、18~19世紀に近代都市に発達したふたつの都の、歴史の交差について論じた。







     フランス革命前のパリで誕生し、高級料理を楽しむ場として流行したレストラン。19世紀に入ると英国でフランスの有名料理人がもてはやされ、英国の料理人はフランス料理にばかり目を向けた。そのため英国自身の料理が発展しないばかりか、「伝統料理が失われてしまった」。


     ロンドンを舞台に活躍する名探偵シャーロック・ホームズは、作者がフランスの探偵小説に触発されて生み出した。当時のパリは科学捜査の本場。ホームズの謎解きに登場する先端の科学的知識の「起源はパリにある」という。


     一方、フレンチカンカンは英国の地方舞踏からフランスの国民的ダンスに発展。ロンドンの共同墓地はパリを手本に整備されたが、そのパリの共同墓地の源流は英国の庭園を手本にしたものだった。


     「まるでテニスの試合でボールが飛び交うように、ふたつの都市の特徴が海峡を越えた」。ライバル同士である2都市が相互に影響を与えながら発展してきた英仏関係史の底流を、詳細な資料分析から浮かび上がらせる。松尾恭子訳。(柏書房・2200円)

全4件中 1 - 4件を表示

ジョナサン・コンリンの作品

ツイートする