- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784760147403
感想・レビュー・書評
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明治時代の新聞挿絵等から当時の時流を読み解く雑学モノ。新聞小説の挿絵ならばまだ分かるけど、記事そのものに挿絵?…そうか、今の写真の代わりかぁ!と納得。浮世絵っぽい絵柄が面白いし、概して読みづらい広告も良い味出してる。文明開化、西洋化の勢いに必死に乗り遅れまいとする世情がよく分かるし、なかなか読み応えのある1冊です。当時の女学生が"海老茶式部"と仇名されてたのがカッコ良くて面白いなぁと思いました。
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エッセイストであり明治文化研究家による、明治時代の新聞挿絵の説明本。学者というよりマニアが書いているような内容で、体型的にまとまっているわけではなく、思いつきで書き進めているようであるが、詳細な分析がなされており、面白い。参考になった。
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読んだ感想は良い意味で「この本書いた人変態だ!」。
当時の民俗・風俗を新聞挿絵や広告から丁寧に分析。新聞は記事ばかり読んでしまい、挿絵はつい流し見になってしまうが、一枚の絵の中に驚くほど当時の情報が入っている事に気付かされた。読み進めていくと明治時代の西洋化がものすごいスピードで進んでいる事が分かる。
黒いマスクやサングラスがすでに明治時代にあった事、自転車をかっ飛ばすハイカラさんが大正前にすでにいた事等々、驚きつつも美しい新聞挿絵をじっくり見れて眼福眼福。 -
文明開化と言いながら、笑っちゃうぐらい下世話。でもそこが面白い。髪切り、くわえもの、顔隠しといった文化の変遷は、今でいうトレンドに通じるものがある。
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チョビ助とめぐる明治新聞挿絵~文明開化といえば散切り頭・女髪結いは何ら変わらない・縁側で髪を洗う・夏の来客のもてなし・待合の帽子置き場・氷店の季節・雨の日の拵え・長屋の子守唄・貧乏と病人・貧乏の中のゆとり・裏長屋の玄関は勝手口・わっ,ピストルだ!・シャツを着た書生・マフラーとハンケチ・ハンケチを噛む!・女学生と自転車・顔を隠す女・謎の黒いマスク・看護婦さんのスリッパ~チョビ助とは知ったかぶりをする人間のこと。まっ,著者自身。ネタに困らないテーマを見つけたねぇ。イラストも著作権が切れているだろうし…。面白いテーマだけど,もっと面白可笑しく表現できそうだけどなぁ
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【請求記号】2106:515