図書館と江戸時代の人びと

著者 :
  • 柏書房
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本棚登録 : 51
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784760148776

作品紹介・あらすじ

収集、出納、館外貸出、レファレンス、司書制度…明治時代に"ライブラリー"ができる以前の歴史を掘り起こす。

感想・レビュー・書評

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  • ★3.0
    図書館利用者のひとりとして本書を手に取ってみたものの、“図書館文化史”という学問があることを初めて知る無知さ加減。そして、今でこそ当たり前に存在している図書館が、江戸時代はおろか古代から似た形で存在していたことに浪漫を感じる。個人的には、八代将軍・徳川吉宗が読書家だったことが興味深く、昔にドラマで見た吉宗像が大きく変わった。ただ、書物奉行の面々は本当に大変だったと思うけれど(笑)。当時は本がとても貴重で、限られた階層の人たちがメインになるのも分かるけれど、やっぱり庶民の読書をもっと知りたかった。

  • 著者から献本いただいた。
    江戸期の幕府・藩校の文庫や市井の読書状況・図書共有慣行を中心に、一部を割いて古代・中世の日本の図書館っぽいものについても触れた本。
    タイトル通り、江戸期の話は具体的なエピソード・例を盛り込みつつ書かれていて、これは来年度以降、担当授業(図書・図書館史)に反映しようかと思う。幕府の御文庫の話とか退屈だしあんまり触れないでいたんだけど、将軍が何を借りていた、みたいな話があればぐっと学生の親しみも湧くだろうし。

    ただ、ときどき出てくる、当時の営みが現代の図書館のサービスにもつながっていますね、みたいな話は余計に感じた。それがないと読者の関心を引き付けられないだろう、という意図によるんだろうけれど、大半は江戸から現代まで日本の図書共有文化の中で引き継がれてきた・・・というよりは、単に図書を共有する営みで普遍的・必然的に発生する慣行である気がする(要検証)。

  • 日本における図書館(のようなもの)の歴史で、
    江戸時代の図書館・出版事情に焦点を当てている。
    第一章 古代・中世の図書館
    第二章 将軍専用の図書館・紅葉山文庫
    第三章 藩校の図書館
    第四章 庶民の読書ネットワークー蔵書家・貸本屋・蔵書の家
    自分が図書館通論を学んだときに、この本があったらなぁ
    と、思いました。
    各時代での蔵書管理や納められてた本の内容、
    貸出管理、対象者等が詳しく書かれており、わかりやすい。
    江戸時代における、徳川吉宗の読書状況や藩校での貸出の
    様子、都市や地方での個人蔵書の貸出は興味深いものでした。
    残念なのは、庶民についてがもう少し欲しかったこと。
    もう少し詳しい貸本屋事情と,
    庶民の子どもが学ぶ寺小屋では、どのような本を
    扱っていたのか、貸出はあったのかが、
    知りたかったです。む~、史料自体、少ないのかなぁ。

  • 江戸時代の、とあるが、古代からの図書館の日本史。江戸時代の蔵書の家の話が面白かった。迷子、重複本の処理、などなど。図書館で起きることはどの時代も変わらないのだなあ。

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