「日本の伝統」の正体

著者 :
  • 柏書房
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本棚登録 : 202
レビュー : 24
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784760149339

作品紹介・あらすじ

「日本の伝統」はいつ、いかにして創られ、私たちはどのようにして、受け入れてきたのか?初詣、神前結婚式、恵方巻、ソメイヨシノ、大安・仏滅、三世代同居-フェイクな「和の心」に踊らされないための、「伝統リテラシー」が身につく一冊!

感想・レビュー・書評

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  • <目次>
    まえがき  「これが日本の伝統」は、本当か?
    第1章   季節にすり寄る「伝統」
    第2章   家庭の中の「伝統」
    第3章   「江戸っぽい」と「京都マジック」
    第4章   「国」が先か?「伝統」が先か?
    第5章   「神社仏閣」と「祭り」と「郷土芸能」
    第6章   「外国」が「伝統」を創る

    <内容>
    「へぇ」がいっぱいの本。」そして、「伝統」を言い募る人々の「ウソ」の軽さがわかる本。「美しい国日本」なんてないから。この本が「なんちゃって本」かというと、そんなことはない。きちんと調べてる。特に、「マトリョーシカ」と「箱根細工」の関係は本当に「へぇ」だった。
    「伝統」とは?その定義をちゃんとしないとね。もちろん、人によって違うだろうけど…。よく言い募っている政治家たちは、「江戸時代」以前のような口調で、明治~戦前のことを言い募っているよね。ああ、確信犯か…。

  • 思っていたよりずっと、色んな事柄がつい最近定着したばっか、みたいな感じ。
    日本ぽい事とか和風な感じの物を無闇やたらと有難がるのが馬鹿馬鹿しくなった。
    一番笑ったのは、京野菜の万願寺とうがらしが、伏見系トウガラシとアメリカのトウガラシの掛け合わせだったって話。

  • 伝統を大切に思う気持ちは素晴らしいことだけど、それってホントに「伝統」なの? という視点を養うのにもってこいな本。

    例えば「恵方巻き」。
    私は「昔から関西にあったらしいけど、なんかコンビニが無理矢理なカンジで全国モノにして年中行事に仕立てたよねー」という程度の認識でしたが、” 関西育ちの人でも「最近はじめて知った」という人もいる” とのこと(本書31ページ)で、ビックリ。
    どうやら、昭和初期に寿司業界、戦後に海苔業界、そして現代のコンビニ業界がそれぞれ流行させようとしてきた歴史があるようで、とても興味深い話でした。

    この他、「忍者」「江戸しぐさ」「京都三大祭り」「演歌」などなど、よく見かける「伝統」について、その起源を辿りながら、それが「伝統になっていく経過」を軽妙な語り口で綴られているので、面白く楽しく、時に吹き出しながら読めてしまいます。
    単に「こうなんだよ」と結論を示すだけではなく、変化の足取りを解説してくれているので、帯文にあるとおり、まさに「伝統リテラシー」が身につく気がします。

    この本を読んでおけば、「伝統は素晴らしい!昔っからこうだったんだから、そのままであるべきだ!」なんていう、薄っぺらで硬直した思考にならずにいられるかもしれません。

  • 「伝統」で思考停止しないための基礎資料。今後「日本伝統の」と聞いたら途端に眉に唾つけるようになるだろうし、伝統を振りかざす人たちへの視線が生温かくなることだろう。
    読んだ上で「100年持ったなら十分に伝統だ」と思うもよし。本物の伝統を見つけて守るもよし。そのためには権威に盲従せずにきちんと調査して裏を取ること。

  • その「伝統」は本当に昔からのものですか!!
    「伝統」と言われるものの歴史を紹介し、「伝統」として重んじられるようになるマジックを解き明かした一冊。
    とても読みやすい本で、一気に読めました。

  • 『伝統』と言うけれど本当はどうなの?という、疑問がすっきり。
    あとがきにもあっけれど
    『「伝統があって、人間がある」のではなく「人間があって、伝統がある」。人は伝統の下僕ではありません』

    ほんま、これ。
    これにつきる。

  • 吉本興業がかなり昔からあったことにおどろき。
    相撲が公益法人である必然性の脆弱さ。
    いままでは、思考停止にあったのかと愕然としました。でも、イチから調べるのも大変だしで、いろいろ難しいです。

  • <図書館の所在、貸出状況はこちらから確認できます>
    https://libipu.iwate-pu.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=330180

  • 日本の「伝統」と言われている事が意外と新しいのが説明されている一冊。
    最近相撲協会が「相撲は神事」「女人禁制」などと伝統を主張しているが、そもそもいつからの「伝統」なのか。どういう根拠がある「伝統」なのか、考えさせられた。
    「伝統」と思っていたことが意外と明治以降に始まったことだとか、「伝統民芸品」は意外と新しく作られてものだったとか、なかなか興味深い内容でした。

  • なんとも仰々しいタイトルだが単に著者が調べた事実をつらつらと書いているだけで思想的なものではない。 例えば、キリスト教式結婚式登場から145年、対して仏前125、神前120年とか、明治3年に平民苗字許可例、明治9年に夫婦別姓、明治31年に夫婦同姓。とか喪服が黒になって105年。確かに「あさが来た」では白だった。他にはソメイヨシノ150年。白菜105年、しば漬け830年、すぐき420年、千枚漬け150年。葵祭1450年、祇園祭1150年、時代祭120年。てな感じ

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プロフィール

山口県出身。第一回「星新一ショートショートコンテスト」入選を機に作家となり、その後、脚本家・放送作家としての活動に入る。歴史関係の著書も多く、本書の旧版である『歴史Web』(日本文芸社)や、『「超』日本史』(扶桑社)、『笑ふ戦国史』(芸文社)、『1時間でパッとわかる なるほど現代世界史』(静山社)、『日本人はなぜ破局への道をたどるのか?』(ワニブックス)などがある。小説では、『ラジオな日々』(小学館)、『笑う20世紀』(実業之日本社)など。近著は『あなたに似た街』(小学館)。

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