「日本の伝統」の正体

著者 : 藤井青銅
  • 柏書房 (2017年11月23日発売)
3.35
  • (4)
  • (8)
  • (14)
  • (5)
  • (0)
  • 本棚登録 :167
  • レビュー :19
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784760149339

作品紹介・あらすじ

「日本の伝統」はいつ、いかにして創られ、私たちはどのようにして、受け入れてきたのか?初詣、神前結婚式、恵方巻、ソメイヨシノ、大安・仏滅、三世代同居-フェイクな「和の心」に踊らされないための、「伝統リテラシー」が身につく一冊!

「日本の伝統」の正体の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • <目次>
    まえがき  「これが日本の伝統」は、本当か?
    第1章   季節にすり寄る「伝統」
    第2章   家庭の中の「伝統」
    第3章   「江戸っぽい」と「京都マジック」
    第4章   「国」が先か?「伝統」が先か?
    第5章   「神社仏閣」と「祭り」と「郷土芸能」
    第6章   「外国」が「伝統」を創る

    <内容>
    「へぇ」がいっぱいの本。」そして、「伝統」を言い募る人々の「ウソ」の軽さがわかる本。「美しい国日本」なんてないから。この本が「なんちゃって本」かというと、そんなことはない。きちんと調べてる。特に、「マトリョーシカ」と「箱根細工」の関係は本当に「へぇ」だった。
    「伝統」とは?その定義をちゃんとしないとね。もちろん、人によって違うだろうけど…。よく言い募っている政治家たちは、「江戸時代」以前のような口調で、明治~戦前のことを言い募っているよね。ああ、確信犯か…。

  • 思っていたよりずっと、色んな事柄がつい最近定着したばっか、みたいな感じ。
    日本ぽい事とか和風な感じの物を無闇やたらと有難がるのが馬鹿馬鹿しくなった。
    一番笑ったのは、京野菜の万願寺とうがらしが、伏見系トウガラシとアメリカのトウガラシの掛け合わせだったって話。

  • 伝統を大切に思う気持ちは素晴らしいことだけど、それってホントに「伝統」なの? という視点を養うのにもってこいな本。

    例えば「恵方巻き」。
    私は「昔から関西にあったらしいけど、なんかコンビニが無理矢理なカンジで全国モノにして年中行事に仕立てたよねー」という程度の認識でしたが、” 関西育ちの人でも「最近はじめて知った」という人もいる” とのこと(本書31ページ)で、ビックリ。
    どうやら、昭和初期に寿司業界、戦後に海苔業界、そして現代のコンビニ業界がそれぞれ流行させようとしてきた歴史があるようで、とても興味深い話でした。

    この他、「忍者」「江戸しぐさ」「京都三大祭り」「演歌」などなど、よく見かける「伝統」について、その起源を辿りながら、それが「伝統になっていく経過」を軽妙な語り口で綴られているので、面白く楽しく、時に吹き出しながら読めてしまいます。
    単に「こうなんだよ」と結論を示すだけではなく、変化の足取りを解説してくれているので、帯文にあるとおり、まさに「伝統リテラシー」が身につく気がします。

    この本を読んでおけば、「伝統は素晴らしい!昔っからこうだったんだから、そのままであるべきだ!」なんていう、薄っぺらで硬直した思考にならずにいられるかもしれません。

  • 「伝統」で思考停止しないための基礎資料。今後「日本伝統の」と聞いたら途端に眉に唾つけるようになるだろうし、伝統を振りかざす人たちへの視線が生温かくなることだろう。
    読んだ上で「100年持ったなら十分に伝統だ」と思うもよし。本物の伝統を見つけて守るもよし。そのためには権威に盲従せずにきちんと調査して裏を取ること。

  • その「伝統」は本当に昔からのものですか!!
    「伝統」と言われるものの歴史を紹介し、「伝統」として重んじられるようになるマジックを解き明かした一冊。
    とても読みやすい本で、一気に読めました。

  • 『伝統』と言うけれど本当はどうなの?という、疑問がすっきり。
    あとがきにもあっけれど
    『「伝統があって、人間がある」のではなく「人間があって、伝統がある」。人は伝統の下僕ではありません』

    ほんま、これ。
    これにつきる。

  • 伝統と思える物の中には、意外と歴史の浅いものもあることを説く。伝統という言葉で盲目的に信用しないことが大事と感じる。その一方で、伝統とは何かを考えさせられる。

  • 何となく有り難く、大切にしたいと思わせる仕来たりなど、伝統と思っているものを改めて、伝統って何?何ゆえに伝統となったのかを記したもの。
    恵方巻きの底の浅さは認識していたが、実は多くのものが、以外と歴史が浅く、商業的な意図を込めて広がり、定着したのだという。
    それでも、流れる世の中で、100年を超えて生き延びてきたものには、やはり大切にしたいと思える何かがあるのだろう。
    著者は脚本や演出・プロデュースの仕事をされているようだ。本書はお気軽な読み物だが、ユニークな視点にセンスを感じる。

  • 色々な伝統といわれていることの起源を探った作品。
    やはり明治以後に作られたものが多い。
    個人的には長く続いた伝統でも、明治以後に変容したものがあると思っている。何故変容したのか、変容前の内容をどうだったのか、忘れ去る前に後世に残す必要があるのではないか。

  • 昔とはいつか。
    なんかいいものが昔からあってそれを繰り返し伝統とするならば、いつからなのか。
    そのルーツを探る本。

全19件中 1 - 10件を表示

藤井青銅の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ジャレド・ダイア...
スティーブン・ピ...
三浦 しをん
有効な右矢印 無効な右矢印

「日本の伝統」の正体を本棚に登録しているひと

ツイートする