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- Amazon.co.jp ・本 (370ページ)
- / ISBN・EAN: 9784760149735
作品紹介・あらすじ
十九世紀、英国の書店主が出会ったのは、スペインの宮廷画家ベラスケスによる幻の一枚の絵だった。たった数ポンドのキャンバスが、男の人生を、くるわせてゆく-ロンドン、エディンバラ、ニューヨーク。絵とともに流浪した、ひとりの男の物語。
感想・レビュー・書評
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ラスメニーナスの神秘、個を消していくベラスケス。署名もせず題名もつけないくせに自らを絵に認める、しかしそれはあまりに写実的にこだわるあまり必要な要素であった。ベラスケスの人生、それを追う収集家の男の人生、それを追う筆者と三重構造のノンフィクション。
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ベラスケスによる若きチャールズ1世の肖像画と思われる作品を手に入れた男の数奇な運命を辿ったアート・ノンフィクション。
ベラスケス自体も地位と名前の割に個人像が伺える資料が残っていないが、本作を入手したスネア氏の足跡を細かい資料から丁寧に掘り起こし、リアルに再現していく。
19世紀当時の絵画の流通や評価、拡大する世界、改ざんや贋作の実態なども興味深く。
読み物としても面白い。
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