シティガール未満

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  • 柏書房 (2023年1月26日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784760154937

作品紹介・あらすじ

「思い描いた大人」になれなかった全てのひとへ。

●本書の内容
早くこんなところを抜け出して、
誰も私を知らない場所に行きたい。
そう思って18歳で上京した。
魔法みたいに東京がすべてを解決してくれる気がしていた。

高層ビルも人混みもいつしか日常風景となり、
待ち合わせ場所が東京の固有名詞というだけで光って見えた日々も過ぎ去った。
思い描いていたよりは輝けていない自分が、ここにいる。
東京には東京の残酷さがあって、
けれど、東京には東京の優しさがあることも知った。

平成の終わりから令和、そしてコロナ禍の東京。
その様々な街で、起こったこと、考えたこと、思い出したことが、
都心の路線図のごとく複雑に絡み合っていく。
これはそんな私の個人的な記録だが、
きっと見知らぬあなたの記憶とも、どこかで交差するだろう。

「言葉にしてくれて、発信してくれて、ありがとう」
「泣いちゃうけど、何度も聴きたくなる歌みたい」
「上滑ったイメージでなく、地に足のついた東京」

刊行前から共感の声続々、
「絶対に終電を逃さない女」待望のデビューエッセイ!

●「シティガール未満」とは?
“東京で暮らしていて、ファッションやカルチャーが好きだけど、GINZAやPOPEYEに載っているようなキラキラした人にはなれていない。オシャレだねと言ってもらえることはあっても、スナップに載ったことはないし、オシャレなお店に入るのも苦手だし、部屋も散らかっているし、お金もない。かといって無理に雑誌やインフルエンサーの真似事をするのはダサいし、他の誰かになりたいわけでもない。そんな漠然としたコンプレックスと曖昧なニュアンスを込めてこのタイトルを付けた。”(本文より)

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

東京での生活やカルチャーに対する複雑な思いを描いた本書は、憧れの都市でありながらも、自分自身のリアルな姿と向き合うことの大切さを伝えています。著者は、華やかなイメージとは裏腹に、日常の中で感じるコンプ...

感想・レビュー・書評

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  • 図書館の返却コーナーにあったので、読んでみました。
    著者の方。
    人との距離感が何となく自分と似ている気がする。。。
    残念ながら、わたしは著者のようにインテリではありませんが。

    物の見方とか考え方も自分と似ているせいか、付箋を結構はりました。

    いくつか気になるフレーズがあたので、ご紹介を。

    ”どんなに好みのデザインでも、似合っている自信がないと、その服を着た自分ごと愛せはしない。”

    年齢を重ねていくごとに、この感覚が身に染みてきました。
    誰かが着ていて似合っている服装は、その人だから似合うのであって、自分が似合うとは限らないんですよねぇ。
    面も体形も全く違う赤の他人を基準に服を選ぶと痛い目に遭います。
    最近は、好みのデザインであっても、「あ、コレ醤油こぼしたら一発アウトだな」とか「着ていて肩こりそう」など、日常生活がままならない服は排除傾向に。
    街に私に、どれだけ服がなじんでいるのかが重要になってきました。
    私にとって服とは、頑張るものではなくなってきています。(年齢と共に減少傾向に)
    姿見を見た時に顔と体形と服装がいい調和をしていて、出向く先で(職場だったり、友人との会食だったり)浮かないと思われる服装。それが精神的にも落ち着きますし、パフォーマンスが最も出る状態だと気づきました。
    これも歳を取ってきたからなのでしょうね~。

    そして、もう一つ。

    ”自分が何を好きか、何を楽しいと感じるか、何をすればリラックスできるのか。そういったものを見つけるのは意外と難しい。わかってはいても、その時間を確保することを疎かにしてしまうこともある。”

    最近の私は、まさにこの状況で。。。
    新しい職場で仕事を教えてもらっている身なので、全く心に余裕がないので、好きな事に時間を割けていないんですよね。
    (家に帰ったら早く寝たい)
    そんなわけで、大好きな読書もペースが崩れ気味。
    早いところ仕事を覚えて、一人で仕事を回せるようになれれば、生活の土台が安定してくるはず!
    読書に割く時間もできてくるだろう。
    そんなわけで、今はこれを目標に仕事を早く覚えようと頑張っております。

    実は、先の引用の続きがあります。

    ”単調で多忙な日々の中で見失うこともある。そして、それは自分を見失っていくことでもあるのかもしれない。”

    そうなんですよね。
    今、まさにこの状況に陥ってます。
    見失ってしまうと、それが戻ってくることってない可能性が高いですからね。。。
    忙しさにのまれて自分を見失ってはいけないですね。
    (自分の立てた目標を忘れるところだった)

    GINZAで連載をしていた著者。
    GINZAと言えば、ハイセンスなファッション雑誌で、庶民が簡単に手に入らない服ばかり掲載されてますよね。
    美容院でしか読まない雑誌です。笑
    サブカル好き、洋服が好きな方は「わかる~」かもしれません。

  • 東京に憧れたことはないけど、東京という都市は大きくて小さいがゆえにあらゆるものを飲み込んでつつみ込んでいい塩梅で隠してくれる場所なんだろうなというイメージがある。

    なんとなくそれ風に生きることもできるし、がむしゃらでもいい。映えるようなハイセンスな暮らしをするもよし、一昔前の劇団員みたいな暮らしもよし。
    どんな暮らしも、東京に住んでます、これだけでなんだかハイソにみえる不思議。

    洒落てるーって言われたいけど、その実地味だし人見知りでいい塩梅で陰キャとくると、東京の暮らしはどうなのかなあと思うがわりと楽しんで生きられます、みたいな感じがして面白かった。

    憧れのブーツを本出したら手に入れると書いていた作者が最後手に入れるあたりが夢があって好きだ。
    叶うわけねーじゃんくらいの夢だってあったら明日生きる理由になるならいいに越したことはない。

  • テンションゆるめ。
    ぬるいお湯に浸かって、すごくまったりとした感のあるエッセイ。
    内容がキラキラし過ぎてたら(「以上」だったら…)途中でやめてたかも。何故なら疲れるから。

    東京のいろんな場所をテーマに描かれてるエッセイだけど、具体的に場所や雰囲気を詳しく知らなくても話の内容は全然OKで、彼女の心情を描いている。

    それに東京の人みんなが、おしゃれで洗練されてるとか、そういうわけでもない。
    ゆるいタッチで描かれたお話なので、疲れなくていい。
    ペンネームがすごく気になったのも、読みたかった理由の1つ。

  • 知り合いに「作者の考え方があなたに似ていて面白いよ」勧められて読んでみました。好きなカルチャーやファッションはもちろんのこと、少し捻くれた思考回路、一旦考えた物事を立ち止まってその裏を考えてしまったり、はたまた考え過ぎか…と冷静になったり。分かるーと思って読んでいたけど、ふと自分って他人からこのように見えているんだな、と。
    シティガール未満というタイトルよりも圧倒的にインパクトのある「絶対に終電を逃さない女」というペンネーム。東京での暮らしに慣れて、もう終電も数回逃した経験のある人が読むと楽しいなー、今さらドキドキはしないけど、東京という街のこういうところが好きだな、と思える一冊です。

  • 2023/03/25
    すごく好きな感じだった。
    読んで良かった

  • もう少しユーモア溢れる感じかと勝手に思っていたら、硬質な筆致のエッセイだった。
    ステレオタイプに押し込めるようで傲慢だが20代ならではな気がする。
    同じなんて言ったら失礼だけど、どこか知ってるような感覚がちょこちょこあった。
    好きなものを好きなように着る自由。
    それはとても尊いものだ。
    ストレスを溜めないではなく、発散する事を知っているのが大切ってほんとだ。
    著者のファッションは好みな気がするから、絵でも写真でも好きなお洋服やメイク、ヘアなんかを語られるのが見てみたいな。

  • 虚弱エッセイがあまりにも刺さったので、著者の世界観にもう少し浸りたくなり読んでみた。

    虚弱エピソードがないのが物足りなかったが、
    東京に憧れて東京に出てきた少女が、
    夢だった東京が少しずつ現実のものとなっていき、
    自分の夢を叶える様子
    の心情の移ろいを体感することができた。

    田舎の閉塞感
    東京に抱く憧れ、夢

    関東の大きめの都市生まれの私には
    経験のない感情で、特に東京に夢を感じて、そこに住むという夢が叶う経験はきっと、
    いいことも悪いことも含めて素敵なものなんだろうな、と羨ましく思った。

    少し主題とは違うのだけど、
    そんなことを受け取って楽しかったです。

  • 東京に来れば自然とシティガールになれると思っていましたが、そんなことは無かったという経験をした私には共感できるエッセイでした。

  • 田舎に対する考え方がものすごくよくわかる。人が好きだけど関わりたくない、踏み込まれるのが嫌、田舎の良さでもありめんどくさいところでもある。合う人合わない人がいるのに、田舎を出ない考えの人(人それぞれなのでいいと思ってる)にはどうしてわざわざ東京に行くの?と言われる。それが嫌なんだけどね…著者のコンプレックスが見えて出身が愛知県というのも親近感があったな。

  • 『シティガール未満』
    どこか諦念があるような低めな温度が自分と似ているようで何度も「わかる」と思ってしまった。東京の街に対する肌感覚が似ている気がする。『高円寺 純情商店街』のエピソードが特に好き。そして同じ状況にいたら私にとっても雪だと思ったと思う

  • 地名からなんとなくわかる雰囲気がわかるようになってきた上京4年目
    全体的にテンション低めのトーンで、自分自身の東京生活への思うところが刺激されてしまった。本当に触れたエンタメにメンタルが影響されやすすぎる。

    モスバーガーで店員に親切にしてもらった話が好きだった。偶然モスバーガーで読んでたのも縁を感じる。

    若い女の子がそれぞれの小さな体で不安や喜びを抱えて生きていると思うと、あまりの尊さにしんみりちゃうね〜。
    何もかもがどうでもいい気持ちになる日が無くなることはないだろうけど、どんな日も地に足つけて粛々と頑張りたいね。

  • ・作者の名前が見当たらず困惑したのは私だけじゃないはず。「絶対に終電をを逃さない女」がペンネームとはしてやられた。
    ・タイトルと作者の名前から物凄く感傷的な本を想像したが、どちらかといえばサブカル要素の方が色濃い印象を受けた。
    ・最後の消費で人となりが見えた気がして、エッセイとしてどんな人なのかというのは情報として大切なんだというのが学び。

    印象に残った表現
    ・自分へのご褒美という消費の仕方と相性が良くない。
    ・一生ものと呼べるような何かを買ったら、その寿命が尽きるまで生きようと思えるだろうか。
    ・夢はゴールではなく一つの通過点に過ぎなかった。

  • Twitterでフォローしていて元々好きだったので購入。
    読んで見ると感性が似てて全てが突き刺さる。

    歳も一つ違い、地方出身で東京への強い憧れ。
    中でも「代々木八幡のマンション」は本当に自分が思ってることと一緒で読んでて気持ちが昂った。
    東京の人混みの安心感や、他人に干渉してこないことが田舎と違い心地いいのはすごく共感。

    また、晴れの日よりも曇りや雨が好きなのも一緒でわかるわかると思いながら読んでた。

    エッセイの続きがあるのであればすごく読みたい!!

  • 地方出身の自意識過剰なサブカル女子文学っていうジャンルはどの時代も一定数でてくるよなぁ、と共感を覚えながら読んだけど、自分よりずっと遥かに若いことにちょっぴり凹む。

  • 無数の知らない人がいて、誰かと目を合わせることもなく、すれ違っているだけの東京。

  • 著者の選書リストが、長嶋有・向田邦子・山内マリコetcとめちゃくちゃ自分にハマったことに興味を持って読んだが、本自体はそんなにハマらず。

  • 書籍を出される前からなんとTwitterで相互フォローされている方が本を出版されたので読んでみた。自分も地方から東京、都会的に憧れていた文化系の人間なので共感する点が多かった。自身の体験や思いと東京での暮らしが交差する文章が好き。

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著者プロフィール

1995年生まれ。早稲田大学文学部卒業。大学時代よりライターとして活動し、現在はエッセイを中心にWebメディア、雑誌、映画パンフレットなどに寄稿している。本作『シティガール未満』が初の単著となる。

「2023年 『シティガール未満』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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