韓国現代詩選

  • 花神社 (2004年9月30日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784760217663

作品紹介・あらすじ

現代韓国の詩は、多彩な詩人たちが現実に根ざしつつ生み出す大胆で豊かな発想に満ちていて魅力的だ。茨木のり子が見事な日本語に翻訳した12人の精鋭たちの62篇は、その詩的世界の多様さと面白さを充分に堪能させてくれる。読売文学賞受賞。

感想・レビュー・書評

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  • 心震える詩に出会うことがある。
    茨木のり子さんの「自分の感受性くらい」がそうだった。2006年に79歳で亡くなられて16年が経つ。彼女が50歳から韓国語の勉強を始め、64歳で「韓国現代詩選」を刊行したと知り、早速この本を手に取った。
    激動の時代を生き抜こうとした人々の思いが62編の詩から伝わってくる。
    装飾論
    生きる法   ホン・ユンスク(洪允淑)
    ミドリマチ  ハ・ジョンオ(河鐘五)
    などに心惹かれた。
    選んだ詩人の紹介文があり分かりやすいのも良い。
    自由詩の魅力が詰まった一冊だ。

  • 30年前の出版物ではありますが、あとがきにソウルの大きな本屋の詩集コーナーの大きさと、高校生から大学生くらいの若者たちが、ときには迷彩服の兵士が詩集を立ち読みしているその熱気に驚いたとありました。また「日本で詩と言えば、俳句、短歌、自由詩と分散されてしまっているが、韓国では目下、自由詩一本槍で、ひとびとの情感の飢えを満たすものとして、また述志の形式として欠くことのできないものかもしれない。(P193)」とあるようにK文学の中で登場人物に詩人や詩のフレーズが登場したり、K-popアイドルが即興であいうえお作文するのも、作家自身が詩のアンソロジーを持ち、若者は自由詩に馴染みが深い証なのでしょうか。

  •  自称ではないが、茨木のり子は詩風として「生活派」に分類されるらしい。「生活派」とはあじけない形容だが、この本には、たしかに普通の韓国人の生活の匂いが溢れている。大上段に社会を批評するわけでもなく、個人の詩情に沈潜してしまうわけでもない。見事な「生活派」のアンソロジー(詞華集)に仕上がっている。
     私が好きだった詩——「林」「芥子粒のうた」(姜恩喬)、「啓蟄のころ」「無限」「時間はもっぱらその席に」「たそがれ」「共存の理由」「分かれる練習をしながら」(趙炳華)、「修道女」(李海仁)、「屋台」「ミドリマチ」「忘憂里で暮らしながら」(河鐘五)、「三寒四温人生」(黄明杰)、「突然 間違って生きているという思いが」(呉圭原)。
     「ああだこうだと すってんぱたん生きてゆくのだ」(「三寒四温人生」)

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著者プロフィール

1926年、大阪生まれ。詩人、エッセイスト。1950年代より詩作を始め、53年に川崎洋とともに同人雑誌「櫂」を創刊。日本を代表する現代詩人として活躍。76年から韓国語を学び始め、韓国現代詩の紹介に尽力した。90年に本書『韓国現代詩選』を発表し、読売文学賞を受賞。2006年死去。著書として『対話』『見えない配達夫』『鎮魂歌』『倚りかからず』『歳月』などの詩集、『詩のこころを読む』『ハングルへの旅』などのエッセイ集がある。

「2022年 『韓国現代詩選〈新版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

茨木のり子の作品

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