子どもと教師のための「チーム援助」の進め方

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  • 金子書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (121ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784760823888

作品紹介・あらすじ

子どもに援助を確実に届けるために、教師が自信をもって子どもと向き合うために――苦戦する学校現場で今こそ求められる「チーム援助」とは。その効果的な進め方を、実証データと実践事例から示す。

感想・レビュー・書評

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  • p2-4
    ◇教師は、子どもの問題に対して多様なアプローチがあることを学ぶ必要がある

    ・不登校の児童や生徒…スクールカウンセラーの援助が効果的な場合がある
    ・家庭や経済的な困窮を抱えている子ども…福祉の視点を持つスクールソーシャルワーカーの援助が必要な場合がある
    ・ただし、これらの人々が学校に関われる時間は限定的…教師による援助も必要
    ・学校外では、市町村の教育支援(サポート)センターなどに設置されている適応指導教室における援助の機能も見逃せない

    p3-4

    石隈(1999)…子どもに対する援助を、一次的援助サービス、二次的援助サービス、三次的援助サービスの視点から整理
    一次的援助サービス…すべての児童生徒を対象とする援助サービス。不登校やいじめの根底にある対人関係の維持のスキル、対人関係の葛藤の解決スキルの不足など、児童生徒に共通して認められる課題を解決することに役立つ。
    二次的援助サービス…援助ニーズの高い一部の子どもを対象としたもの。大切なポイントは、いかに援助ニーズのある子どもを発見するかという点。日常的に子どもと接している教師は、援助ニーズの高い子どもを発見しやすい立場にある。二次的援助サービスを充実させることで、結果的に不登校やいじめの予防につながり、学級そのものの状態を改善していく。
    三次的援助サービス…特定の子どもの援助のこと。不登校、いじめ、学習や対人関係の問題などを抱える子供に焦点を絞って援助する。従来のカウンセリングのイメージ。教師がキーパーソンとなり、スクールカウンセラーや他の専門家と協働で子どもの援助をする。

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著者プロフィール

大阪教育大学大学院連合教職実践研究科教授

「2019年 『事例から学ぶ 心理職としての援助要請の視点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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