自己カウンセリングとアサ-ションのすすめ

著者 :
  • 金子書房
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本棚登録 : 553
感想 : 70
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  • Amazon.co.jp ・本 (169ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784760825868

作品紹介・あらすじ

ありのままの自分を知り、悩みにふりまわされず、自分を素直に表現し、無理なく前向きに生きる術。自分づくりの基本テキスト。

感想・レビュー・書評

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  • 臨床心理士 高岡佑壮さんの著作のなかで平木さんの「アサーションassertion」関連が紹介されていて、手に取りました。読んでよかった1冊。

    平木さんが説く「アサーションassertion」は単なる前向き思考や、気の持ちようの精神論とは一線を画しています。
    備忘録としてassert 意味:
    ①to behave in a way that expresses your confidence, importance, or power and earns you respect from others
    ②to say that something is certainly true
    ③to do something to show that you have power
    (Cambridge Dictionary)

    控えめで抑制的な態度がより好まれてきた私たちの社会ですが、自分の考えや重要性を相手に受け取ってもらうために必要な表現や行動はこれから求められると思います。

    「アサーションassertion」は日本語に訳すのが難しく、私たちの社会ではなかなか理解が難しいものです。
    この概念は長らく社会に存在するのが難しかったと思います。むしろ自己抑制や辛抱が優先されました。

    しかし、「結婚し子どもを産み育てる」ことだけが人の絶対的な幸せだった時代はもう過去のもの。時代がやっと平木さんに追い付いてきた気がします。何が充足なのかを考えるきっかけとなりました。

    「同じであること」に過剰な価値が置かれますが「異なって当たり前」と軸を変えると世の中が違って見える気がします。

    「違う相手」とどう折り合うか。
    相手や周囲に譲り過ぎず、相手を威圧支配せず。「抑制」「我慢」「自己犠牲」だけでは持続できません。攻撃では周囲から人が去っていきます。

    日常の感情を掬い取り、適切に言語化することにより、相手とも自分とも上手く付き合うことができそうです。

    喜怒哀楽のうち、不快系(不安、怒り、苛立ち、嫌悪など)は一般的に歓迎されず、私自身は感じてはならないものとして忌み嫌い、これらの感情を抱く自分を否定し続けてきました。

    不快系感情ほど言語化して、自分が何に困っているのか、どうして欲しいのかを明確に炙り出すことで解決に繋がることも見えてきました。

    さらに相手になかなかNoを言えない自分に後から悶々としていましたが、「少し考えさせてください」の一言は救いになります。

    「言わなくてもわかる」という文化はもう過去のものという気がします。どう伝えるかのスキルトレーニングは必要だと思います。

    最後に高すぎる「理想の自分」がいかに荒唐無稽であったかも気づくことができました。「理想」を「現実」に引き寄せることで精神衛生上の課題が少し解消できるように感じます。

    自分としっかり対話をして、変わりゆく自分、変わらない自分を見つけながら老いを愉しみたいと思いました。

  • アサーションといったらこの方のようだったので、読みやすそうな本を選びました。自分とは一生つき合うしかないんだから、自己否定ばかりしていないで、自分といい友だちにならなきゃいけないな、と素直に思う事ができました。

  • アサーションを身につけたい人の導入に丁度良い内容。
    この本で学んだことを3つtodoを作ると以下の通り。
    ①冷静に話す→感情抜きに話すのではなく、自分の感情にとらわれたり、感情で相手を支配しようとしない話し方。
    ②会話に入りたい時、「入ってもいいですか」とか「入れてください」といった会話に加わりたい気持ちを伝える。
    ③話を切る時、「また会いましょう」「後で電話します」「残念だけどまたね」と繋ぎの言葉の後、「今日は楽しかった」や「時間がないので」という言葉を足す。

  • 自己表現には3パターンあるそうです。非主張的な自己表現、過剰な自己表現、アサーティブな自己表現。私は非主張的な傾向がつよい。自分の気持ちを表現しない、し損なう、相手にわからないような言い方をする。相手をたてているつもりだけども、実は自分を否定して相手に率直でない自己表現をしている。結果、誰も嬉しくならない。最近になってようやくわかって来た感じ。時間かかったなぁ。

  • 自己表現はできるだけ正確に、他者理解もできるだけ相手の準拠枠にそってやろうとする努力することが必要ということが印象に残った。
    コツは、相手と自分で違いがあることを認識して、その違いを擦り合わせるようにコミュニケーションを取ること。
    また、本のタイトルにもあるアサーションはできておらず、自分は非主張的な態度が多く、このような態度は自分にとっても相手にとっても真の思いやりにつながらないという記載に同意した。
    自分の意見、考え、気持ちを正直に、率直に、その場に相応しい表現をすることを実践したいと思う。

  • 素直自分聴くつきあい

  • アサーションといえば平木典子先生の本と、キャリコン講師の方に勧められたので読みました。相手のいいたいことを、その人の言いたい通りに、その人の伝えたい感情やニュアンスで理解すること。キャリコンとして身につけたいと思った。

  • キャリアコンサルタントの資格の勉強のために。
    自分はカウンセリングのロープレで、どうしたらうまくやれるのか悩むことがあったので、参考になるところがあった。

  • 「私は〇〇です」*20

  • ・自分と友達になれるか
    ・アサーション 適切な自己表現

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著者プロフィール

IPI統合的心理療法研究所

「2021年 『《中釜洋子選集》家族支援の一歩』 で使われていた紹介文から引用しています。」

平木典子の作品

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