自己愛の心理学 概念・測定・パーソナリティ・対人関係

  • 金子書房 (2011年9月14日発売)
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  • 本 ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784760826353

作品紹介・あらすじ

自己愛(ナルシシズム)の実証的な研究を中心とした最前線の論点を紹介。自己愛の研究と尺度の歴史的変遷、重要な研究トピックスである誇大性と過敏性、自己概念や自尊感情などとの関連、特殊な対人関係パターンなどを論じ、今後の研究の方向性を考察する。

感想・レビュー・書評

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  • 医学部分館2階心理学 : 145.7/OSH : https://opac.lib.kagawa-u.ac.jp/opac/search?barcode=3410169613

  • 精神的な自立を志向する青年期では自分の存在を他者に承認してもらいたいという欲求が高まるため、自己愛は必然的に表面化しやすくなる、特に健康な一般青年に見られる自分自身への関心の集中と自信や優越などの自分自身に対する肯定的感覚、その感覚を維持したいという欲求の強さは自己愛傾向にある。
    対人恐怖とは、他人と同席する場面で不当に強い不安と精神的緊張が生じ、そのため、他人に軽蔑されるのではないか、不快な感じを与えるのではないかと案じて対人関係からできるだけ回避しようとする神経症の傾向。

  • 自己愛に関する今までの研究がバランス良くまとまっている。今後の動向も示唆されており、自己愛について研究するには欠かせない良書。

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著者プロフィール

小塩 真司(おしお・あつし):1972年愛知県生まれ。名古屋大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科教育心理学専攻修了。博士(教育心理学)。中部大学准教授などを経て早稲田大学文学学術院教授。専門はパーソナリティ心理学、発達心理学。著書に『自己愛の青年心理学』(ナカニシヤ出版、2004年)、『はじめて学ぶパーソナリティ心理学』(ミネルヴァ書房、2010年)、『性格を科学する心理学のはなし』(新曜社、2011年)、『性格がいい人、悪い人の科学』(日経プレミアシリーズ、2018年)、『性格とは何か――よりよく生きるための心理学』(中公新書・2020年)、『非認知能力:概念・測定と教育の可能性』(北大路書房・共著・2021年)などがある。



「2024年 『「性格が悪い」とはどういうことか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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