ストレスや苦手とつきあうための認知療法・認知行動療法: 吃音とのつきあいを通して

  • 金子書房
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本棚登録 : 34
感想 : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (273ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784760826360

作品紹介・あらすじ

ものの見方や考え方のバランスをうまくとることで気持ちを軽くする!思い込みや極端な考えのために一時的に見えなくなった自分にとって大切なものをもう一度見つけ直す方法がわかります。

感想・レビュー・書評

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  • 吃音の人が集まる会での認知行動療法の講演。だけど、基本的な認知行動療法の考え方は吃音と関係なくわかりやすく使えそうな感じがする。

  • ■2012.02 図書館⇒読了!

    吃音臨床研究会が
    認知療法の先生を講師に迎えて
    合宿(2006.11)をしたレポート本
    (ちょっとイメージしてた内容と違った)

    内容的には、なるほど…とは思うけれど
    ずっと講演を聴いているようで少し退屈★
    なかなか読み進められない。。。
    認知療法を専攻しているヒトには向いてるかも

    ようやく読了!

    吃音云々よりも
    事実を受け入れ、現実から逃げないこと
    が大事だということ
    ちゃんと自分と向かい合わずに何かのせい(言い訳)にして逃げる⇒逃げるといつまでも抜け出せない、いつまでも追ってくる
    著者の仏教的な考え方(法然)が背景にある
    かなり時間はかかったけれど
    読んで良かったかな
    他の著作も読んでみたい



    ●メモ
    ・認知療法⇒認知の歪みが強くなって一時的に見えなくなった自分にとって大切なものをもう一度見つけなおす作業=人間的な営み
    ・認知療法⇒認知修正、問題対処、気分改善
    ・後悔は反省と違って過去に縛られた状態
    ・学習性無力感(犬に電気を流す実験)
    ・自動思考⇒ふっと浮かぶイメージや考え
    ・スキーマ⇒常に存在する特徴的で絶対的な見方
    ・歪んだ認知に問いかける⇒証拠(事実)、結果、代わりの合理的考え
    ・「ヒーローだって全能の神様じゃない」
    ・根拠⇒自動思考を裏付ける事実
    ・反証⇒自動思考に矛盾する事実
    ・コラム表⇒状況、気分%、考え、根拠、反証、代わりとなる考え、心の変化%
    ・事実を受け入れるというのはとても大事⇒事実と、価値観や意義とは別のもの
    ・日本人間性心理学会、論理療法、國分康孝
    ・どうでもいいや<まあいいか⇒自然治癒力
    ・自分の心の状態が変わると、見えるものが違ってくる
    ・「とりあえず主義」⇒とりあえずやってみよう
    ・映画『英国王のスピーチ』吃音
    ・吃音が治ることを目標にし、治す努力をしていたのでは、自分の人生は見い出せない
    ・自分の人生の課題から逃げないことが、もっとも現実的で有効な対処の仕方
    ・鎌倉時代、鴨長明、随筆『方丈記』、仏教の「無常感」
    ・この私たちが生きている世界に、変わらないものは何一つないのです。
    ・怒る人間はどんな小さなことでも怒る。そういう怒りん坊のために、自分が落ち込んだりしていたら、しんどい。
    ・吃音に悩む人にみられる特徴⇒完全主義、要求水準が高すぎる
    ・「どもる事実を認め、自分や他者を大切に、ただ、日常生活をていねいに生きる」
    ・変えることができるのは、自分の行動・思考・感情

  • 吃音者のためのワークショップでの内容がそのまま本になってる。

    吃音でもそうでなくても、話すことが苦手だとか不安になるとか、
    コミュニケーションから逃げようとしたり自分はだめだと思ったり、

    理由が違っても根っこが同じだから、
    そして、講演、質疑応答、公開ワーク、そのままの声が起こされてるから、読みながら私もワークショップに参加してるみたいだった。

    治すのではなく、どう生きていくか。
    うん。今のままの自分で、やりたいことできることやっていけばいいのだよね。

    具体例そのまま書かれてるから、認知療法も誰にでもわかりやすいないようだと思う。

    ウルトラマンのコラム法が、すごくすごく楽しかった。
    真剣に悩んでコラム法まで書いてるウルトラマンには申し訳ないけど、笑ってしまった。

    「また来週がある」

  • 大野 裕 (著), 伊藤 伸二 (著)
    ものの見方や考え方のバランスをうまくとることで気持ちを軽くする。本書では、日常のストレスや苦手をうまく生かす認知行動療法を、吃音のセルフヘルプグループのワークショップから学ぶ。

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著者プロフィール

大野裕【監修】
精神科医。一般社団法人認知行動療法研修開発センター理事長。ストレスマネジメントネットワーク代表。1978年、慶應義塾大学医学部卒業と同時に、同大学の精神神経学教室に入室。その後、コーネル大学医学部、ペンシルバニア大学医学部への留学を経て、慶應義塾大学教授(保健管理センター)、独立行政法人国立精神・神経医療研究センター認知行動療法センターセンター長を経た後、顧問。近年、精神医療の現場で注目されている認知療法の日本における第一人者で、国際的な学術団体Academy of Cognitive Therapyの公認スーパーバイザーであり、日本認知療法・認知行動療法学会理事長、日本ストレス学会理事長など、諸学会の要職を務める。著書に『こころが晴れるノート』(創元社)、『はじめての認知療法』(講談社現代新書)、『マンガでわかりやすいうつ病の認知行動療法』(きずな出版)など多数。

「2023年 『マンガでわかる!うつの人が見ている世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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