不登校その心もようと支援の実際

著者 :
  • 金子書房
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784760832446

作品紹介・あらすじ

そっとしておいてほしい…勉強や進路のことは気になる…心理臨床と調査研究の両面から、不登校の子どもたちと保護者の思い、支援の実際を描き出し、担任教師・養護教諭・スクールカウンセラーの役割、再登校への対応と配慮、多様化する進路などを具体的に紹介する。

感想・レビュー・書評

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  • 不登校に関するテーマの書籍は、著者の立場によって、
    書き方や論点が大きく異なる。
    元不登校児が書けば、その目線になるし、
    医者なら医者、親なら親、先生なら先生の目線になる。

    しかし本書の著者は元教師の心理学者でありながら、
    とても中立的な目線から不登校の現状と支援について
    書かれている。

    不登校をめぐる不登校の子どもの気持ち、親の気持ち、
    教師の気持ち、カウンセラーの気持ち、行政の気持ちなど、
    様々な視点から不登校の当事者たちの気持ちに切り込んでいる。
    不登校を知るのに最適な一冊。

    ブログで詳しくレビューしています。
    http://ameblo.jp/azure-dolphin/entry-10440855630.html

  • 不登校について2009年に書かれた本。著者は心理臨床家。不登校の子どもや親の気持ち、学校やスクールカウンセラーの取り組みについて、調査データも入れながら説明している。

    不登校の歴史の変遷について書かれていて、改めて整理することができた。
    ・「学校恐怖症」の時代・・・精神病理としての不登校
    ・「登校拒否」の時代・・・学校不適応の一つとしての不
                 登校
    ・「不登校」の時代・・・社会現象としての不登校
    ・そして現代社会における不登校・・・状態像の多様化・
                      複合化

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著者プロフィール

大学で国文学を学んだ後、女子高校の教諭として 6 年間勤める。その後、大学院に戻り、青年心理学・臨床心理学の研究と実践の世界に入る。現在、奈良女子大学で臨床心理学を教えるかたわら、中学・高校でのスクールカウンセラーとしても活動している。著書に『思春期の心さがしと学びの現場』(北樹出版)、監修書に『わたしも Happy みんなも Happy【ハピかわ】こころのルール』(池田書店)など多数。

「2023年 『10歳からの学校では教えてくれない 感情とこころ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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