論理療法―自己説得のサイコセラピイ

制作 : 國分 康孝 
  • 川島書店 (1981年10月発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784761002824

論理療法―自己説得のサイコセラピイの感想・レビュー・書評

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  • Pⅳ 本書は心理学や精神医学の本によくあるような専門用語をひとつも用いていない。この本は素人向きに書かれた心理療法の本としては最高の作であるということがわかると思う。

    Pⅷ われわれの目的とは人間性に関する過去および現在の最高の知恵を学びとることである(エピクテートス、マルクス・アウレリウス、ジョン・デューイ、バーラント・ラッセルなどの哲学的著作から学びとることである)。そしてそれを然るべく修正加筆して、現代の悩める人々へ広くゆきわたるようにすること。これもわれわれの目的である。 

    P303
    論理療法は、思考、感情、行動のいずれにおいても適切なものと不適切なもの、論理的なものと非論理的なものを明確に区別していく理論を重視している。われわれは、人間は誰でも生存と、一定の幸福と、苦痛の回避を望んでいるという前提から出発する。

    P316
    論理療法は、医学をモデルにした心理療法あるいは心理力学などよりは、本来教育的な要素が強いものである。われわれは、人間がともすると歪んだ思考に陥り、不適切な感情にとらわれ、自滅的な行動にはしるには無理もないという考え方にたっている。可能なかぎり教育的な方法を動員して、別の行動のしかたを指導していくべきであると考えている。


    目次
    監修者による序
    緒言
    再版への序

    第1章 自己分析の限界と可能性
    自己分析の限界
    自己分析の可能性
    論理療法における自己分析

    第2章 感情と思考
    怒りと不安
    不安の解消と思考

    第3章 理性と感情
    理性と感情の両立
    4つの基本的なプロセス

    第4章 感情の起源
    感情生起の3つの作用
    感情の思考と相互関係
    自己への語りかけ
    感情のコントロール

    第5章 情緒不安
    思考の操作
    思考の選択
    離婚への後悔
    過失に対する自己評価

    第6章 神経症的行動
    学習困難による進路の転換
    3つの洞察
    つかみどころのない観念
    宗教とアルコールへの逃避
    神経症的行動の認識と是正──フロリダ支部のパンフレットから

    第7章 過去の影響からの離脱
    エディプス・コンプレックス
    母親の拒絶
    幼児的被害者意識

    第8章 理性と合理性
    不信と嫉妬
    不当な過度の一般化
    非合理な要求
    社会的順応と自己実現
    合理的か非合理的か
    論理療法に対する不安
    論理的生活の意味

    第9章 絶望的な不幸感
    不幸感と不幸な状態
    非論理的な抽象概念
    絶対法則
    完全な幸福
    八方破れ
    矛盾の原因
    知的で愚かな思考

    第10章 受容欲求──非論理的思考 その1──
    絶対的要求
    愛を得たいための努力
    受容欲求の非論理性
    自己の受容
    中庸の道
    愛情要求の減少
    人間の価値と自己受容

    第11章 失敗恐怖──非論理的思考 その2──
    失敗恐怖
    不能症
    目的の達成
    完全主義の克服 

    第12章 非難──非論理的思考 その3──
    非難することの非論理性
    非難しあう夫婦
    現状の改善
    怒りと非難の解消

    第13章 欲求不満──非論理的思考 その4──
    欲求不満に陥った時
    冷たい夫への不満
    無意味な人生
    欲求不満の処理
    何もかも不満
    自己訓練の重要性

    第14章 憂うつ──非論理的思考 その5──
    感情にとらわれることの非論理性
    底深い憂うつ感
    憂うつのコントロール

    第15章 不安──非論理的思考 その6──
    不安と恐怖
    恐怖の条件反射
    恐怖の自己強化
    不安との闘い

    第16章 怠惰──非論理的思考 その7──
    問題回避の非論理性
    抜けめのない方法
    自己訓練の選択
    努力の拒否
    前向きの活動

    第17章 偏見の生育歴──非論理的思考 その8──
    過去重視の非論理性
    かんしゃくもち
    行動の習慣化
    過去の影響の克服

    第18章 現実拒否──非論理的思考 その9──
    現実拒否の非論理性
    母親の濫費への干渉
    真実の回避
    現実の受容

    第19章 受動的な生き方──非論理的思考 その10──
    受動的態度の非論理性
    同性愛
    気持ちの逆らう
    充実した人生

    第20章 非論理的な世の中を生きるには
    感情の支配
    主な論理的思考法

    第21章 論理療法──論理的行動訓練最新版──
    絶対論的思考に対して闘っていく
    自己評価をけっしてしない
    研修課題をこなしていく
    自己非難をやめる
    適切な感情と不適切な感情を識別する
    情動的な方法を用いる
    想像力を利用する技法を用いる
    非論理的な考えに対し反論する
    教育的な諸技術を用いる
    研究データを集める

    論理療法について・・・・・・國分康孝
    訳者あとがき

    (1975/初版は1961年)

  • 不必要な悩みに自らを追い込んでいかないように
    情緒生活の建て直しのために
    情緒的混乱を克服するために
    不断の努力と実践により真の自己実現をめざして自分をどう変革していくか
    古い自滅的な行動パターンを変え、さらに自己実現をめざしてものごとを理解する方法を学び、感じ方を学び、思考し行動する技術を学ばなければならない。

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