朝10時までに仕事は片づける―モーニング・マネジメントのすすめ

著者 :
  • かんき出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784761260569

感想・レビュー・書評

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  • (2011年1月14日より読書開始)
     ここ数年前から朝型タイプに変わったため、「ICレコーダーに吹き込んでメモをする」ということ以外は大体実践しているので新しい発見はなかった。
     本書の内容を一言で言えば、「何事も今すぐ、簡潔に記録を残しつつ実行する」ということなのかもしれない。個人的には更に能率を向上させるためにはどうすればいいかを考えて行きたい。
     ただ、少々古い書物のため、弁護士である著者の口から当時の流行語である「勝ち組」・「負け組」という言葉が多く出てくるのが残念なところだ。

  • 早起きが仕事、プライベートに役立つことが書かれているが内容はありふれている

  • 高井弁護士の仕事スキル本。ICレコーダーへの吹き込みはトライしたことはなくちょっとやってみようと思い立つ。早起きは大変有効だ。いまは体力づくりに充てている。5時起きまでの改善に向けて我が家のあり方も徐々に進展させて行こう。

  • 『書面だとはっきり伝わる』(P. 18)
    『記録があることは、言い訳がしにくくなる』(P. 18)
    何かと文書にして仕事を進めていくことが大切です。
    言葉だけでは、「言った、言わない」となってトラブルの元になります。
    しかし、文書が残っていれば、それが証拠となりますので、
    相手も下手なことができません。

    『こちらが書面化を求めているのに
    相手がそれを避けようとするような場合は、細心の注意が必要です。
    文書化を嫌がるのは、責任逃れや約束違反の可能性が大きい』(P. 184)
    文書化を徹底的に嫌がる相手とは、
    場合によっては、協力関係自体を見なおすべきかもしれません。
    たとえ儲かる仕事であったとしても、
    トラブルの種を残すようでは良い仕事とはいえません。
    また、仕事を振られたときに、
    その責任の所在を明らかにするというときにも、
    書面化するのは大変役立ちます。
    部下にヤバい仕事をさせておいて、
    危なくなったら切るというヤクザまがいの手法も
    民間企業でやってることがありますので、
    自衛のためにも書面化をすることは重要なのです。

    仕事は締切に間に合ってこそ仕事です。
    また時間を守るからこそ信頼されるようになります。
    仕事は一人でするものではありません。
    ですから、時間を守らないというのは、
    たくさんの人の時間を浪費させる悪の所業です。
    関係各位に多大な迷惑をかけてしまうのです。

    また、それだけでなく、
    変化のめまぐるしいこのご時世に、
    締切が守れないようでは話になりません。
    『時間を制する者はよく戦いを制する』(P. 42)
    と、ありますように、
    制限時間内に仕事を終わらせ、
    計画通りに進めていくことが、
    多くの勝負事に勝つ秘策であると言えそうです。

    『どんな話も三分以内でまとめる』(P. 43)
    長い話は嫌われます。
    みんな忙しいので、要点だけ簡潔に伝えて欲しいのです。
    だからこそ、三分以内に話をきちんとまとめられる人は重宝されます。
    コツは結論を先にもってくることだそうです。
    結論が分かっているから、重要な話を聴き落とさないように集中して
    相手を疲れを増大させることもありませんし、
    結論に至った過程も簡略化しやすいので話をまとめやすいのです。
    (高井伸夫氏著氏著「3分以内に話はまとめなさい」参照)


    『社長・役員は一年365日、一日も休まずに働くべきで、
    管理職の人は3600時間、一般職で2400時間は働かないと、
    国際競争には勝てないのではないでしょうか』(P. 110)
    年間3600時間というと大変な感じがしますが、
    年間120日の休みがあるとして、日に15時間労働です。
    決して無理ではないと思います。
    というか、おそらく皆さん実際のところ
    既にそのくらい働いてらっしゃる方も珍しくないと思います。

    何度も言いますが、仕事は一人でするものではありませんので、
    人脈がとても大切になってきます。
    良い人脈が欲しいと思ったら、
    『自分自身がよい人脈になること』(P. 112)
    『相手を選ぶこと』(P. 113)
    が重要になってきます。
    相手がこちらを頼ってくるからこそ、
    こちらのお願いもきいてもらえるのです。
    ゆえに、人脈をつくりたかったら自分が頼られるくらい
    実力を磨いておかねば話にならないということです。
    最初から人に頼りきろうという魂胆が見えてる人は、
    相手が人脈として見てくれないので、人脈を得ることは困難です。
    (後藤芳徳氏著「チャンスと出逢うための人脈大改造」参照)


    『豊富にあると思うと、使い方がいい加減になるのは
    お金も時間も同じです』(P. 131)
    有給を完全に消化すれば年間140日も休みがあるそうです。
    実際、現在土日も完全に休めるかどうかはわかりません。
    しかし、これだけ名目上の休みがあるのですから、
    きちんと休みをとれる人ならば、多くの時間を持てるようになります。
    しかし、多く時間があると思う人は、時間を有意義に使うことは稀です。
    むしろ、忙しい人の方が、足りない時間を必死にかき集めて
    難関資格に挑戦したり、さらに仕事を推し進めたりと
    懸命に時間を有効活用して密度の濃い人生を送ることが多いのです。

    『あなたが出会う禍があるとしたら、その禍は
    あなたがかつておろそかにした時間の報いなのである』(P. 134,135)
    時間を浪費していた人は、必ず後で何かしら困ったことが起きます。
    これは時間を有効活用してきた人でさえ困ることがあるくらいです。

    というのも、たとえば社会に出てたくさんの人たちに
    「ああ、あのときもっと勉強していたら良かった」
    という自責の念があります。
    勉強しておけばよかった、という後悔は
    実は勉強をさぼっていた人たちだけでなく
    東大を出たような人でさえ抱くというのです。
    もちろん東大生なら国家一種受験を控えていてナーバスになってるとか、
    そういうちょっと高度なレベルの悩みなんでしょうけれど
    それでも普通の人たちよりもはるかに多くの時間を
    勉強に費やしてきた人でさえ時間の浪費を後悔しているわけです。
    そう考えると、時間の浪費による禍は
    誰しも逃れられないものなのかもしれません。

  • 本書は、「朝早起きしてサッサと仕事を片づけてしまえば、もっと時間を有効に使える」と説いています。

    ただし、タイトルに語弊があります。
    「朝10時までに(全て)仕事は片づける」と錯覚しそうですが、
    「朝10時までに一仕事」が適正でしょう。
    ※本文で頻繁に使われています。

    類似本だと、「朝4時起きの仕事術(中島孝志)」をお勧めします。

  • ・朝の時間を効果的に使うために「気がかりなことは?」「次の一手は?」の2つの質問を投げる
    ・仕事を早く片付ける3つのコツ
     ①タイムリミットを設ける ②スケジュールをつくり、常に前倒し ③込み入った話でも3分以内にまとめる話術をつける
    ・3分でまとめるコツは
     ①結論をまっさきに言う ②口調の歯切れのよさ ③必ず未来の要素を入れる
    ・夜型の人と付き合うコツは、分かれた直後に携帯にてお礼を言う。また仕事の上で楽しくなるような前向きな話題をして次に会うことを楽しみにしている旨を伝える。(早く切り上げるのがマイナスにはならない)
    ・礼状は面倒でも書いたほうがいい。
    ・最高の情報ツールは「人間」である
    ・肝心な打ち合わせは5分、そのあと少し世間話をすればo.k.長引かせすぎない
    ・とりあえず3勝して勝ちクセをつけよう!3日連続で1勝と考える!
    ・今日の1つは明日の2つにまさる
    ・「明日やる」「来週やる」「来月やる」は禁句。凡事徹底
    ・願望や計画を書面化する習慣をつけよう
    ・文書化の腕を磨く五原則
     ①用件見出しを作り、まず結論 ②読む気にさせる ③箇条書きを多様し、拾い読みでも分かるようにする ④最初の1/3で辞めても理解できるようにする ⑤全て肯定的、前向きに書く
    ・時間は先回りして待ち伏せする必要がある

  • 仕事のできる人の、心得集のような感じ。各章の終わりにまとめがあるので、そこを見るだけで粗筋は分かる。
    ”経過書”や”大義名分書”など著者が工夫した方法は参考になる。

    他の自己啓発書などとも共通する部分が多い。
     -話は結論から
     -礼状を書くことの重要性
     -情報の解釈・考えることが大事であること
    -メモのすすめ
     -人脈の重要性
     -優秀な人を真似ること
    等々

    しかし、著者のストイックな仕事ぶりや人柄からか、読んでいると気が引き締まる思いがする。仕事のできる先輩社員による、ためになるお説教、といった印象。

  • 2009年7月3日読了

  • 参考箇所
    【仕事を手早く片づける三つのコツ】
    ・仕事には必ずタイムリミットを設け遵守する。
    ・スケジュールを作り、常に前倒しで実行する。
    ・込み入った話でも三分以内にまとめる話術を身に付ける。
    ①結論を先に持ってくること
    ②口調の歯切れの良さ
    ③必ず未来の要素を入れること

    ■詞(ことば)は飛び、書は残る
    ■「情けは人のためならず」
    =情けをかけることは、かけてあげる人のためではなく、結局はかけた自分のためになる。
    ■未来はすでに現在に現れている
    ■人の行く裏に道あり、花の山(株の世界)
    ■時間と仕事は先回りして待ち伏せする必要がある

    【企業の業績が回復するためには】
    ・他社が真似できない商品を作る
    ・他社より顧客の満足を満たす
    ・ムダを省き、少数精鋭で活動する

    【相手のあるメモで必要なこと】
    正確性、記録性、客観性

    【経過書が持つメリット】
    ①その案件の全体像がすぐに把握できること。
    ②選択的に迅速理解できること。
    ③推測、予見、予知が可能になること。

    【良い例文】
    前線を伴った低気圧が発達しながら日本海を北上する。西から天気は下り坂に向かい、九州や中国、四国は昼前後に雨が降り出す。雨の区域は次第に東に広がり、夕方から夜遅くには東日本も雨となる。

    【鬼十則】(電通四代目社長(中興の祖):吉田秀雄氏)
    1.仕事は自ら「創る」べきで、与えられるべきではない。
    2.仕事とは、先手先手と「働き掛け」て行くことで、受け身でやるものではない。
    3.「大きな仕事」に取り組め。小さな仕事は己を小さくする。
    4.「難しい仕事」を狙え、そしてこれを成し遂げるところに進歩がある。
    5.取組んだら「放すな」、殺されても放すな。目的完遂までは。
    6.周囲を「引きずり回せ」、引きずるものと引きずられるのとでは、永い間に天地のひらきがでる。
    7.「計画」を持て。長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫と、そして正しい努力と希望が生まれ  る。
    8.「自信」を持て、自信がないから君自身の仕事には、迫力も粘りも、そして厚みすらがない。
    9.頭は常に「全回転」、八方に気を配って、一分の隙はあってはならぬ。サービスとはそのようなも のだ。
    10.「摩擦を怖れるな」、摩擦は進歩の母、積極の肥料だ、でないと卑屈未練になる。

  • 状態:とても良い(折り目あり)
    定価:1470円
    上海に住んでいる方に、90元でお譲りします!

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