東京都市論―進化する都市で暮らすということ

著者 :
  • かんき出版
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本棚登録 : 19
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784761260675

感想・レビュー・書評

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  • 読書レポート:東京都市論 進化する都市で暮らすということ 青山やすし著 | デジたろうとピアノ http://digitaropiano.luna.ddns.vc/digitaropiano/?p=3615

  • 【読書その59】これもインフルエンザ闘病中に読んだ本。元東京副知事の青山やすし氏の著書。都庁で都市計画の仕事に精通されていることもあり、最近関心の高い、東京都の都市計画について理解を深める。やはり、都市計画と医療・介護分野は一体で考えないと!!

  • 都市は生きている。人びとが現にそこで生活し、事業を営んでいる。だから都市を語るとき、白紙に絵を描いても意味がない。人びとの都市における活動を維持・発展させながら都市を変えることを考えていかなければならない。
    日本経済に元気がないと言われる割には、今、大都市には魅力的なプロジェクトが目白押しだ。都心を歩くと、ビルを建設するためのクレーンが林立している。それは、なぜか。都市が情報化時代、成熟社会に合わせて、生まれ変わろうとしているからだ。
    ひところIT革命という言葉が流行した。まるでITが万能の神であるかのような誤解をする人もいた。しかし実際には、ITすなわち情報技術は手段・方法にすぎない。
    たしかにIT革命によって、情報は瞬時に大量に流通するようになった。しかし重要なのは、そのことよりも、人間の知的営為のもつ価値が飛躍的に増大したということだ。
    工業化時代から金融資本時代への移行過程では、都市のオフィスビルは本社機能、金融機能を処理する場所だった。そして今、情報化時代に対応して、オフィスビルは事務をこなす作業場から情報の受発信、そして富を生み出す知的活動の拠点へと変身しつつある。
    インターネットによっていながらにして情報を受発信できるから人びとの移動が活発でなくなるかというと、それは逆だ。情報化時代には人びとの移動はますます活発になる。
    文化・文明は、互いに交流することによってさらに輝きを増す。人は、他の専門分野の人と触れ合うことによって閃きを得て、自分の思考をさらに発展させていく。だから人びとは自分の知的水準を高めようとして、移動を重ねる。
    急速に発展するアジアの諸都市だけでなく、日本から見ると完成度の高い欧米の都市でさえ、空港や鉄道など交通手段の改善に投資を惜しまないのは、情報化時代における移動の重要性を強く認識しているからだ。
    この場合の移動は、かつての日本のような、郊外から都心への通勤移動ではない。フェイス・トゥ・フェイスのコミュニケーションをはかるための多様かつ複雑な移動が盛んになっていく。都心から放射方向の交通より、環状方向の交通、そして国際間の航空路線などの充実が重要となってきている。
    成熟社会には、高齢者の構成比が高まるだけでなく、人びとの生活の質的豊かさへの志向もより強くなっていく。時間を大切にするから、都心居住も促進される。オフィス街自体も、オフィス機能への純化を追求した時代から、そこで働く人のための食事、買い物、文化、アミューズ、リラクゼーションなど、楽しみや快適さを付加したまちづくりをしていく時代へと転換しつつある。
    生物学者パトリック・ゲデスは、1915年に『進化する都市』を著して「近代都市計画の父」と呼ばれた。まさに都市は進化する。時代に合わせて進化する。私たちは、その動きを止めてはならない。促進しなければならない。それが、新たな富を生み出す経済活動と人びとの豊かな生活を保証する。
    今こそ、都市を語るべきときだ。都市はどう進化するのか。どう進化させればよいのか。そして私たちは、進化する都市でどう暮らしていくのか。それを議論すべきだ。

  • 東京都はもっと住みやすくなって、羽田空港が国際空港になってもらいたい。
    世界一の都市なのだから。
    東京は案外面白い。

  • とにかく視点が広くダイナミックであり、人や車の流れを大きく捉え、いわば地域全体のデザインを大きく描いている。市区町村の視点とはいろいろな意味で大きく異なるもので、なかなか参考になった。
    http://d.hatena.ne.jp/hachiro86/20070611#p1

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著者プロフィール

明治大学公共政策大学院教授

「2017年 『わたしのまちが「日本一」事典』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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