図で読み解く!ドラッカー理論: 久恒流 図解コミュニケーションの技術を駆使して巨大な知の森を体系的に理解する!

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  • かんき出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784761261931

感想・レビュー・書評

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  • ドラッカーの晩年の4冊の内容を1冊に凝縮した本です。ドラッカーを網羅的に読みたいが読む時間なんて取れない!という方にお薦めです。

    ・プロフェッショナルの条件
    ・チェンジ・リーダーの条件
    ・イノベーターの条件
    ・ネクスト・ソサエティ

    図解本だからと侮るなかれ。

    一般的に、図解本・解説本はどうしても内容が表面的になりがちです。本書は、著者久恒氏の経験・知見もふんだんに盛込まれています。当初想定した以上に内容が濃いです。

    ドラッカーの言葉は心に刺さります。
    「事業を決めるのは客だ。」

    世の経営者は、ドラッカーの言葉をどこまで理解しているのでしょうか?

    目次
    プロローグ ドラッカー理論の前に図解の基本を理解する
    1 なぜ図解思考はすぐれているのか
    2 図はこうして読み解く
    3 図解の基本を理解する

    第1章 プロフェッショナルの肖像
    1 時間管理
    2 ビジョンと目標
    3 集中と見極め
    4 強みと弱み
    5 意思決定
    6 リーダーシップ

    第2章 組織と個人
    1 情報と組織
    2 組織と強み
    3 方法と価値観
    4 キャリアと人生
    5 成長
    6 コミュニケーション

    第3章 マネジメントの本質
    1 新しいマネジメント
    2 人間学としてのマネジメント
    3 事業の目的と目標
    4 事業を定義する
    5 起業家がとるべき戦略
    6 総力戦略
    7 ゲリラ戦略
    8 ニッチ戦略
    9 顧客創造戦略
    10 トップチーム構築

    第4章 企業社会の論理と倫理
    1 ポスト資本主義
    2 知識社会とNPO
    3 マネジメントの社会的責任と倫理
    4 成功する人事の原則

    第5章 ネクスト・ソサエティを眺望する
    1 社会と個人
    2 経済至上主義
    3 未来予測
    4 イノベーション
    5 ネクスト・ソサエティに備えて


    ポイント要約
    1−1 時間管理
    ・タイムマネジメントーセルフマネジメントーマネジメント
    ・「マネジメントの要点はセルフマネジメントにあり、セルフマネジメントはまず時間管理から始まる」
    1−5 意思決定
    ・全員一致なら決定しない
    ・不要な決定はしない、決めたら迷わない
    1−6 リーダーシップ
    ・仕事とらえる、責任ととらえる、信頼が必要

    2−3 方法と価値観
    ・自分をマネジメントする3つの条件
     ・自分の強みの分野を知る
     ・自分の得意な仕事のやり方を知る
     ・自分の価値観を知る
    2−4 キャリアと人生
    ・第二の人生をマネジメントする
     ・Stage1 本業
     ・Stage2 本業>趣味・ボランティア トランスキャリア
     ・State3 本業=趣味・ボランティア パラレルキャリア
     ・Stage4 趣味・ボランティア チェンジキャリア
    2−6 コミュニケーション
    ・コミュニケーションの主体は受け手
    ・コミュニケーションに必要なのは情報の交換ではなく、知覚(感覚)の共有

    3−1 新しいマネジメント
    ・マネジメントの定義「スタティック(静的)な組織を生きた存在として機能させる意思や動力に相当するもの」
    3−2 人間学としてのマネジメント
    ・マネジメントの定義
     ・人間のマネジメント
     ・組織のマネジメント
     ・成果のマネジメント
    3−3 事業の目的と目標
    ・企業の目的は、顧客を創造するという一点である。
    ・企業とは何かを決めるのは顧客にほかならない。
     ・マーケティング(リサーチ活動) 顕在顧客=既存市場の活性化
     ・イノベーション(ディベロップメント活動) 潜在顧客=新規市場の開拓
    ・事業とは何かを定義するのも顧客である。
    3−7 ゲリラ戦略
    ・創造的模倣戦略
    ・柔道戦略
    3−8 ニッチ戦略
    ・関所戦略 ポジション
    ・専門技術戦略
    ・専門市場戦略
    3−9 顧客創造戦略
    ・効用戦略
    ・価格戦略
    ・事情戦略
    ・価値戦略

    4−1ポスト資本主義
    ・ポスト資本主義社会とは知識社会のことである。
    ・知識創造プロセス
     データ→情報→知識(暗黙知⇔形式知)
    ・知識社会を担うのは、分析的な能力と経験的な知覚を有する両義的な人間である。
     ・分析的な能力ー論理力ー学者的な知識ー地域社会・地域文化
     ・経験的な知覚ー行動力ー実務家の経験ーグローバルな視野・ビジョン
    4−4 成功する人事の法則
    ・原則1 責任感ある者が成果を上げる人事
    ・原則2 人事は行った者の責任
    ・原則3 人事は正しく行う
    ・原則4 極端な人事は避ける

    5−1 社会と個人
    ・個人と社会は相補い合う関係
    5−3 未来予測
    すでに起こった未来を探せ
    ・日本の人口減少(すでに分かっている)
    ・消費者からの苦情:苦情には未来の市場動向が潜在している
    ・他の国や他の産業分野、他の市場の状況を注視し、自分たちの国・産業・市場を変える要素がないか考えてみること。
    ・未来を探すべき領域
     社会・知識・産業・経済構造
    5−4 イノベーション
    イノベーションの条件
    ・凡人の努力・継続的・体系的⇔天才の啓示・画期的・独創的
    4つのタブー
    ・ベンチャー事業を既存事業の傘下に置いてはいけない
    ・合弁事業は避けるべし
    ・不得意分野でのイノベーションはタブー
    ・ベンチャービジネスを買収してはならない
    5−5 ネクスト・ソサエティに備えて
    ・変化対応でなく変化創造こそが企業が次なる社会に生き残る道だ
    ・IT革命はこれからが本番である。
     ・内部:組織内部の情報システムを整えたレベル
     ・外部:外部情報収集は未開拓

  • ドラッカーの入門書というより、ライト・ドラッカーという感じ。読みやすくしたことは評価できるが、単純化の性ゆえ、「神は細部に宿る」が指摘する通りの結果になっていることは否めない。残念。

  • ドラッカーの理論を学生や若手のビジネスパーソンにもわかりやすく、図解や日本の事例などをおりまぜて解説した本

  • ドラッカーはコンピテンシーを強みと呼び、自分の強みを
    客観的に認識することを強調している。
    それがセルフマネジメントの第一歩。
    リーダーシップを仕事ととらえる。
    強みを最大限に生かす

    セルフマネジメントに関する留意点
    ①自分の強みを知る
    ②自分の得意な仕事のやり方を知る(強みより重要かもしれない)
      読む人間か聞く人間か?
      一人か人と組んだ方がいいか?
    ③自分の価値観を知る
      強みより優先させるべき

    成長への3つのサイクル
     ①仕事に真剣に取り組み
     ②責任ある存在になる
     ③自信を持つ

  • 確かに分かりやすいのだが、図で説明されているのになぜか後で書いてあったことが頭に残らない。ドラッカー超初心者でドラッカーが著書の中でどんなことを述べているのか知りたいという人向け。

  • 「経営の神様」と称されるP・ドラッカー。その著作にはビジネスのヒントがたくさん詰まっている。だが、ドラッカーの著書を読みこなすのはなかなか難しい。そこで本書では、図解術で定評のある著者が、ドラッカーの全仕事をわかりやすく図解する。ドラッカーを理解するための格好の入門書。


    図にしなくても分りやすいし、とても納得の話。
    神様といわれるだけはある!???

  • blogにて書評/Reviewを公開しています。
    http://wisdomofcrowdsjp.wordpress.com/2010/03/17/r016/

  • まずは、登録!

  • 抜粋:知識社会とNPO

    ポスト資本主義社会では、知識労働者が社会のイニシアティブを握っていく。
    組織社会では社会的機能が組織によって遂行される為、家族や村といった昔ながらのコミュニティは喪失せざるを得ない。


    「利益を目的としないからこそ、マネジメントが必要」使命感優先のマネジメント。
    「得るべきもの」より「与えるべきもの」

    「知的生産の技術」

    【マネジメントの社会的責任と倫理】

    「影響を取り除く行動そのものを新しい事業への機会へと転換することが企業マネジメントの役割」
    「問題を機会ととらえるダイナミズムを企業マネジメントは創出する必要があり、それこそが企業の社会的責任だ」


    「利潤の極大化こそが企業の最大の目的である」
    →資本家の欲望について、語っているだけで企業の社会的責任には触れている

    プロフェショナルの肖像
    1時間管理
    2ビジョンと目標
    →知的生産のサイクルを生み出す
    3集中と見極め
    →8割り理解できたら、次へ移る
    4強みと弱み

  • 確かに解りやすい。

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著者プロフィール

1950年、大分県中津市に生まれる。九州大学法学部を卒業後、1973年、日本航空に入社。広報課長、サービス委員会事務局次長を経て早期退職。1977年に新設の宮城大学事業構想学部教授、2008年に多摩大学経営情報学部教授となり、2015年に同大学副学長に就任。
著書には、ベストセラーとなった『図解シリーズ』(日本経済新聞社、PHP研究所他)、『遅咲き偉人伝―人生の後半に輝いた日本人』(PHP研究所)、『偉人の命日366名言集』『偉人の誕生日366名言集』(以上、日本地域社会研究所)など100冊を超える。

「2018年 『100年人生の生き方死に方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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