- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784761262778
感想・レビュー・書評
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タイトルは軽めだがこの分野の入門書としては〇。“踊る~”からの引用よりは、他の理論等の引用・援用が多く、本編ファンからすると少しがっかりな内容かも...。この分野に興味のない層を取り込むための努力は評価したい。
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とても分かりやすい本。踊る〜を観ていなくても、分かると思う。
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組織のあり方とは?
→人は様々な葛藤と闘いながら、キャリアトランジション、成長、発達を遂げて行く
その際、仕事を始めたころの夢にまで遡って考えてみる
企業文化と個人のキャリアアンカーにより健全バランスがとれる
個人のやる気を促すには、
1.スキル発揮できる
2.仕事の全貌が見渡せる
3.仕事の意義が認知できる
4.自律性があり、ある程度の決定ができる
5.仕事そのものからフィードバックされる -
タイトルは軽い感じだけど、中身は良く考察されてる。日本的な組織機構における重要な人物の動きが表現されてる。これは、よくある安直で悲観論だけの日本の組織批判なわけではなく、ベースにある組織への信頼は、それぞれの人の考え方と生き方によって生まれるという、日本的組織力の強さを再確認出来る。
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2005年9月の出版なので、スピンオフ作品『容疑者 室井慎次』公開直後ですが、本書では、それよりちょっと前の『踊る大捜査線 THE MOVIE』と『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』の20のセリフから、組織論を紐解いていきます。
それにしても、選ばれたセリフが「事件は会議室で起きているんじゃない、現場で起きているんだ」とか、「レインボーブリッジ封鎖できません」とか、「室井さん、命令してくれ! おれはあんたの命令を聞く!」とか名セリフばかり。それらのセリフを組織論で分析すると、とっても興味深いことが分かってきます。踊る大捜査線は、日本企業の縮図を描いていると言うことを聞いたことがあるんですが、本当にそうなんですね(?)。 -
ふざけた題名からは、とても想像できないほど、内容は多岐にわたっており、組織論の入門書としてはまずまずの出来。ただ残念なのは、著者が大学の先生であるためか、実践のなかで培われた重みが感じられない。
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「踊る大走査線」と言えばフジテレビの刑事ドラマ。
映画化もされ、「交渉人真下正義」などのシリーズ作品も作られ、
長期に渡りヒットしました。
そして、警察組織を絡めたストーリとなっていて
組織のジレンマがテーマのひとつにもなっています。
本日ご紹介する本は、
「踊る大走査線」の名セリフから
組織の考え方を紹介した1冊。
ポイントは
「バランス」
「踊る大走査線」の一番の名セリフは
「事件は会議室で起きているんじゃない。現場で起きているんだ」
ピラミッド型組織において
正しい情報がない本部と
権限がない現場の葛藤を表しています。
どこまで正しく情報を上げられるか
どこまで権限を降ろせるかの
バランスが重要だと思いました。
「もう着いちゃいます」
本部の判断が決まらないうちに現場に到着してしまい
どうしていいかわからない様。
現代社会ではスピードそのものが価値を持ちます。
どこまで判断の正しさを求めるかと、
いかに素早く行動するかの
バランスが重要だと思いました。
「おれたちは逮捕するだけが仕事だ」
どのような仕事にもフォーカスすべき焦点があり、
カバーすべき範囲があります。
どこまで範囲外のことにも気を配れるか。
いかに余計なことに首をつっこまないかの
バランスが重要だと思いました。
ぜひ、読んでみてください。
◆本から得た気づき◆
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現場のわからない人がトップに立つと悲惨
ルールにあてはまらないものに対して、どんな即興を許すか
プロジェクトに多くの資源を投入されたら、人手不足の現場はたまったものではない
集団は修正することなしにどこまでも暴走する可能性がある
使命は命令されて果たすものではない
人が悪いから失敗するのではなく、環境が人の失敗をまねく
提案が受け入れられるには、それに足る「信頼」の蓄積が必要である
この人についていきたいと自発的に思わせるような魅力がリーダーシップの本質
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◆目次◆
第1章 組織のダイナミズム
第2章 組織とミッション
第3章 組織のカタチ
第4章 組織とリーダーシップ
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「踊る大捜査線で学ぶ組織論」といった方が正解だろう。自分や周りの人を理解する役にはたつ。
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単なる刑事ドラマの映画評ではなく、組織論の切り口でこのドラマを再構築することで、また違った味わいが楽しめる良書。
この本を読んだうえで、「踊る3」をレンタルして観る。オモシロかった。
著者プロフィール
金井壽宏の作品





