サーバント・リーダーシップ入門

  • かんき出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784761264734

感想・レビュー・書評

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  • サーバントリーダーシップは、自らの信じるビジョン、ミッションがあり、その目標感に共感してくれる人に尽くす。というよりも、自分のビジョンやミッションにひたすらに尽くす。
    池田守男さんも金井としひろさんも、使命感の大切さを何度も説いている。「命を使ってでも尽くしたいこと」を周囲に言葉で、行動で示し続けてこそ、サーバントとして尽くすことが人を動かす。
    *****
    働くことは「人に向けて動く」ことだと定義する。
    その感覚ととても近しい。
    *****

  • 言葉だけで判断すると誤解を受けそうな「サーバントリーダーシップ」という言葉だが、本書を読めばそれが間違っていたことに気付く。
    サーバントと言えども、部下以上の先見性やリーダーシップはいずれにしても必要。部下が自発的に動く環境を作ることが使命だが、努力は部下以上にしなければならない。

  • サーバントリーダーシップはまさに顧客中心、職員中心、ステークホルダー中心の組織作りをさしている。従来型のヒエラルキー型ピラミッドを逆さまにした構造。ビジョナリーカンパニー、ソーシャルカンパニーの理想型だと思う。

  • いわゆるリーダーシップ論のイメージとは、ある意味で真逆な論であり、そこがいい。

    奉仕という概念が中心にあるので、キリスト教的価値観がベースにあってこそ理解しやすいリーダーシップ論かもしれない。

    一方で、過度な自己主張を嫌う日本人にとっては、案外、これなら自分にも合うと思えるかも。

  • 総論→具体例→対談→まとめ と 非常に良くまとまっている。サーバントリーダーシップに対する疑問をことごとく解消してくれた本。

  • リーダーシップ論というと、先頭をきって突っ走る
    「俺についてこい!」タイプとして語られることが
    多いですが、力ずくで引っ張るのではなく、ビジョン
    を示し、その実現にむかって自発的に進もうとする
    人を後押しするようなリーダーシップ像もある。
    早稲田ラグビーの元監督である中竹さんはフォロワー
    シップと表現していますが、この本ではサーバント
    リーダーシップと呼んでいます。
    一般的にはこの表現のほうが多く使われるようです。

    アメリカ人著者による同名の有名な教科書があります。
    本屋で手にしてみたものの、結構分厚い本で、気合い
    を入れないと読めない気がしたので、その考え方を紹介
    する入門書である本書を購読してみました。

    池田守男さんが、資生堂の元社長。歴代の社長を支える
    秘書を勤めた後に社長に抜擢された人物だそうです。
    秘書の経歴で培われた経営哲学が、企業トップに就任
    した際に、サーバントリーダーとして経営改革を実践
    されたことにつながっているんですね。この本では、
    サーバントリーダーシップに関する概要とともに、
    池田さんが実践された具体的な取り組みが紹介されて
    います。

    管理者になった時、最初に悩むのは、部下への
    エンパワーメントのあり方ではないかと思います。
    どうすれば部下がイキイキと仕事に取り組めるか、
    仕事を通じて輝き成長を支えることができるか、
    そんなことを考えたりします。

    仕事を通じた自己表現や成長を支援する、それが
    管理者としての役割だろうと常々考えたりする
    のですが、サーバントリーダーシップという言葉
    とその概念に、多く共感しました。
    教育にも通じるところがありますね。

  • ミッション・方向性は自ら提示し、その実現にメンバーが向かっている限りにおいてサポートし、奉仕するというリーダーのあり方。グイグイ引っ張る以外のひとつのモデルだなぁと思いました。ただし、そもそもメンバーが自律的にミッションの実現に向けて動くという環境を作り出すこと自体が、多くの場合にチャレンジなのだとも感じます。

  • 入門に本当丁度良い!わかりやすかった。
    宗教が絡むとむむっと思ってしまうことも多いけど、宗教が絡んでいない人の視点もあって、安心して読めた。

  • サーバントリーダーシップがわかりやすく解説されていてよかった!

  • リーダーシップはトップダウンではなく支援者に徹することが重要。
    リーダーシップは何なのか?どこから醸成されるものなのか、とうことが分かりやすく書かれている1冊。
    後半は池田氏の実体験がインタビュー形式で紹介されています。

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著者プロフィール

神戸大学大学院経営学研究科教授

「2012年 『実践知 エキスパートの知性』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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