過剰管理の処方箋 自然にみんながやる気!になる

  • かんき出版
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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784761265793

作品紹介・あらすじ

プロジェクトにおける苦労の裏地は輝いている。プロジェクトがひとを鍛えるとしたら、そこには成長の喜びがある。本書は、これらのことを学問的にロジカルに解明し、どうやったら現場のモティベーションを上げることができ、イキイキと仕事を進めることができるのかを、実務者とアカデミアの世界の住人の視点の融合によって探求しようという試みである。

感想・レビュー・書評

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  • 20世紀に発展した科学的経営管理の学説、MBO(目標管理)の手法を、なるべくわかりやすく解説した本です。

  • いまいち。プロマネのほうは、著者のその他の本と大体一緒の内容とおもう。
    一方の心理学?の方も、うーん、いまいち。モティベーションの本を単独で読めば良いと思う。
    まぁ、ユニゾンしていないと思う。

  • ネーミングに惹かれて購入するも長年積ん読状態
    金井壽宏先生のお名前で読み始めるべきだった

  • ”過剰管理のための読むクスリ。
    ---
    T:6/12の行き帰り → 済
    P:あと2年、何を成し遂げるかのステートメントをつくる
    O:今年度の運営方針を明文化する
    ---
    <読書メモ>
    ・三方良しの公共事業改革
     http://sanpouyoshi.jp/conf2008/flv-eng.html
     #岸良さんがかかわり、金井さんがのめりこむきっかけとなった全体最適プロジェクト報告会 (p.12)
    ・金井ゼミには主題歌もある!?(p.13)
    ・この本を書くきっかけとなったのは、金井先生の「私は管理が嫌い。だから組織行動論というひとを中心とした研究するようになった」というひと言を聞いてからだ。(p.24)
    ・一方で、プロジェクトが成功するためには、現場がやる気になる必要がある。(p.30)
     #「管理する」との対立。クラウドにて表現。
    ・図:管理のわなにはまっていく私たち(p.33)
     #現状問題構造ツリー。なかにクラウド登場。
    ・この言葉をみんなの前で唱え続けていると、みんなの顔がなぜか暗くなってくるのが不思議だ。(p.43)
     #「利益を向上させよう」「人材育成が何より重要」「やりがい・はりあいが重要」「組織における信頼が何にもまさって重要だ」「納期短縮をしよう。品質を向上させよう」「先手管理が重要だ」etc.
    ・無力感と鬱を研究していたセリグマンが、今や楽観主義、幸せ、希望など、前向きなテーマに取り組む「ポジティブ心理学」運動の旗手となっている。興味深いことだ。これに呼応して、経営学でもミシガン大学とネブラスカ大学から「ポジティブ組織行動論」運動が始まっている。神戸大学では、日本でもこの動きを活発にするため、「人勢塾」をスタートさせる。(p.58)
     #「人勢塾」おもしろそう。★調べること!
    ・マネジャーの仕事には、頭を使う部分と、ひととの関係を扱う部分があり、持続する疲れや燃え尽きにつながるのは、ここでも後者のひとにまつわる部分であるというものだ。(p.95)
     #マネジャーのバーンアウトを扱った、MITスローン経営大学院の博士論文での指摘。
     #★おれは後者が得意で、前者を誰かと組んでやる必要があるのかも。
    ・「任せる」ことのタクソノミー(体系的分類枠組み)(p.103)
     #目的(育成、動機づけ、発見)×任せる側の事業・業務・仕事の知識(既知、未知)
      →★この図、幹セミで使えそう!!
    ・最後の代替案4に、ガルブレイスが挙げたのは「水平的関係(ヨコのつながり)の創出」である。(p.114)
     #ガルブレイスの組織設計のモデル。階層が情報負荷によってパンクしそうになる、ことへの代替案4つ。
    ★表マネジメントと裏マネジメント (p.119)
     表:決めたことを決めたとおりにやってもらう
     裏:みんなでなんとかやってみる
       裏マネジメントのマネジャーは議論をリードする触媒の役割を果たすひとが重宝される。
      #★来た、カタリスト!!
    ★ODSC での目標設定 (p.137)
     - Objectives(目的)
     - Deliverables(成果物)
     - Success Criteria(成功基準)
     #関係者全員が集まって。自分達の言葉で。
    ・納期を守るために必要な情報は、つきつめて考えると完了までに「あと何日」かかるかという未来の情報だけなのだ (p.159)
    ・過剰管理の処方箋 (p.181)
     ABP、BUFFER、ODSC、BACKWORD
    ・岸良式パワフルな問いかけ集 (p.187)”

  • P144 後ろから議論を進める方法・・・3つの質問

    1.この前にやることは何ですか? →必要条件のチェック
    2.本当にそれだけですか? →十分条件のチェック
    3.○○をすると××ができるんですね? →因果関係のチェック


    P147「残存バイアス」
    ・例:インストラクター制度とヤングリーダー制度の話。両方あると困ることが多かった。
    →ではインストラクター制度を残そう→両方なくす選択肢もある。

    教訓:なくて不都合のないものは、すべてなくしてもよい。
    (もともとあるものは残さないといけないのでは、という思いが漠然と残る)

    P187「パワフルな質問集」→継続的プロセス改善

  • 岸良さんの書かれているパートはいつもどおりパワフルな感じで納得もできる。基本的には過去の著作での主張を別の角度からみて書いている感じ。

    共著者の金井さんの文章が、淡々としていながらなるべくアカデミック色を出さないように配慮している感じがあって好感が持てた。
    別の著作も読んでみようと思う。

  • 図書館で借りた。おお❗管理は嫌いです

  • 脚注含めて著者二人のやりとりは面白いのですが、なんか読みにくい感じもありました。やる気の出るやり方~基本は任せる&例外発生時にサポートするという management by exceptionという考え方には、なるほどなぁと思いました。どこまでできるかな?

  • 最近よく読む岸良さんの本。

    一緒に書かれている金井さんの学術的な管理とモチベーションと関係などの記述は自分の仕事とも関連する部分も大きく大変興味深く読ませてもらえた。

    ただ、肝心な処方箋の部分の記述が他の岸良さんの本に比べ薄く、本書を読まなくても「全体最適の問題解決入門」「マネジメント改革の行程表」読めば十分かなとも思います・

  • TOCのゴールドラットコンサルタントの岸良氏と神戸大学の経営学教授による共著。本の体裁そのものが、一風変わって面白い。管理という固い内容をやわらかく解きほぐす精神にあふれている。クリティカルチェーンの解説本とも受け取れる。この手法で多くの成果が上がっているということでぜひ取り入れたいと思うが、このレベルまでの認識共有をすることが前提だろう。
    管理はするものである、管理はされるものではないという言葉が響く。

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著者プロフィール

神戸大学大学院経営学研究科教授

「2012年 『実践知 エキスパートの知性』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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