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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784761267483
感想・レビュー・書評
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確かにわかりやすいけれども、その分オムニバス的になってしまう。正直無理に網羅しなくてもよかったのではないのだろうか。しかし、競争戦略の概要をつかむにはいい本だと思う。微妙なストーリー形式なのはどうかと思うが。特に、主人公(?)が最後に持ってくるプランが、ストーリーが薄いせいで、それで、という感じになってしまっている。
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対話形式で進められているため、非常に理解しやすかった。
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各章の冒頭にあるツリーをコピー
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ユーザー会の講師だったので、事前にリサーチ。経営者には普通の話なんだろうけど、自分に当てはめるとなかなか実践は難しい。
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内容はライトに書かれており、非常に読みやすい。ただ、ビジネスに実装しようと思うと、活用は結構難しい。
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もはや原著は諦めた。
悩める電機メーカーマーケ職の鈴木君を仰木先生が啓蒙するという設定。
「世界一わかりやすい」を自称するだけあり、本当にわかりやすかった。
初心者にはぴったりだと思う。
まず競争戦略アレルギーにはならない。
こういう知的好奇心を刺激する本は大事、特に必要に迫れれて読む場合。
でもね、できれば一週間前に発見したかった。。。 -
ポーターの競争戦略について
先生と生徒というスタイルで
解説している本。
図や要点のまとめ方が上手く、
分かりやすかった。
序 章 ポーターが語る「競争戦略」とは何だろう?
第1章 競争を支配する「5つの競争要因」とは何だろう?
第2章 競争を勝ち抜くための「3つの基本戦略」とは何だろう?
第3章 競争戦略のための「分析技法」とは何だろう?
第4章 業界環境に対応した「競争戦略」とは何だろう?
第5章 どのような「戦略決定」をすればいいのだろう?
第6章 競争から競争優位へ、「競争優位」の原理 -
面白かった。ただ、1回読んだだけでは残らないので、自分の身近な事例に置き換えながら、再読してみたい。
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【特記事項】
□総論
●ドラッカーがマネジメントなら、ポーターはストラテジーである。
●①あらゆる企業は競争から逃れられない。②ゆえに競争優位の戦略と③競争回避の戦略が必要。
●競争要因分析=5フォース
→
●選択と集中。とくに選択。コスト優位か差別化優位か。
□各論
●戦略:競争の中で企業がとるポジションを選択すること。
→ポジションとは:①競争要因から自分を守る②自社に有利になるように競争要因を支配できるポジション。②が差別化。
●選択:トレードオフ。高い価格で売るか、低コストを実現するかを選択する。
●競争要因:五つの競争要因
①新規参入の脅威:参入障壁と報復
7つの参入障壁:規模の経済、製品差別化、巨額の投資、仕入先変更コスト、流通チャネルの確保、規模とは無関係なコスト面の不利、政府の政策
報復としては、マイクロソフトは脅威となる会社を買収していく。
②既存の競争業者間の敵対関係
・同業者が多い
・業界成長が遅い
・固定コストが高い
・生産能力を小刻みに増やせない
・撤退障壁が高い(資産が特化されてしまっている、撤退コストが高い、感情的に難しい)
③代替製品からの圧力
たたきのめすか、共存共栄を目指すか。
④買い手の交渉力
⑤売り手の交渉力
ここから、自社にとって重要な要因を見極める。
●戦略
①コストリーダーシップ
②差別化:ブランド戦略。とくに強力なマーケティングが必要。
③集中:自社の競争力をいかせる部分を選択し、そこに経営資源を集中する。特定の顧客層に集中し、ある場合はコストリーダー、ある場合は差別化を目指してよい。
●五つの競争要因の詳細分析
①競争業者の分析方法
1競争業者の分析
・現在の戦略
・現在の長所、短所
・将来の目標
・将来へ向けた仮説・動向
→これらにより、競争業者が現在の地位に満足しているのか、今度どんな動きをするのか、その競争業者が報復するのはどんなときかについて答えを出す。
2業界動向の予測
=マーケットシグナルの分析
・事前、事後の発表、コメント、新しい戦略の採用、前例のない行動とか
②競争行動の分析手法
1協調的:食品業界など
2攻撃的:ハイテク業界など
3防御的:どっちにもなる。一般的な業界。
③買い手、供給業者の選定分析
1買い手について
・買い手のニーズ、成長力、購買能力、交渉能力、取引コストなど。
・トップ企業を買い手としたい。
2供給業者について
・分散化、標準化の促進、体質向上の援助、内製化の圧力、品質・費用・納期で交渉できること。
④業界の構造分析
・切り口として、
専門度、ブランド指向度、流通チャネルの広狭、品質、技術、垂直統合、コスト、サービス、価格、財政力、親会社との連携度、政府との関係度を軸に二次元グラフで整理する。
⑤業界の進展・変化分析手法
ライフサイクル=導入、成長、成熟、衰退、そのどこにいるのか。
・成長の長期的変化(買い手人口の増減、ニーズ動向、代替製品の影響)
・購買層の変化
・経験の累積
・市場規模の拡大・縮小
・イノベーション
・関連業界の構造変化
・政策変化
●自社環境の分析
・五つの業界環境パターン
①多数乱戦業界:リーダーがいないこと。どのサイクル時にもあるが、とくに導入期に多い。
理由:参入障壁が低い、規模の経済が利かない、高い輸送コスト、在庫コストが大きい、買い手や競争業者が強すぎ、かなりの創造性が売り物
対処:①制圧(規模の経済や経験曲線を作れる状況を作る、標準化、買収、業界動向を素早く察知して対策を作る)②妥協(専門化、特化する)
②先端業界:いわゆる「キャズム」の前の段階。導入期
③成熟期移行業界
コストリーダーか差別化か集中か、そのどれかを選択し徹底的にやる。製品設計見なおし、製品の合理化などを進める。高品質をうたってはならない。この時期には消費者は低価格のものを選ぶから。
④衰退業界
原因:①代替製品の登場②人口変化③ニーズ変化
撤退障壁:応用できない資産(飛行機など)がある、感情的に難しいなど
戦略:①リーダーシップをとって他業者が撤退しやすいようにする。買収とか。②ニッチ確保③利益を出しながら縮小していく④即時撤退
⑤グローバル業界
条件:比較優位性があること、規模の経済性があること、製品差別化の利点があること、市場情報や技術の共通性があること
戦略:①業界の全品種で競争②特定セグメントに集中③特定の国に集中④安全地帯をねらう。 -
ポーターの戦略理論を分かりやすくまとめた書籍。ポーターの著書である「競争の戦略」、「競争優位の戦略」、「競争戦略論」のポイントをまとめており、戦略理論の概要はこの一冊で理解できるようになっている。とはいえ、あくまで概要なので、より理解を深める為には物足りなさも感じるかも。自分もそうだが、経営戦略のポーターを理解したい初心者が読むには良いと思う。
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ITストラテジストの試験を受けた場合、午前の問題では必ずと言っていいほど、ポータ博士の競争の戦略から一文は出ている。昨年の試験で答えられなかったバリューチェーン分析などはこの本を読んだおかげで、実例を持って理解することが出来たし、定番の5つの競争要因である(競合他社だけではなく新規参入、代替品、買手の交渉力、売手の交渉力も競争要因であること)や、なぜ基本戦略は、コストリーダシップ、差別化、選択と集中なのかということもよくわかった。基本戦略は会社の人格みたいなものであり、差別化してなぜ高いものが売れるのかなどが、化粧水の例で書かれておりおもしろかった。
著者プロフィール
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