- Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
- / ISBN・EAN: 9784761267797
感想・レビュー・書評
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「病は気から」をいろんな形で叙述した本。「がん」って言葉を「ぽん」と言い換える方法と似ている。
「がん」と思うから、対処不能の、「死」そのもので、絶望がやってくる。じゃなくて、「ぽん」ぐらいに思ってしまおうと。
私はがんではないが、姉はがんである。たまに水素水みたいな治療の本を読んだりしている。しかしそれも、「参考程度」であり、それを絶対視していない。がんセンターで治療を受けている。いますぐ治療をやめなさいというのは、僕は反対である。しかし、「気持ちをポジティブに保つため、病気に対する認識を変える」というのは良いと思う。
「ここの温泉はがんにきくらしい」で「そんなオカルトめいたことを」とか非難しても仕方がないのだ。「がん(ぽん)で、温泉旅行のきっかけができた! さー、あそぶぞー」ぐらいにふっきれるか。「そんな風に現実逃避するのはいけない!」とか言えるかもしれないが、現実逃避して本当に現実から逃避できるはずがなく、現実逃避も現実との戦い方の一つである。
「この病気はいったいなんであるのか」は、科学で追及しても、結局、「なんで私がこんな目に!」からは逃れられない。難しいだろう。ぼくも病気になったら、そうなってしまう。科学的な医療のほかに、気休めとして、こういうのはあって良いと思う。
「自然のなかの霊的エネルギーを吸収して、元気になりました」という言葉は、「山に行ったりして、適度な運動と食事で、体が良くなった」の言い換えである。だが、「霊的エネルギーを得られるから」でも、それが山に行くきっかけになればいいのではないか。それくらい、病気というのは「長い長い戦い」であり、「すべて理性で処理すると、ただちに安楽死するのが正解」となるように思う。がんの姉をみている限りは。
ここで「がんにありがとう」が出てくるが、これも「がんを憎み続けるほど人は理性的でもなければ強くもない」としか言えない。
そしてこの本の最も重要なポイントは「必ず治る」と思うこと。「必ず治る」と思えるにはどうすればいいか、を、血液型占いみたいな書き方で書いてある。
「がんにありがとう」という言葉を見た時の「本能的嫌悪感」がある。まるで「ごきぶりにありがとう」と言っているようだ。でも、そのごきぶりは、自分の細胞であり、自分の体の中にある。付き合っていくしかないのだ。病気というのは、非常に厳しい。だから、こういう本もある。
心の中の課題、潜在的ストレスと、身体の病気をつなげて論じている。いま、私は喉が痛いのだが、これは「自分の気持ちが十分に伝わっていないことへの苛立ち」が現れていると本著ではいう。自分の気持ちを十分に伝えるなんぞ、大親友でないと難しいし、どんな人でも当てはまる。要するにこの本は何も言ってないのである。ただ、「自分の気持ちが十分に伝わっていないことへの苛立ち」というのを読んで、「もっと正直に気持ちを伝えよう」というきっかけになり、それが人間関係の整理や、明日からの生活の目標となり、それによって自然とストレスが緩和される。病気は、科学的治療法は提示されても、「具体的な生活上の心の持ちよう」は医者は指導するのは難しい。そこをこういった人がカバーしているのかもしれない。ただ、言っていることを全部体系的に受け取るのではなく、ある程度モデル化して、「結局何を言っているのか」というのが大事で、はだしで地面に立つ話も、「自然と触れ合う=適度な運動とかのきっかけ」ことを言っているのであって、「静電気放出器具やら、草に針金むすびつけて、スプーンでほほを触るとかをする」のを完コピしたら、もうそれは信仰であって、えらいことである。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
こころと体のつながりがよくわかります。悩みや不安によってココロのサインが体の痛みや、違和感・症状として出てくるそうです。逆にその症状から自分のココロの状態や悩みがなんとなくわかる気がします。
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病気を心の問題から捉えてみるという非常に興味深い内容。全ての人にあてはまるわけではないだろうが読んでいて身近な人の症状と照らし合わせるとなるほどなと言う部分も多くあり面白かった。身体を知るためのひとつの手段としては非常に良い本だと思います。
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人は誰しもカラダの中の何かにコンプレックスを持っていたり、病気かなと思う点があると思います。健康も絶対的な固定評価ではなく、常に動いている状態だと思います。
そんな中で、カラダのいろいろな異変を捉えて、自分に意味があることを考えられる大きなポイントがたくさん紹介されています! -
目から鱗の内容でした。
「病気は才能」なんて言われても、その渦中にいる時は
何言ってるんだ、って思ってしまいます。
私自身、今闘病中で、浮き沈みはありながらも少しずつ
よくなって言ってるのを実感しています。そのタイミングだからこそ、この本の内容が響いたのだと感じます。
「身体というのは、顕在意識ではなく、潜在意識に従う」という所が印象的でした。
身体はちゃんとわかっているんだな、って。
「自分は大丈夫」って顕在意識で思ってても、
本当の心の声に、耳を傾け、自分を守ってくれてたんだなとわかりました。
何度でも読みたい本です。 -
・病気はマイナスではなく、いまだ発見されていない才能とみることができる
・自分では気づかない日常の生活が自身の潜在的な才能を抑制してしまったときに体の症状として病気として表現されてしまう
・病気になったら、自らの生活習慣を見直し病気と向き合い困難にどう対処するか、自分を塗り替え新しい適応力を作りだすことで、たとえ病気は治せなくても対応力や克服はできる
・病気は潜在的よ欲求である。これに気付くことが大切
・欲求を抑えられなくなったときに病気となる
・だから欲求に反抗せず、潜在意識に従えばいい
・本文の中でのある患者さんの事例。経営者のワンマン社長、家族や子供にも高圧的だったある方ががんに。毎回のカウンセリングで家族や子供、孫とも円満になり、最後はおなくなりになったお話。本当は家族とのつながりが欲しかった、本当は一人で寂しかった孤独、そんな潜在意識ががんという病気に。でもそれに向き合えたことで最後は円満になれた。
・病気になったらその潜在意識、体が訴えるメッセージに耳を澄ましてみることが大事。それが逆に幸せに導いてくれる
・この本では数ある体の症状を、過去の患者さんの体験からその心をたとえてくれている。
・自分を表現する言葉を豊かにすると、自分の存在も豊かになる
・自分以外のだれかをほめる
・ほめたりほめられたりすることで、感動が起こり、病気の枠組みが外れることがある
・病気は過去の歴史の中でなくなったことはない。病気が体に新たな経験環境への適応力をもたらしてきた。病気は失敗ではない、人類の進化の過程を受けてたっていると思えれば病気は才能であり、進化の過程で後世への貢献となる
・病気に対する偏った概念、ネガティブな思い込みをすて、人間が持っている偉大が力に気づける
・体のサインに気付き、無理せず順応してくべきである -
こころと病気がつながってるなんて…と思いながら読み始めてビックリ。こころと身体が連動してる。症状すべて、心から来てたんだ〜ってわかったら、心を変えればこれらは治っていくのか!って思えて、なんかすっきりできた。
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心と体がつながっていること、いろいろな感情とむすびついている体の臓器などがわかりやすくまとまっていてすごく興味深い内容だった。欲しい。
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東洋医学の五行五克説の現代リメイク版といった感じか。心の奥底に貯めている心的エネルギーに応じて身体に症状がでるという話。この症状ならこれこれという分析が細かい。