元証券マン 日本の保育を変える!

著者 :
  • かんき出版
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本棚登録 : 81
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784761268206

作品紹介・あらすじ

この本を読めば保育の現状、保育業界の動向、気になる今後の行方について正しく理解できます。

感想・レビュー・書評

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  • 大和証券出身の経営者による保育園の運営
    自身も保育を勉強し気付いたことや
    学んだことが書かれている
    子ども中心という経営の信念や株式会社による運営のメリットにも言及して
    既存の社会福祉法人の問題点も指摘している

  • 保育園業界で売上トップのJPホールディングスの創業者が保育園にかける想いを綴った1冊。もともと公立or福祉法人が、補助金ジャブジャブで担っていた保育事業に、株式会社で参入することで、競争の原理を持ち込み、真にお客様に役立つ保育を成し遂げようと奮迅するさまが描かれている。

    『株式会社のような利益追求の企業が参入すると、保育の質が下がる!』というレッテル貼りによる批判がある一方で『社会福祉法人は税金ジャブジャブで努力が足らない』という同じくレッテル貼りによる批判が繰り返される。お互いがお互いを非難し合うのではなく、子を持つ親としては、より良い保育環境を創り出すべく相互に協力しつつ、更なる努力をして欲しいなーと思います。

  • かなり自分中心の記述なので、どこまでが「事実」なのかは不明。対行政も、対保護者も、対保育士も、全てにおいて自分が正しいという内容ばかり。というか、最近はいろいろな不祥事があかるみになっている社長の言うことなのでねえ...。

  • 1章はじめに「アスクひばりヶ丘」、と自宅最寄り駅にある保育園の名前がでてきてちょっと不意をつかれた。
    ああ著者の山口氏はアスク経営してる方でしたか・・。
    この本を読もうと思ったきっかけは、以前「保育園が奪う~」の本で山口氏めっちゃdisられてて(利益重視の株式会社が保育園運営するなんて!と)、そんだけ批判されるひとの本はどんなか読んでみようと。
    私も以前園ママたちとの座談会で「保育園の民間委託するならば株式会社でなく社会福祉法人にすべき!」という立場で主張してました。


    でも、山口氏のいってる「保育の質は保育士の質できまる」は全面的に賛同。
    その通り。
    なので、研修制度とか他園研修という取り組みもすばらしいし保育士のキャリア形成って大切だと思った。

  • 年末に出産予定です。
    仕事は続けたいので子を保育園に通わせる予定ですが、激戦区に住む身としてはある程度保育業界のことを知らなきゃならないと思い読みました。

    保育業界の給料が悪い理由、株式会社参入が阻まれる原因がわかりやすく解説されていたので、参考になりました

    冒頭にあった「男女雇用機会均等法⇒働く女性が増える⇒男性の賃金が下がる⇒経済的に共働き家庭が増える」の法則は、非正規雇用が増えている今の社会では抗いようもない未来になることに同意します。
    実際周りを見渡しても、奥さんがパートに出てない人はほとんどいません。

    今後子供を育てながら働ける環境が良くなっていくのを切望しています。

  • 2013.5.5読了

  • 宣伝本です。
    社会福祉法人以外の参入業者がどういう風にいまの保育界を見ているか、もしくは保護者や世間にこうなっているんだよと見てもらおうと思っているか、わかりやすい本です。この問題は、習熟度別にクラスを分ける議論のようなものと、同じにおいを感じます。何にせよ日本全体が貧しくなっていってるので、景気を良くする状態が、もしくは良くしようとするための原理の導入が、あらゆる分野に起こり、それは図書館だろうが保育園だろうが研究機関だろうが関係なしでしょう。
    運営理念として、安全であること、子どもが一日を楽しく過ごして思い出に残ること、利用者から本当に必要とされること、現場の社員が楽しく働けることなど、語られていますが、これは社会福祉法人でも同じでしょう。何にしても、バウチャー制のように、利用者が選んで考えていく淘汰の時代となっていくのは避けられないでしょう。
    本著では橋下氏のように、いまの保育業界を既得権益の温床のようにして、敵としてしたてあげている感じがややありますが、淘汰して勝ち残った後は、かならずその地位を揺るぎないものとするため国と結びついて既得な状態を生み出そうとするのですから、またいずれ違う改革、システムとなっていくのでしょうか。
    本質的な部分ややるべきことは保育士は変わりません。幼稚園の勉強もしなければならないのです。ますます保育士や園長は過酷な日々を過ごすでしょう。いまの介護士のような、ブラックなイメージになるのではないでしょうか。それをどうするのか。これはもう、一般人としては、長期的に厳しく、株式会社の参入を見ていくしかないです。
    ワタミだのユニクロだのの恐るべき経営魂ばかりが、参入業者にレッテルとして貼られていくでしょうが、別にそこまででもないでしょう。その根本には、倒産したらどうなるのかだの、ゼロリスクを求めやすい世間が横たわっているばかりです。そこをどうするかも、大きな問題でしょう。

  • しっかりしてんなー!

  • 日本の保育の現状、そしてこれからの保育のあり方についてよくわかった。株式会社による保育園運営には非常に興味があるため勉強になった。

  • この本の内容自体はあまり印象に残らなかったけど、生い立ちとか創業までの経緯は結構独特(だった気がする)のでそっちをぜひ書籍化して頂きたい。

  • 著者の山口洋さんは、株式会社で保育所を経営している。民間保育所については、質が悪いというイメージを持っていたが、山口さんは保育理念・経営理念をしっかりと持ち、子どものため・保護者のために保育の質を高めようと運営しているようだ。知らないことも多いので、もっと株式会社保育所について知りたいと思った。

  • 本自体は普通。

    ただ日本国債の低金利の要因は消費税増税の可能性もありますが、専業主婦の分の労働力が余力として見られてるからです。

    現状子育てに取られている労働力が社会全体に貢献すれば景気も様変わりするはず。
    保育業界は来ますよ!

  • いわゆる保育行政を担当している人は読んでおいたいい本。
    保育の現状や課題、制度までとても分かりやすかった。
    筆者はとても志高く経営をされている。どこの業種でも成功されると思われるが、こういった方が教育や保育の分野に進出していただけたらと強くおもった。

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著者プロフィール

山口 洋(佛教大学社会学部教授)

「2023年 『数学嫌いのための社会統計学〔第3版〕』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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