日本経済の鉱脈を読み解く 経済指標100のルール

著者 :
  • かんき出版
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本棚登録 : 95
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784761268879

作品紹介・あらすじ

日本は世界の中でどのような位置づけなのか?100の経済指標を駆使して30の分野を徹底分析。新たな投資先やビジネスチャンスが見えてくる。

感想・レビュー・書評

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  • 日本という国の現状と未来が語られる際に、「”失われた20年”を経て、世界の中での日本の存在感が低くなった」という意見もあり、逆に「いや、日本はこんなにすばらしい国なのだ、誇りに思って良い」という声も聞きます。
    どちらの意見も、感情面で語られることが多いように思われて、「実際のところ、どうなのだろう?」と疑問に感じていました。
    この本はそんな「日本について語られるエトセトラ」を、”指標”という形で提示してくれている一冊。
    冒頭に、「本書は、国際比較データを用いて日本の立ち位置を明らかにし、それによって日本経済の置かれた状況を理解してもらうことをめざしています」と、定義されています。
    大きく、「生産・企業活動」「研究開発」「雇用」「消費」「資源・エネルギー」「政府」という切り口で、日本の状況を20年前のデータと比較しながら、分析しています。
    僕は特に企業活動の部分に興味を持って読み始めたのですが、世界企業という観点での日本の大企業の位置づけは弱いこと、逆に中小企業の力が強いことを、あらためて認識しました。
    また、観光という産業の開拓余地がまだまだありそうなこと、環境という面ではトップクラスだと思っていた日本がそれほどでもないこと等々、あらたな気づきも得られました。
    データ分析そのものにもある程度の意思が入り込むので、鵜呑みにしてはいけないと思いますが、このようなデータを踏まえて冷静に、日本の将来について語り合う、そんな議論が必要だなと、感じました。

  •  「経済指標」の本は、読んでも面白みもなく、読んでも頭に残らないことが多い中で、本書の内容は、ほどほどにやさしく、ほどほどに詳しい。
     ビジュアル面でも図表が多く、理解しやすい。けっこう内容は詰め込んであるのだが、小一時間で読み終えられる簡便さ、という点は評価できると思えた。
     しかし、世界の中の日本を見ると、なんと日本の位置が下がってきたことか。
     「家計純貯蓄率」は22ヵ国中20位。「長期失業者の割合」は33ヵ国中20位。「経済成長率」は162ヵ国中で155位。その一方で、自殺者数(人口10万人あたり)は33ヵ国中3位とは、情けないとしか言い様がない。
     また、データで見ると日本の国会議員数(人口100万人あたり)は34ヵ国中33位と低かったり、税収額のGDP比は34ヵ国中の28位と以外に低いことは目に付いた。
     経済書の中には、日本は「大きな政府」ではなく、すでに「小さな政府」であると主張しているのもあるが、このようなデータを読むと、なるほどとうなずける。
     本書は、面白みはあまりないが、冷静に日本の現状を把握できる本であると思う。

  • かなりの数の経済指標を元に勉強になった。

  • 様々な社会での出来事を、様々なデータを元に読み取りやすく解説してくれる良い本でした。これほどまで様々なデータを示してくれる本はないでしょう。

    複雑さが増すこの世界、日本の社会を今一度見直すことができたと思います。
    ニュースを聞くだけでは、上っ面の情報だけしかえられませんが、データを元に国際比較をしてくれているので、今の日本が他と比べてどうなのかがよくわかります。
    また、様々なデータがあり、驚きや新たな気づきも多かったです。

    ただ、データを読むのはすごく難しいなと思わされました。調査対象が少し変わったり、なぜこの基準は外してるのだろうかなど考えると、すごく難しいなと思いました。他にもその時々で物価や景気も違うわけだし、ただデータを読むだけでなく、なぜそういう数値になったのかと考えられるようになりたいなと思いました。

    データを一つ一つ調べるのは大変なので、定期的にこのような本が出てくれたらいいなぁと思います。まあ自分で調べろって話なんですがね笑
    とにかく、今後、データを元にいろいろと判断できる大人になりたいです。

  • この現実を数字を通して読み解く。

    1日本の経済成長率は急激に後退。
    2高齢化は今後数十年トップ。

    海外に目を向ける。

  • 日本経済の様々な経済指標をいかに読み解くか簡単にしることができた。ホットな話題が多くてとっつきやすい。

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著者プロフィール

1968年、東京都生まれ。明治大学国際日本学部教授、スウェーデン社会研究所所長。政治・国際研究博士(PhD)。ストックホルム商科大学欧州日本研究所で10年間研究・教育に従事した後、オックスフォード大学客員研究員を経て現職。著書に『日本の若者はなぜ希望を持てないのか』(草思社)、編訳書に『スウェーデンの小学校社会科の教科書を読む』(新評論)。

「2018年 『みんなの教育 スウェーデンの「人を育てる」国家戦略』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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