- Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
- / ISBN・EAN: 9784761269098
作品紹介・あらすじ
段取りはアバウトでも大丈夫、手間を省いて、直感でいこう。すこし、アタマの使い方を変えてすごく、仕事のできる人になる。超人気ビジネス講座の書籍化。
感想・レビュー・書評
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段取りの重要性というのを日々痛感しているので、ようやく重い腰を上げて手に取った段取り指南本。
タイトル通り、面倒くさがりでもできるようなかなり初歩的かつ簡単な方法が主な内容。
例えば「TODOリスト」を作るといったことや、重要、重要でない、緊急、緊急でない、といったマトリックスに分けて仕事の優先順位を決める、とか、すぐにできることはすぐにやる、とか、仕事を見える化する、とか並列処理する、とか。
仕事を見える化する、のあたりの段取りマップに出てくるクリティカルポイントやデッドライン、ベースラインという考え方は「クリティカルパス」のようなものだろうし。
基本的なことなので、仕事をしている中で自然と体得しているようなことももちろん載っていた。並列処理なんかは多くの人が普通にやっているのではないかと思う。
しかし一方で、そういう基本的なことを改めて指摘されることで、意識に再認識させることができる、という点ではよいのかとも思う。
例えば、物をきちんと整理すると視覚から脳にストレスを送らなくなって混乱ややる気の減退を防ぐ、ということから、物を置く場所を固定する(つまり整理整頓する)ことの重要性を再認識できる。休憩をしっかりとることも重要であることなど。
上記に書いたように、この本では脳に関する記述(とはいっても別に難しい話ではない)がよく出てくる。
脳は楽で楽しいことが好き(だから適時適切なご褒美を上げよう)、とか、脳は目標がはっきりするとやる気になる(だから具体的で実現可能で期限を決めて達成度を評価できる目標を作ってイメージしよう)とか、脳は達成志向(だから難しい問題を細かく分解して達成の見通しをつけてあげよう)、とか、脳は物事を達成すると快感を覚える(だから一日の中で達成可能な課題を用意しよう)とか。
人は楽で楽しいことが好きなのだけど、何か物事を達成した時にも快感を得る。快感は生き物を突き動かす原動力になる。つまり、何か難しい局面や課題に直面したときに、それを乗り越えるための動機(ご褒美)になる。脳はそれを得ようと人を突き動かし、物事を達成させ、人を幸せにしようとする。
だから、脳が喜ぶような楽しいイメージを描き、楽できるような段取りの手法を得ることによって、幸せに近づくことができる、という最後の締めは、この本を象徴しているなあ、という気がした。
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段取りがいいと、人々は幸せになれる。その為にはどうしたらいいかなんていう大きな枠で話がかかれています。
観察したり考えたりすることが気配りであり、それが相互理解や職場の人間関係をよくする等の、段取りがよければ人間関係も良好になるような事も書いてあり読みやすかった。 -
著者の悠木そのまです。突然ですが、段取りの常識が変わりました。脳はラクで楽しいことが大好きです。額に汗をかかないで、鼻歌を歌いながら段取りをいたしましょう。緻密で、論理的な段取りから、アバウトで、直観的な段取りへ! ラクな段取りで、ラクに楽しく仕事のできる人になりましょう!