生きる力 活かす力

著者 :
  • かんき出版
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784761269975

感想・レビュー・書評

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  • 素晴らしい。100歳というご高齢ながら全篇を通してエネルギーが伝わってくる。同時に人間としての深みも感じさせられる。松下幸之助翁の「道をひらく」に通じずものを感じた。

    一つひとつのテーマに対し経験則に基づいて語られ、論拠を持った演繹的なものではないものの、非常にしっくり腑に落ちる。それは佐々木氏の実績と人柄、そして人への根源的な温かみから滲み出るものなのだろう。佐々木氏が繰り返し強調する「共創」はそれをまさに具現化したメッセージと云えよう。

  • 【BBM:電卓の生みの親が、人生の秘訣を語る。】⇒『生きる力活かす力』ビジネスブックマラソンvol.3588
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    To koyama
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         ビジネスブックマラソン Vol.3588
              『生きる力活かす力』

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    ■〔1〕本日の一冊

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    『生きる力活かす力』佐々木正・著 かんき出版

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    こんにちは、土井英司です。

    電卓の生みの親であり、孫正義氏のメンター。シャープを日本有数
    の家電メーカーに育て上げた佐々木正氏。

    本日ご紹介するのは、齢100となる佐々木氏が、人生や仕事におけ
    る大切な心構えを説いた、ありがたい一冊です。

    電卓が大量生産されるきっかけとなった先進半導体のメーカー、ロ
    ックウェル社のアイストン氏のエピソード、敵であったシャープに
    頭を下げてまで教えを求めた松下幸之助氏と、それに応じた早川徳
    次社長のエピソード、そして、21歳の孫正義氏が、バークレーで開
    発した電子式翻訳機を売りに来た時のエピソード…。

    さまざまなエピソードとともに、氏の人生訓が散りばめられており、
    簡潔ながら読み応えのある内容です。

    氏のお人柄にも感銘を受けましたが、もっともインパクトがあった
    のが、以下の話。

    ちょっと長めですが、引用してみましょう。

    <正三角形の角を削り取っていくと、元の三角形の内接円になる。
    これが日本的な「円満な人格」なんだ。一方、アメリカでは、個性
    を大事にして角をどんどん出させ、ぶつからせながら人を育てる。
    最初は同じ三角形でも、やがて四角形、五角形……その角が無限に増
    えると、元の三角形の外接円ができあがる。「角が取れて丸くなる」
    のがいいのか、「角を増やして丸くなる」のがいいのか、円の大き
    さを考えると一目瞭然だね>

    個性を削ぎ落としてばかりの日本企業の経営者、マネジャーにはぜ
    ひ読ませたい内容です。

    どれを読んでも、素晴らしい人生訓ばかりで、本当に勉強になりま
    した。

    ぜひ読んでみてください。

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    ▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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    ◆著者が伝えたいこと
    1.誰にでも、大切な役割がある
    2.価値観が違うから、価値がある
    3.自分を高める心を、忘れない

    役割の基本は、人が喜ぶことをするということ

    100歳ともなると、さすがに体力や思考力は若いころに比べて落ち
    てしまっている。だがね、何もかも自分一人でやろうとしなければ
    いいんだ。つまり、その衰えを補って余りある「共創者」と一緒に
    やることだ

    どんなときでも、どんな場合でも、人を羨んではいけない。他人か
    らは見えていないだけで、誰にだって、程度の違いはあっても、人
    にはいえない苦難や不幸というものが必ずあるのだから

    受けた恩は、本人に返すだけでなく、次の人に返してもいいんだよ。
    人間は誰でも、多くの人のおかげで生かされていることを、終生、
    忘れないようにしよう

    若いとき、遠くを見るには踏み台を使うといいよ。年配者を踏み台
    にして飛躍すればいいんだ

    年配者も若い人を信じ、自ら進んで「踏み台」になれば、そういう
    国は繁栄し、国民も幸せになれるんだ。企業にも同じことが言える

    正三角形の角を削り取っていくと、元の三角形の内接円になる。こ
    れが日本的な「円満な人格」なんだ。一方、アメリカでは、個性を
    大事にして角をどんどん出させ、ぶつからせながら人を育てる。最
    初は同じ三角形でも、やがて四角形、五角形……その角が無限に増え
    ると、元の三角形の外接円ができあがる。「角が取れて丸くなる」
    のがいいのか、「角を増やして丸くなる」のがいいのか、円の大き
    さを考えると一目瞭然だね

    江崎玲於奈さんも言っているよ。「未踏の分野に踏み入っていけば、
    一流になれる可能性がある」

    工学の「工」。この字は、「見識」(上の横棒)と「専門」(縦の
    棒)と「基礎」(下の横棒)でできている

    人も会社も国も、小手先の「術」に惑わされるな。堂々たる「真の
    道」を目指したいね

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    『生きる力活かす力』佐々木正・著 かんき出版

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    ◆目次◆

    第1章 生きていく
    第2章 仕事に向き合う
    第3章 新たな価値を生む
    第4章 発想する力
    第5章 「術」で終わらない
    第6章 リーダーが考えること
    第7章 私が関心を持っていること

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  • シャープの元副社長で、現在100歳を超えても健在な著者が書いた本。
    戦中に理系のエリート教育を受けた、本当のエリートの人生を垣間見た気がした。

    そんな人だからこそ、ノーベル賞受賞者やソフトバンクの孫正義さんなど無名時代からその才能を見抜き、手を差し伸べる事が出来たのだと思った。

  • 共創をポリシーとして、シャープや多くのリーダーに影響を与えてきた著者のこれまでの経験から得たメッセージ集。
    若い人、老人、経営者、技術者にとっていろいろ示唆に富む。こういった人生の先達、経営者がの言葉をヒントにしたい。

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著者プロフィール

1945年生まれ。今年まで信州・萬福寺住職をつとめながら、法然・親鸞などの思想を研究。現在文筆業。著書に『不思議の国 信州』(言視舎)、『親鸞始記』(筑摩書房)、『法然の思想 親鸞の実践』『法然と親鸞』(青土社)、『妙好人の真実』(春秋社)など。草愚舎を主宰する。

「2015年 『法然思想Vol.0 Vol.0』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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