エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする

  • かんき出版
4.15
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784761270438

作品紹介・あらすじ

2014年の『NYタイムズ』『WSJ』ビジネスベストセラー、日本上陸!

ダニエル・ピンク(『モチベーション3.0』著者)
クリス・ギレボー(『1万円起業』著者)
アダム・グラント(『GIVE & TAKE』著者)
他が絶賛する全米ベストセラー、待望の翻訳!

Apple、Google、Facebook、Twitterのアドバイザーを務める著者の
99%の無駄を捨て1%に集中する方法とは!?

本書で紹介するエッセンシャル思考は、
単なるタイムマネジメントやライフハックの技術ではない。

本当に重要なことを見極め、それを確実に実行するための、
システマティックな方法論だ。

エッセンシャル思考が目指す生き方は、
「より少なく、しかしより良く」。

そのためには、ものの見方を大きく変えることが必要になるが、
時代はすでにその方向へ動きだそうとしている。

感想・レビュー・書評

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  • 【感想】
    より少なく、しかしより良く。たくさんのどうでもいいことより、数少ない本質的なことを全力で追求しよう。

    この本の内容を一言でいえば、「THE 生産性」です。
    「業務における大多数の仕事は無価値である」という前提の元、「本当に重要なモノは何か?」というトレードオフを行ない、要る業務・要らない業務を取捨選択する。
    そして、選ばれた生産性の高い業務に注力する事でパフォーマンスをアップさせようというのがエッセンシャル思考という考えの根本にあるものだと読んでいて思いました。
    僕も職場でもよく「選択と集中」という言葉を上役から言われるのですが、エッセンシャル思考とはその考えの最たるモノだなーと思いました。
    (ちなみに僕の職場では「選択と集中」という言葉が先行しているだけで名前負けしており、”沢山のどうでもいいこと”に職務時間を奪われまくっています。笑)

    成程たしかに、無駄な業務を一切行わず、何に注力するかを選定した上で業務に取り掛かれば、かなり効率がよくなるのは言わずもがなですよね。
    また、自身の仕事をある程度絞ってシンプルにした方が、その分クリアにかつ真摯に業務と向き合えるので、良い結果を残せる事になるとも思います。
    ただ、その考え方はあくまで理想論であって、エッセンシャル思考を究極に突き詰める事は現実的には不可能に近いことなのではないか?という疑問も浮かびます。
    仕事をする上で、予想をしていないトラブルに見舞われる事なんて多々ありますし、自身の指針に相反する業務なんて日常茶飯事ではないでしょうか?
    そう考えると、些か現実的ではないのかもしれないなーと思ってしまします。

    そもそも、無駄を削ぎ落したその先には、あまりにも味気ない現実が待っているのでは?
    何でもかんでも安請け合いするのはよろしくはありませんが、、、雑談や無駄の中から新しいビジネスチャンスやキャリアビジョンが生まれてくるものだと僕は信じています。
    個人的には、「エッセンシャル思考」を鵜呑みにしすぎず、適度な「選択と集中」を行なって仕事をしていきたいと思いました。

    とまぁ、若干自論が続き、否定的な印象を与えてしまったかもしれませんが・・・
    「エッセンシャル思考」という概念そのものはかなり素晴らしい考え方であり、読後も考える材料の尽きない読み応えのある良書でした。
    ただ、若手社員は読まない方が良いかも(笑)
    色んな意味で、かなりオススメの1冊です。


    【内容まとめ】
    1.「より少なく、しかしより良く」
    エッセンシャル思考の人は、適当に全部やろうとは考えない。
    トレードオフを直視し、何かをとるために何かを捨てる。
    たくさんのどうでもいいことより、数少ない本質的なことを全力で追求しよう。

    2.エッセンシャル思考を身につけるためには
    「やらなくては」ではなく「やると決める」
    「どれも大事」ではなく「大事なものは滅多にない」
    「全部できる」ではなく「何でもできるが全部はやらない」
    この3つが私たちを混乱から救い出してくれる。

    3.ノイズ:大多数のものは無価値である。
    万物の大半は殆ど価値がなく、殆ど成果を生まない。少数のものだけが非常に役立ち、大きな影響力を持つ。

    努力は大切だ。真面目に働けば成果は上がるし、困難にも対応できるようになる。
    だが、そこには限界があるはずだ。
    これ以上労働時間を増やして、本当に成果が上がるのだろうか?やることを減らした方が、生産性が上がる場合もあるのではないか?
    がむしゃらに頑張るよりも、「より少なく、しかしより良く」努力したほうがいい。

    4.トレードオフ:何かを選ぶことは、何かを捨てること。
    見極めることこそが、エッセンシャル思考の真髄だ。
    非エッセンシャル思考の人は、あらゆる話に反応し、何でもとりあえずやってみる。
    多くのことに手を出すが、すべて中途半端な結果しか得られない。
    エッセンシャル思考の人は、何かに手を出す前に、幅広い選択肢を慎重に検討する。
    そして、「これだけは」ということだけを実行する。
    行動を起こす数は少ないが、やると決めたことについては最高の結果を出す。

    5.「絶対にイエスだと言い切れないなら、それはすなわちノーである。」
    これほどエッセンシャル思考を端的に表した文章はない。
    非エッセンシャル思考の人は、周囲の期待やプレッシャーに負けて、不本意なイエスを言ってしまう。
    よく考えもせず、相手を喜ばせるためだけに仕事を引き受ける。単純に、その方が気分がいいからだ。
    一方、エッセンシャル思考の人は、そうした気分の良さが長続きしないことを知っている。
    一瞬の満足の後でやってくるのは、深い後悔だ。

    6.エッセンシャル思考を生きることは、後悔なく生きると言うことだ。
    本当に大切なことを見極め、そこに最大限の時間とエネルギーを注げば、後悔の入り込む余地はなくなる。
    「本当に重要なのは何か?」
    それ以外のことは、全部捨てていい。



    【引用】
    「より少なく、しかしより良く」
    たくさんのどうでもいいことより、数少ない本質的なことを全力で追求しよう。


    p15
    ・エッセンシャル思考を身につけるためには
    「やらなくては」ではなく「やると決める」
    「どれも大事」ではなく「大事なものは滅多にない」
    「全部できる」ではなく「何でもできるが全部はやらない」
    この3つが私たちを混乱から救い出してくれる。


    p20
    「何もかもやらなくては」という考え方をやめて、断ることを覚えたとき、本当に重要な仕事をやり遂げることが可能になる。

    忙しすぎてすり減っていると感じることはないか?
    働きすぎなのに成果が出ないことはないか?
    常に走り続けているのに、どこにも辿り着けないことはないか?
    そのような人は、エッセンシャル思考を試したほうがいい。


    p21★★
    エッセンシャル思考とは、「より少なく、しかしより良く」を追求する生き方。
    たまにそうするのではなく、絶えずそうすべく問い続けるのがエッセンシャル思考の生き方である。

    エッセンシャル思考の人は、適当に全部やろうとは考えない。
    トレードオフを直視し、何かをとるために何かを捨てる。


    p39
    エッセンシャル思考とは、人生のクローゼットを整理する仕組みのことだ。
    思いきって一度やれば終わりというものではないし、月に一度のイベントでもない。
    クローゼットを綺麗に保つには、そもそも散らからない仕組み作りが不可欠だ。
    つまり、仕事や用事を頼まれる度に、イエスかノーかを正しく決めることが必要だ。


    p58★
    ・「ノイズ」大多数のものは無価値である。
    万物の大半は殆ど価値がなく、殆ど成果を生まない。少数のものだけが非常に役立ち、大きな影響力を持つ。

    努力は大切だ。
    真面目に働けば成果は上がるし、困難にも対応できるようになる。
    だが、そこには限界があるはずだ。
    これ以上労働時間を増やして、本当に成果が上がるのだろうか?
    やることを減らした方が、生産性が上がる場合もあるのではないか?
    がむしゃらに頑張るよりも、「より少なく、しかしより良く」努力したほうがいい。


    p66
    エッセンシャル思考の人は、たっぷりと時間をかけて選択肢を検討する。
    やるべきことを正しく選べば、その見返りはとてつもなく大きいことを知っているからだ。
    エッセンシャル思考の人は、多くをやらなくて済むように、多くを吟味するのである。


    p68★
    ・「トレードオフ」何かを選ぶことは、何かを捨てること。
    戦略には選択とトレードオフがつきものだ。
    独自性を意図的に選び取るのである。

    どちらかを諦めるしかない。
    すべてを同時に行えると過信すれば、少なくとも一方は遅れる。(もしくは低品質になる。)
    何かに「イエス」という事は、その他すべてに「ノー」という事なのだ。


    p82★
    非エッセンシャル思考の人は、あらゆる話に反応し、何でもとりあえずやってみる。
    多くのことに手を出すが、すべて中途半端な結果しか得られない。

    エッセンシャル思考の人は、何かに手を出す前に、幅広い選択肢を慎重に検討する。
    そして、「これだけは」ということだけを実行する。
    行動を起こす数は少ないが、やると決めたことについては最高の結果を出す。

    見極めることこそが、エッセンシャル思考の真髄だ。


    p102
    ・ジャーナリストの目を手に入れる。
    日々出会う情報はあまりに膨大で、とてもすべてを調べることはできない。
    大局を把握して、不要なノイズの中から本質を見抜く必要がある。

    1.日記をつける。
    人は忘れやすい生き物だ。その点、日記は脳のバックアップ装置である。
    日記を継続し、数ヶ月ごとに読み返し、大きな流れを把握しよう。

    2.現場を見る。
    本質は現場じゃないと気づけない可能性が高い。
    イシューは何か?
    答えは現場で自分自身の目で見つけること。

    3.問題を明確にする。
    曖昧な質問や曖昧な回答は、さらなる曖昧さを生み生んで、誤解と無理解の悪循環をもたらす。
    まずは、自分の質問を明確にしよう。
    問題の本質は何か?
    何を解決しなくてはならない?
    そのために何を決める?


    p140★
    「絶対にイエスだと言い切れないなら、それはすなわちノーである。」
    これほどエッセンシャル思考を端的に表した文章はない。


    p148
    ・多数の瑣末なことを容赦なく切り捨てる。
    「絶対やるべきこと」を決めるのがエッセンシャル思考の第一歩として、その次は「やらなくてもいいこと」をきっぱりと捨てなくてはならない。

    だが、人は自分が所有しているものを実際より高く評価しがちである。
    その場合は、「これをまだ持っていなかったら、今からお金を出して買うだろうか?」と考えてみたらいい。

    仕事や人生の決定打となるブレイクスルーは、不要なものを切り捨てることから始まるのだ。


    p162
    ・断固として上手に断る
    「それはいいね!埠頭でディナーとは、最高だろうな!」
    だがその時、父親はこう続けた。
    「でも今夜は駄目なんだ。シンシアと特別なデートの約束をしているものでね。そうだろう?」
    父親はシンシアにウインクし、そっと手をとって歩き出した。
    会場をあとにした2人は、サンフランシスコで一生忘れられない夜を過ごしたのだった。


    p170
    非エッセンシャル思考の人は、周囲の期待やプレッシャーに負けて、不本意なイエスを言ってしまう。
    よく考えもせず、相手を喜ばせるためだけに仕事を引き受ける。
    単純に、その方が気分がいいからだ。

    一方、エッセンシャル思考の人は、そうした気分の良さが長続きしないことを知っている。
    一瞬の満足の後でやってくるのは、深い後悔だ。

    この罠から抜け出すには、きっぱりと、しかも上手にノーと言う技術が不可欠だ。


    p196★
    ・「編集」余剰を削り、本質を取り出す。
    ただNoと言うだけなら3歳児でもできる。
    重要なのは、「減らしながら価値を増やす」こと。
    自分の仕事や生き方を編集すれば、その成果をより一層高める事ができる。
    本当に重要なことにエネルギーを集中できるからだ。
    余分なものを削ってこそ、重要なものを生かす余地が生まれる。


    p198
    ・編集の4原則
    →削除する
    →凝縮する
    →修正する
    →抑制する


    p294★★
    エッセンシャル思考を生きることは、後悔なく生きると言うことだ。
    本当に大切なことを見極め、そこに最大限の時間とエネルギーを注げば、後悔の入り込む余地はなくなる。
    「本当に重要なのは何か?」
    それ以外のことは、全部捨てていい。

  • だいぶ前に図書館で予約していたものがやっと回ってきた。今となっては何をきっかけに予約したのかも失念・・・
    本書は、有名なビジネス書。タイムマネジメント的でもあり、自己啓発のような内容でもあった。

    エッセンシャル思考を端的に表現すると、「より少なく、より良く」。
    エッセンシャル思考を実行するために必要なものをシンプルに表現すると、「選択と集中」。

    しなきゃいけないと思い込んでいる様々なことでがんじがらめになって身動きできなくなっている人、そしてその様々なタスクに振り回されてひとつひとつのパフォーマンスが落ちていると感じている人などにとっては、とても腹落ちする内容だと思う。

    本書で論じられていることは万人にとってわかりやすく(翻訳本にしては読みやすいし)、実行しようと思えば個人の意思ですぐにでも実行できるという点で、非常に人気のある本であることが納得できた。
    全体を通して、どの主張もなんとなくどこかで聞いたことのあるような内容な気がするけれど、これは記憶力のない私の問題であるような気がする・・・

    あれこれ手を出さないために、まずしっかり思考して、取捨選択し、優先順位をつけて・・・

    確かに、仕事ではこういったことをしないと本当に成し遂げたいことができないのかもしれない。取捨選択するということは、「捨てる」とか「断る」とか「途中でやめる」という勇気も大事ということ。また、そういった決断をできるようになるためにも、集中して考える時間を意図的に作り出す必要があるというポイントも、日々あわただしく過ごしているからこそ、なるほど、と思った。

    その他にも、この情報過多の時代に、ほとんどがノイズっていうのは頭に入れておいていいかも。多くの人が知らなくていいことに振り回されているような気がするので、この主張には大賛成。

    また、睡眠の大切さを強調されてるところも良かった。私も本当は8時間寝たい。睡眠時間が6時間きっていたころは調子悪く、やっと最近6時間確保できるようになったところなので、自分の行動が肯定されたようで嬉しかった。

    おそらく多くの人がエッセンシャル思考と非エッセンシャル思考とがごちゃごちゃになって毎日を送っているんだろうと思う。それをできるだけエッセンシャル思考に近づけていくことが効率的な仕事などにつながるということだろう。まずは意識することかな。

    逆にプライベートで、例えば趣味においてなどは、非エッセンシャル思考で、無駄でもたくさん手を出し、回り道をして楽しむのも良いと思う。

    こういう本は全てそう言えるかもしれないが、新しく学んだ考え方をどう自分軸に落とし込むか、そして実践するかが大事。読みっぱなしにならないよう、このエッセンシャル思考を意識していこう。

  • 図書館予約入れた本の順番が回ってきました。
    多分どなたかに紹介いただいた本です、ご紹介ありがとうございます。



    自分の人生をより良く生きるため、より良く仕事をするために取捨選択しましょう、そのための思考について述べられている。


    ❐多数のなかから、本当に重要なことを見極める。
     ・仕事でもプライベートでも「なんでもできる、やらなくては」と思ってしまうが、実際にできることは少ない。最優先複数あったら、それはどれも優先ではないと同じ。
     選抜の基準は「絶対やりたい!」か、「やらない」の二択にする。「やろうかな」は却下。
     ⇒私の今の仕事は、努力次第でいくらでもやることが増えてしまう、他の人でかなりやっている話を聞くと「私もやらなきゃダメだよね」と思っていたのですが、考えすぎて頭がいっぱいになってしまうことがあります。
    まずは今やらなければいけないこと以外は「やらない」と決めました!

     ・簡単に手に入るという理由だけで、それを選ばない。
    ⇒買い物で「安くなっている」では買わないようにしなければ…^^;

    ❐邪魔なものは取り除く。より少なく、より良くを目指す。
     やるべきことはたくさんあるが、本当に必要なのはそのなかの一つか二つ。余分なものを削って、重要なものを生かす。切り捨てるのは無意味な雑用だけではなくて、魅力的なチャンスのこともある。
     捨てる基準は「まだこれを持っていないとしたら、いくらお金を出して手に入れるか」、仕事の場合は「このチャンスを手に入れるときにどれだけのコストを払ってよいか」を考える。
    ⇒とりあえずクローゼットと台所の片付け、アドレス帳の整理整頓、図書館システム「読みたい本」で本当に読む本以外は削除しました 笑
    私の場合は「ほしい!」で買ってしまう事が多いので、それを持っていなくてもまた同じお金を出して買ってしまい、やっぱりいらなかったかな〜と悩むような気はする^^; 
    持っているものの選抜に当たっては「今現在これをいくらで買うか?」で考えることにします。
    ⇒「大切なものだけを選んでほかは捨てよう」は若干難しいところはある…。仕事でストレスがない人はいないでしょうけれど、生計が立たなくなるので辞められないですもんね。辞められないものは仕方がない、それでストレスを溜めない方法で応用しよう。

     ・自分の境界線を知ることも大切だ。自分にとって「やりすぎ」の線はどこかを考えるのに、自分が他人に侵害されたと感じたのはなにか、嫌な気持ちになったのは何か、など。

    ❐仕組みを作る
     まずは目指すことを明快に具体的に決めること。
     そのために徹底的に準備しておく。
     時間を見積もりるときは、1.5倍余裕を取って考える。10分で行ける場所でも15分とる。発表時間が15分あったら10分で収まるように準備する。それを阻害する要因は何があるかも考える。「報告書を書く」の場合は、「急に違う仕事が入る」「自分自身がその出来に満足しなくて何度もやり直す」など。
     やることが多すぎて混乱したら、やるべきことをリストアップし、「今」必要なことに集中する。 
     始めるにはハードルを下げることも良い。「毎日日記を1ページ」ではなくて「毎日だけど1行」とか。きっかけになることを作って癖にしてもよい。携帯を充電するときに日記を1行書く、など。すると悪癖を変えることにも役立つ。「お菓子が買いたい」ときに「隣の惣菜を買う」に癖を変える。

    ❐人からの依頼を断る場合は、自分のやり方を明確にしておく。
     自分が何を優先するか、何が妥協できて出来ないかの線引をはっきりさせておく。
     すると相手から違うものが来ることはないし、自分も相手に不要な要求をしない。
     ただし相手を怒らせる断り方はしないようにしましょうね。
    ⇒断る、断つことに対して相手に遠慮してしまってできないことがありますが、「断ったって相手はいつまでも気にしないだろう」「断れば、相手には私はそういう人だってわかってくれて今後は返って気楽に付き合えるのでは」と考えて余分なものは断っていってみます。

  •  本書は「自分にとって最重要項目を明確にし、選択と集中をしましょう」という内容。「二兎を追う者は一兎をも得ず」のように、意識が分散してしまうと最高のパフォーマンスができないという考えです。大忙しな現代人は、二兎どころか二十兎くらいになってそう。ビジネスマンはもちろん、主婦や学生の方にもオススメな内容です。

     理想的には本書で勧められているような〝選択と集中〟をしたいですが、サラリーマンはなかなか上司の指示をNoと断りづらいところ。現実的には、白黒とハッキリせず、グレーの反応をしないといけない場面もあるなと思います。

     本書は、具体的な答えがハッキリ書いている訳ではありません。自分なりに〝何をすべきか・削るべきか〟を考えるヒントを提示してくれる本です。具体的に何をするかは、自分用のメモに書いてみると良いと思います。
     下記、部下育成と子育てに共通する内容で、参考になりました。細かい指示は、自分も相手も時間を奪われてしまい疲弊するだけなので、どれだけ進歩したかにフォーカスしたいと思いました。(私自身、部下側だった頃に首を突っ込まれ過ぎて疲弊したので)

    P.299【部下育成】
    ◆非エッセンシャル思考
    細々と首を突っ込みすぎるか、忙しすぎて放置するかの両極端(あるいは両方)

    ◆エッセンシャル思考
    小さな進歩を重ねているかどうか、適切にチェックする。

  • レビューで他の方が要約して書かれていること以上の内容は無いかも…

    「(無駄を捨てて)最重要な事を選択して、集中しろ」という話の後、それに当てはまる事例の紹介が続く。
    もっと少なくていい。
    無駄な例もあるような気がします。

    ある例の中では「事象の本質を掴むため、様々なことに関心を持ち調査する」と言う話が出てくる。それまでの内容では「無駄な行動を省く、休みを充分に取る」とあるため少し矛盾しているようにも感じる。結局のところ無駄じゃ無いものが多いケース?

    読んでいる最中に丁度「複数の案件掛け持ちでお願いしたい」との依頼を受ける。
    この本に従えば、労力の分散は良く無いのだが発注者と下請け関係性ではそれを強く押し出すことはできない。
    →考え方としては頭の中に入れる。
    個々のタスクの進め方には適用する。
    までかな…うーん。

  •  端的に言うと、本質を見極めトレードオフを理解して無駄なものを手放し、習慣などで物事を前に進める仕組みを作って、選択を集中させ効率化を図るということが書かれている。
     この手の本は今までも読んできたので、目新しい発見はなかったが、効率化について項目立てて書かれていたので、実践できていることと出来ていないことが見極められた。また自分の言葉としてアウトプットできるほどに、具体的に書かれていた。
     特に「すぐれた編集者は言葉を減らすことにこだわり抜く。増やすより減らすことは一つの言葉やシーンにより大きな意味を持たす。」という言葉が人にものを伝える際に重要だと思えて刺さった。


  • 本書がテーマとするエッセンシャル思考とは、
    『より少なく、しかしより良く』の方針をもとに、
    大多数のものごとは不要(ノイズ)と捉えて、
    『選択』⇄『捨てる』のトレードオフで、
    本当に重要なことを達成する方法論を意味する。

    『選択』⇄『捨てる』のトレードオフの仕方は、
    ・見極める技術(Part2)
    ・捨てる技術(Part3)
    ・しくみ化の技術(Part4)
    でより深掘りして説明がされている。

    特に、Part3の捨てる技術に書かれてある
    『拒否(断り方)』や『キャンセル(上手な手放し方)』は、
    日々降りかかる仕事を減らす必要なスキルだと思う。

    何かを選ぶことは、何かを捨てることになる。
    すべて欲張って手に入れようとしても、
    すべてが中途半端に終わってしまう。

    エッセンシャル思考を自分の生活や仕事に取り入れ、
    周りに流されず、仕事の成果を上げながら、
    自分の生活(やりたいこと)を充実させていきたい。

  • 1.この本を選んだ目的 
    本屋の店先で目にして、エフォートレス思考の本をみつけて、面白そうだな〜と思っていたところに、似たような本を会社で見つけたので、そこから借りてきました。
    エフォートレス思考の本も会社で買ってもらえたので、このあと読んでいきます!!

     
    2.あらすじ
    エッセンシャル思考とは、まさに「より少なく、しかしより良く」を追求する生き方。エッセンシャル思考の人は、適当に全部やろうとは考えない。トレードオフを直視し、何かをとるために何かを捨てる。
    この基本となる考え方を解説しつつ、全20章で細かく考え方や、取り組み方を解説していく流れになっています。


    3.感想
    ある程度生きていればまた、まぁ、そうだよね、という感想になると思います。この本と出逢って、目からウロコだ〜と言う人は、よっぽど考えることをしない人か、考える時間もないぐらい仕事に忙殺されている人だと思いますが、そうでない人たちにも、この本を読んで、自分と向き合うことは大切だと思います。

    なんでも引き受けたり、なんでもやろうとする人が、この本を読むことで、変わっていくことができるかは、わからない。わからないけど、Twitterみてると、この本と出会って、初めて選択と集中のようなことを意識する人もいるみたいだから、きっかけにはなるんだろうと思います。

    総じて、10代、20代の人や、とにかく働きまくっている経営者や役員向けの作品という印象でした。私のような楽してる人間には、不要なお話かもしれないです。

    ただ、いいな、と思うキーワードは、ちょこちょこでてきました。


    4.今後、活かしていきたいこと 
    いろいろなことに意識をできるようにしていきたい
    ・どの努力が成果を生み、どの努力がそうでないか
    ・何の苦労もなくスムーズに正しい行動ができるようにしておく
    などなど

     

  • より少なく、しかしより良く。この言葉がエッセンシャル思考をあらわしている。
    現在気になったところをメモします。
    次回読んだ時には、実践しており、もっと理解できていれば良いと感じました。

    P21 より少なく、しかしより良く
    P37・149 もしもこれを持っていなかったら、今からお金を出して買うだろうか?
    P63 ほとんどあらゆるものは、徹底的に無価値である
    P83 じっくりと考える余裕、情報を集める時間、遊び心、十分な睡眠、そして何を選ぶかという厳密な基準
    P88 集中するためには、集中せざるを得ない状況に自分を置くしかない
    P97 ジャーナリズムとは、単に事実を繰り返すことではなく、核心を見抜くことだと気づきました。いつ誰が何をしたか、それだけでは足りません。それがどういう意味を持ち、なぜ重要なのかを理解しなくてはならないんです
    P99 点の集まりではなく、点同士をつなげる線に気づくことができる
    P100 語られなかったことに、耳を傾けていたのだ
    P101 私ってすごく論理的なのよ。だから無関係な細部に気をとられないで、みんなが見過ごすものを見抜けるの。 ※ハーマイオニー
    P132 絶対にイエスだと言いきれないなら、それはすなわちノーである
    P155 人と国を滅ぼすのは、作業としての仕事である。すなわち、自分の主目的を離れ、あちらこちらに手を出すことである
    P159 達成をどうやって判定するのか
    P162 勇気とは、プレッシャーに負けない品格のことだ。 ※アーネスト・ヘミングウェイ
    P167 肝心なのは、肝心なことを肝心なままにしておくことだ
    P174 上手な断り方
         とりあえず黙る、代替案を出す、予定を確認して折り返します、自動返信メール、どの仕事を後まわしにしますか、冗談めかして断る、肯定を使って否定する、別の人を紹介する
    P185 上手に手放す
         持っていないふりをする、もったいないを克服する、失敗を認め成功に向かう、靴に足を合わせる心理、第3者の意見を聞いてみる、現状維持バイアス、ゼロベースで考える、流れで引き受けるのをやめよう、何か言う前に5秒待つ、これをやめたら損をする?、逆プロトタイプ
    P192 逆プロトタイプのやり方は簡単。今やっていることを試験的にやめてみて不都合があるかどうかたしかめるのだ
    P198 編集の4原則
         削除する、凝縮する、修正する、抑制する
    P199 言葉を凝縮するとはつまり、言いたいことを最大限明確かつ簡潔に言うことだ
    P216 非エッセンシャル思考の人は努力と根性でやりとげようとする。だがエッセンシャル思考の人は、なるべく努力や根性がいらないように、自動的にうまくいくしくみをつくる
    P230 リスクマネジメント戦略を立てるにあたって5つの質問
         ①どこにどんなリスクがあるか?
         ②どんな物や人が、どの程度の危険にさらされているか?
         ③それらはどの程度傷つきやすいか?
         ④そのリスクは個人や事業や国にとってどの程度の経済的負担となるか?
         ⑤リスク軽減と経済・社会の回復力強化のために、どのような投資をおこなうべきか?
         
         個人レベルに応用
    ①このプロジェクトにはどんなリスクがあるか?
         ②最悪の場合、どんなことになりうるか?
         ③周囲の人への影響はどのようなものがあるか?
         ④そのリスクは自分(会社)にとってどの程度の経済的負担となるか?
         ⑤リスクを減らすためにどのような投資をおこなうべきか?
    P237 めざすことを明確にする、ボトルネックを特定する、邪魔なものを取り除く
    P246 人間のモチベーションに対してもっとも効果的なのは、前に進んでいるという感覚である
    P246 人の意欲を高める2つの主要因が達成と達成が認められること
    P268 彼の言う勝つ(Win)とは、チーム全員がつねに考えるべき問いの頭文字でもある。今、何が重要か?(What‘s Inportant Now?)という問いだ
    P295 本当に重要なのは何か?
         それ以外は全部捨てていい
    P296 彼は社員たちにFCS(フォーカス)の思想を繰り返し語る。
         少数のことをより良くやれ
         正しい情報を正しい人に正しいタイミングで伝えろ
         意思決定のスピードと質を追求しろ
          という3つのセンテンスの頭文字をとったものだ
    P297 明確さがすなわち成功なのです
    以上

  • 本書の紹介で

    「紙でもKindleでもずっと売れ続けています!」

    「再読する人続出!」

    などと書いてあったので、「どーせ、また大げさに言ってるんでしょ」と半ば半信半疑で読んでみました。その結果、何回か再読している本の一つです笑


    この本の中で主張していることは、たったひとつのことだけ。

    ものすごいスピードで成長している人は、みんな取り入れている考え方じゃないかなと思います。

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著者プロフィール

◎――McKeown Inc. のCEO。アドビ、アップル、グーグル、フェイスブック、ピクサー、セールスフォース・ドットコム、シマンテック、ツイッター、VMWare、ヤフーなど名だたる企業のコンサルティングをおこなう。著書『エッセンシャル思考』は全米ベストセラーとなり、ニューヨーク・タイムズ紙やファスト・カンパニー誌、フォーチュン誌などで取り上げられたほか、NPRやNBCなどの有名メディアでインタビューを受けた。ハーバード・ビジネス・レビューやリンクトインに人気ブログを寄稿し、ポッドキャスターとしても人気が高い。世界経済フォーラムの「ヤング・グローバル・リーダーズ」に選出された。

「2021年 『エフォートレス思考』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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