脳が知っている 怒らないコツ

著者 :
  • かんき出版
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本棚登録 : 81
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784761272111

作品紹介・あらすじ

感情的な人はみっともない。1万人の脳画像を見続けてわかった、イライラを脳から消す方法。

感想・レビュー・書評

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  • <感想>
    アンガーマネジメント関連の書籍で「怒りは二次感情」という知識は得ていたのだが、自己啓発的なアプローチからの説明だったため、自分にはしっくりこなかった記憶がある。
    本書の「怒りとは「対処できない」という脳の悲鳴」は「怒りは二次感情」と同じ意味合いだが、脳科学的なアプローチは非常にしっくりきた。私の感覚に染みこむ感じがする。
    また「怒っている人は困っている人」という視点を持つことで、イライラしている人への対応が変わると思う。自分がイライラしている時も、相手に怒っているのではなく「いま自分は困っているのだ」と認識することで対処できると思えるようになった。



    <アンダーライン>
    ★★★怒りとは「対処できない」という脳の悲鳴
    ・怒ると脳は非効率になる
    ・ストレスから怒りを感じると脳圧が高くなる
    ・怒ってばかりいる人の脳は成長しない
    ・怒りを感じる時ほど、その問題はあなたにとって切実
    ★★自分を責めるのも怒りの一種
    ・自分の怒りを知ることは、自分の脳の傾向を知ること
    ★怒らない人の思考を借りる
    ★「自分は困っている」と唱えれば怒りは消える
    ・自分を困らせている「もの」は何か?
    ★「この人は困っている」と思うと冷静になれる
    ★起こった事実だけそ粛々と積み上げる
    ★感情は当人の主観であり、検証は不可能
    ・「怒りに同調しない」という「思いやり」
    ・嫌味や批判で他人を見下す人は怯えているだけ
    ★怒らない人は、すぐに体が動く
    ★イライラした時は、自分に対して「どうすればいいか」ではなく、「何が問題なのか」を問う
    ★動くのを面倒くさがる人は、怒りやすくなる
    ・一日1万歩以上歩いた時は怒らない
    ★「感情」ではなく「勘定」で動く
    ・相手がしてくれたことは全てプラスにとる
    ★特定の脳の枝が強くなると、怒りやすくなる

  • 読んでいると自分にも当てはまることは沢山で、なるほどと思いながら読みました。

    怒りの感情を否定する必要はないけど怒りに振り回されずにコントロールすることは大事ですね。

  • 【きっかけ】
    怒りやすい自分を変えたかったから。

    【感じたこと】 
    まず、医学的な話を非常にわかりやすく書いて頂いて、読みやすかったです。
    文字も大きく、あっという間に読めました。

    怒りが発生する前提を理解すると、少し気が楽になった気がします。なんで怒りが湧き出るのかわからないと、対処の方法もわからないですから。

    「脳が悲鳴をあげているんだ!!!」

    って怒りの感情が沸いた時に、俯瞰して自分に言い聞かせられたら良いのでしょうけど、怒りの感情が沸いている時は難しい。
    けど、何度も何度も繰り返して、自分なりに訓練を重ねて行くしかないと決意しました。

    また、悲鳴をあげているということは、自分の課題発見にもなるわけで、怒りの感情と上手く付き合っていくと、自分が成長出来るという点も忘れないようにします。

    あと、私的に1番響いたのは、【感情でなく勘定で動く】ってことです。
    この意識ってシンプルだけど、超超超超超大事だなーって思いました。
    いつも感情的になった後、後悔するんですよ。何もいい事ないんですよね。
    損得勘定で動くのは大事ですね。これ今日から実践します!

    怒りの感情に任せて動くのは損!!!!

  • 怒りそうになった時に有効
    でもアンガーマネジメントできてない人と接する際にはもう一声実務的な対応例が知りたかった

  • 私は<怒り>に関する本を数十冊、読んできました。少しずつ、怒りを克服してきたはずなのに、まだ、何冊も買い足さなければならないほど、克服には程遠くて、困り果てていました。けれども、この本を読ませて頂いて、本当に救われました。もちろん、今まで読んできた本は決して、無駄ではありませんでした。それらの本があってこそ、理解できた面があると思っています。又、他の本(児童書などかな?)も読ませて頂くのだろうと思っています。

    <感情的な人はみっともない>という帯の文章は、私にとって、叱責されているような感じを受けたのですが、自戒になると思って、買わせて頂きました。もちろん、その意味もありますが、この本の内容はもっと深く、癒されもし、救われる内容でした。

    この本に出逢えて、本当に良かったです。この本を書いてくださり、出版してくださり、本当にありがとうございます。おかげさまで、大変、楽になりました☆彡

  • 怒ると脳が非効率になる。
    相手が親密なほうが怒りやすい。
    怒りを表すのは、自分が未熟で相手に甘えているから。

    怒りを感じたら、続けない、決めない、進めない。
    離れる。

    怒るのは、自分が困っているから。「自分は困っている」と唱えると怒りは消える。
    怒っている人は、困っている人だ、と考えると相手の苦痛に心を寄せられる。

    非常識な相手が目に付くときは、予想が外れただけ、と冷静になる。予想が外れたせいで怒っている、と気づく。

    男性はルール違反が許せない。世間の価値観を意識する。
    女性は自分の考えを優先する。世間の考えは気にしない。

    君はどうなの?と聞かれると女性は喜ぶ。自分の考えを聞く。

    怒らないためには、すぐに動く=不安を動くことで解消する。

    相手がやってくれたことはすべてプラスに取る=ポリアンナゲーム。

    怒りをコントロールすることは、脳の成長を促す。

  • あなたが、怒らず、怒りを伝染させない、アンガー・ストッパー(怒りを止めるための防波堤)となることで、あなたがいる場所の空気を、軽やかなものに変化させることができるのです。
    いつも怒らない、穏やかな人物の周りには、人も情報も自然と集まってきます。
    そうした人物の下でなら、人は抑制されることなく、本来の能力を発揮できるようになります。

  • 自分は人に期待をしないので、腹も立たないし怒るってあんまりしないほうだと思うんだけど怒る人はこの本読むかなー。怒らない人が読みそう。

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著者プロフィール

脳内科医、医学博士。加藤プラチナクリニック院長。株式会社「脳の学校」代表。昭和大学客員教授。脳科学音読法や脳番地トレーニングメソッドを開発・普及。独自開発したMRI脳画像診断法を用いて、小児から高齢者まで1万人以上の診断と治療を行う。

「2023年 『美文字脳を育てる「点つなぎ」ペン字練習帳』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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