シリコンバレー式 最強の育て方 ― 人材マネジメントの新しい常識 1 on1ミーティング―
- かんき出版 (2017年9月13日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784761272869
感想・レビュー・書評
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こちらも仕事で必要になったので、ナナメ読み。
1on1の教科書的な立ち位置の本書。
教科書としては優秀。
具体的に部下とどんな話をしないといけないのかが書かれていて、
突然、1on1が降ってきた管理職の人にとっては救いの一手になり得る本かと。
個人的に気に入らないのは、「シリコンバレー式」、笑。
ま、確かにシリコンバレーの要素は入れているのかもしれませんが、
正直、盛ったタイトル感は否めない。
あんまり、というかほとんど関係ないし。。
(と言っても、これは著者の責任ではない気もしますが…。)
上記個人的な好みは一旦横において、
1on1を実際にやることになった人は、
まずはざっと読んで1on1の概要を知るという意味で、
この本は有意義なんじゃないかと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
形式面の説明が多いが、特に陥りがちなミスの確認に有効。
<信頼関係づくりステージ>
①プライベート相互理解
・聞き出すというより結果として知る
・説得ではなく共感
・相手を100%受け入れるという共感の姿勢から
②心身の健康チェック
・業務量など、毎回確認
③モチベーションアップ
・マイナス面の最小化/プラス面の最大化
・承認→ほめる
・間接的な褒め方「Aさんがいいって言ってたよ」
・「最近いいなって思う人いる?」
<成長支援ステージ>
④業務・組織課題の改善
・「お前はわかってないなー」という姿勢から「今考えていることを私に教えてくれないか?」に変える
⑤目標設定/評価
・評価で大事なことは「正しい評価」ではなく「評価される側の納得感」☆
・効果的な目標設定
Must:組織として行わなければならない目標→背景をクリアに
理由の説明、内容の説明
Get:目標を通して部下が得られること→自分ごとに
自らのキャリアに活かせること、組織成果やメンバーに与える影響
Can:目標達成できるという感覚→達成するための武器に
達成できるためのリソースの洗い出し
・評価制度は「理解する」のではなく「活用する」もの
⑥能力開発/キャリア支援
・具体的経験→内省的観察(振り返り)→抽象的概念化(教訓・学び)→能動的実験のサイクルをサポート
・能力に対して自覚的にさせる
⑦戦略・方針の伝達
・逆ホウレンソウで「決定事項」「それに至るプロセス」「上司のメッセージ」を伝える
<1on1の具体的手順>
・スケジューリング
自らスケジューリング:目的を説明、合意をとり、準備する
・自分の表情を自覚する
・30分を4分割で
①アイスブレイクと体調確認:5分
②前回のおさらいと承認:5分
③今回のテーマ(業務・組織改善、能力・キャリア開発):15分
④まとめとアクションプラン:5分
・次までに行うこと「1つ」だけ決める
・部下に1on1を主催してもらう→自らを活用してもらうようにすること -
1on1で上司と部下の信頼関係を構築し、部下が自らの経験をしっかり内省する機会と課題を自ら設定する機会を設け、上司からの承認と期待を伝えることで、人を育成し能力を開発するということ。
言ってることはわかるし、目標設定評価制度で一番大事なことは正しい評価ではなく育成につながる納得感であることや、1on1では毎回の事前準備をしっかり丁寧にやること、などはタメになったが、具体的な進め方のコツや手法は、「そんなことしたらシラケるだけではないか」と思わせるものや、「そんなにうまいこといくわけない」と思うものが多く、少し脇の甘い書籍であると感じた。 -
そもそも1on1って何?
なぜやるべき?
どうやるの?
の基礎の基礎が書かれてるHow to本
どんな質問すればいいんだっけと立ち返るのにはいい
一方である程度理解してる人は読まなくても良いかな