働く大人のための「学び」の教科書

著者 :
  • かんき出版
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本棚登録 : 322
レビュー : 32
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784761273125

感想・レビュー・書評

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  • 私の20代の学びが自分に閉じていたことに気付いた。職場の人間関係に疲れ、正直、休日は誰とも会いたくなかった。独りで過ごし、書店で本を何冊か購入し、カフェに行き、本をむさぼり読む。そして、1週間の出来事を日記に記し、内省する。その繰り返しだった。もっと越境して、学びの場に出ていけばよかった。社外の勉強会に参加したり、他部署の人と勉強会や対話の時間をもったりできればよかった。そうこうして40代になり、子育てと仕事を両立するようになり、土日も夜も社外の勉強会にはなかなか参加できない、という制約ができてしまった。それでも、これからは内にこもらずに、外に出ることも意識して学びの場に出ていきたい。

  • 本書を読み終えた後で、自分自身としての大人の学びを振り返たい。おそらく十数年からそれらしきことをやっていたと思う。背景には、漠然と長い仕事人生を完走するには、特段多きな変化が予定されていなくても、何か勉強したほうがよさそうだという気持ちがあった。こうした学習の成果は、結果的には最近のトランジションにかなり効いた。おそらく新しい職場で様々な新規事項を「学ぶ」だろう、という判断がなされたと推測する。そして強烈な「アンラーニング」の機会を得た。以上は全て後付けで実感したことだ。あとここ数年やっていることとして、フォーマルな場で活躍している先生にインフォーマルな形で指導を受けることがある。ある意味、楽器を習う際の師弟関係に似ているかもしれない。信頼できる師と出会えて、かつ学びが継続できる諸条件が満たされれば、この学びの方法はパワフルでかなり効果がある。

  • 100年時代で、大人が学び続けるための3つの原理原則と、7つの行動について書かれている。平易な言葉で分かりやすく、大事なことを繰り返し書いてある。
    最終章のロールモデルは、この原理原則や行動の解説としては分かりやすいが、なかなか特殊性を感じてしまい行動するハードルが少し高くなってしまう印象。

  • 学び続ける意味が分かりやすい。

  • 経験的に感じていたことが、整理・言語化されておりすんなりと身体と頭に落とし込めた。これからもこの本を振り返りながら活用していこう。

  • 総括:「長い仕事人生を完走し、キャリアを全うするための研究」を行っている著者が、「今からの時代に必要な『学ぶ姿勢』とは何か?」を共に考える。腑に落ちる点も多く、分かりやすい。ただ、個別のキャリア語りの部分が多く、飽きる。やはり一般化が難しい部分なのだろうか。

  • 最近の大学教育において、重要視されるようになった「生涯学び続ける力」。何故そういった力が重要視されるようになったのか、その理由や背景は色々ありますが、この本では、現実に差し迫った理由として、次の2つが挙げられています。一つは「仕事人生の長期化とそれに伴うキャリアの変更への対応」、もう一つは「社会の進歩の早さに伴う、知識の陳腐化への対応」です。なるほど、随分スッキリわかりやすい。
    続く章では、原理と実践、そして事例、と順序よく示され、すーっと読めてしまいます。さすが中原先生。
    自分の実感としても、働き出してからの方が「学ぶ」ことの必要性、重要性が増すんだよな、というのがあって、納得しながら読みました。すでに自然に実践してることもあったけど、この本を読むことで「振り返り」にもなったと思う。
    難を言えば、ちょっと分かりやすすぎて、頭に残らないとこでしょうか。まあ、これは自分の問題か…。
    あとは、事例に挙げられた人がちょっと有能すぎて、遠く感じるかなー。そこまで行かなくても、自分の出来ることを少しずつ広げたらいいのでしょうけどね。

  • ビジネス寄りの話で、使われている用語もビジネス書でよく見るものが多い。きちんと分析して説明されると、頭の中が整理される。ただ、大学で論文の書き方や研究の仕方をきちんと教わっていれば、分野は違ってもそれは社会に出てからも応用できると思う。一番の問題は大学で学んでこなかったことかもしれない。

  • 2018年「働く大人のための「学び」の教科書」読了。

    gaccoの授業を受講してから中原淳さんにはとても興味があって、ブログも興味深く読ませてもらっている(たまにですが…)。書籍は一度も読んだことがなかったけれど、読んでとても参考になった。自分の学びの方向性もはっきりしてきたし、大人の学びを体系的にわかりやすく書かれている。読了したら付箋だらけになっていた一冊。

    (以下抜粋)
    ●リーダーや管理職であるならば、本来メンバーに仕事を任せなくてはならないのに、ついつい自分でやってしまったりすることが起こりがちです…この難しさを「生まれ変わり」と表現しているくらいです。

    ●これからの時代を生き抜く人は、新たな環境変化に対して「好奇心」や「興味」を失うことなく、自分を常にモニタリングし、自らを立て直していくことが求められます。

    ●何もしなかれば「次世代の子ども」より劣る存在となる

    ●生存不安(このままではダメだ~変わらなければ)>学習不安(新しいことを学ぶのは億劫、難しそう)

    ●人は生存不安を高められて、かつ、学習不安が減ったときに学習する

    ●できることならば、他人に学びを強制されるのではなく、自ら学び直すことを選んだほうがよいのではないでしょうか?

    ●大人の学び
    <原理原則>
    ①背伸び②振り返り③つながり
    <行動>
    ①タフな仕事に挑戦②本を1トン読む③人から学ぶ④越境する⑤フィードバックをとりにいく⑥場つくり⑦教えてみる

    ●大人にとって必要なのは、まず、動くことです。とりあえず、「これだな」と思った方向に背伸びをしてみる。

    ●アクションなくしリフレクションなし。リフレクションなくしてアクションなし。

    ●「今、現在の能力では、こなせるかどうか微妙なくらいのタフな仕事」から人は多くを学ぶことができます。

    ●本を読むとは「自分のなかに地図を持つこと」だからです…本を読み、知識をアップデートすることは、「自らの中の地図を広げること」に似ています。

    ●本を読むことは「他者の経験を代理学習すること」

    ●直接経験による学びは、「パワフル」なのですが、時間とお金という「コスト」がかかる…他者の経験や思考を、自らの経験の「代理」として用いることで効率よく学ぶことができるのです。

    ●首都圏のサラリーマンの平均通勤時間は往復116分。単純計算でも、年間では2万5520分になります。これは、時間に換算すれば425時間です。

    ●大人の学びは、「何を学ぶか」も重要なのですが、「誰から学ぶのか」もきわめて重要なのです。

    ●インプットとアウトプットの間に、「スループット(自分の中で脳がちぎれるほど考える時間)」をもちたいものです。

    ●「会社や家庭にしか居場所がなくて、考え方や価値観が狭い人」を、イメージしてみてください。知らず知らずのうちに会社化されたその頭からは、ステレオタイプのアイデアしか出てこなくなっていきます。

    ●世を賑わしている問題のひとつに「働かないおじさん問題」というのがあります。ここでいう、働かないおじさんとは、長い間、同じ組織で働いているため「給料が高いわりに、業績・成果が出ず、市場価値が低いので、組織の外に出ることができない中高年」のことをさします。

    ●よくビジネスの業界でいわれることのひとつに、「隣の芝生」で輝くものこそが「スキル」、「自分の仕事場」でしか使えないのは単なる「タスク」。

    ●フィードバックされた内容のなかで、かなり厳しくスパイシーな内容を指摘された場合には、これまでの自分のやり方考え方を捨て去らなければならない場合もあるかもしれません。このことは、「アンラーニング=学習棄却」と呼ばれます。

    ●アンラーニングとは、「過去に通用したけれど、今はもう通用しないもの」、たとえばスキル、概念、信念、経験などを捨てることです。

    ●他者から指摘されるより前に、自ら変わる、自ら捨てるという選択をしたほうが楽なのです。

    ●誰かとよい関係をつくりたければ、ギブをたくさんする。最初はテイクなんて期待してはいけない。

    ●学びの場を人々に提供すると、世界が広がる

    ●大人の学びとは「知識インプット」ではなく「アクション」です。

    ●両親は中卒で、常々「お前には財産は残せないけれど、教育だけは残してやる」

    ●「こちら側・あちら側」の違いは、能力的な差ではないということ。「決めて、動いたかどうか」だけです。

  • 学びはこれからの100年ライフに絶対に必要なこと。学ぶ意欲を高めてくれた。また、大人の学びの原理原則、やるべき行動を体系だてて整理されているので、どうするべきなのかを具体的に理解できた。

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著者プロフィール

中原 淳(なかはら じゅん) ................... 監修者
日本のリーダーシップ教育の「夜明け前」である
立教大学経営学部教授。東京大学教育学部卒。大阪大学大学院人間科学研究科,メディア教育開発センター(現・放送大学),MIT客員研究員,東京大学講師・准教授等をへて,2018年より現職。企業・組織における人材開発・組織開発について研究している。

「2018年 『リーダーシップ教育のフロンティア【実践編】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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