東大の先生! 文系の私に超わかりやすく数学を教えてください!

著者 :
  • かんき出版
3.62
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本棚登録 : 2154
感想 : 137
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784761273910

作品紹介・あらすじ

〈R16指定〉
中学生は決して読まないでください!!

5〜6時間で中学3年分の数学がほぼ終わってしまう
「禁断の書」ついに発刊!

本書は、中学・高校で数学に挫折してしまった大人のための
「最速・最短で数学のやり直しができる本」です。

誰にでも必要な数学知識の基礎になる中学数学。
時間がない社会人のために、
3年分で学ぶ内容を、ぎゅっと凝縮しました。

本書のために、つくられた「3つのゴール」を目指して問題を解くと、
中学数学で習う最重要の単元がほぼすべて学べます。

東大人気教授の数学教室、開校です!

感想・レビュー・書評

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  • 最初は読みやすくわかりやすく期待が膨らみワクワク進められた。
    が、しょせん文系人間のサガ、途中からわからなくなり、思考回路停止状態に…泣。

    ◻︎や◎に置き換えがかえってわかりづら
    く、前頁に遡って確認しているうちに途中から挫折。

    皆さんわかりやすいと評価が高かったため、自分の脳味噌を疑った。
    個人的にはある程度数学のベースがないとかえって混乱を招くと感じたのだが…。
    そういう方には面白いのかもしれない。
    そんな風に感じる方はいないのだろうか…。

    一応完読し、小学生向けの練習問題を購入。
    やはり違和感なく進められる。

    恐らくある一定方向からしか物事を捉えたり、考えたりできないのだろうと自己分析。
    頭がかたいのだ。
    柔軟な思考回路を持てるようになりたいので
    しばらく小学、中学算数に触れたから再読してみようと思う。

    そういった意味では役に立ったのか…⁇

  • 3日目からいきなり難しくなる。これ以上詳しい解説の本が無いのだとしたら、私は完全に数学から見放されている人間だ。表紙に「誰かに教えられるほど理解できる」と書いてあるが、それは誇大広告。実際自分は読了できなくて後半を放棄したのだから。時間をおいてまた再読してみるか?

    2020年1月 そして再読終了。今回はいちおう最後まで読んだ。が、理解できたか?似たような問題が出たときに解けるか?と聞かれたら否としか言えない。完全に理解してはいないので。理解する努力はしたのだけれど・・・。

  • 私は中学生の時に数学が得意な方だったけど、この本は数学が苦手な人に中学数学をわかりやすく解説した本ではない気がする。中学数学のラスボス二次方程式をどう解説するのかと思ったら、平方完成すんのかい!ってことで、苦手な人には余計に苦手意識を植え付け、高校数学の数Ⅰか数Aかわかんないけどどっちかで平方完成学んだ人には「ああそうね」という印象を持たれるだけのような感じ。

    とっつきやすくするために会話形式にしたんだろうけど、ここが無駄な部分多くて読む必要ないし、もっとコンパクトにまとめられたんじゃないだろうか。

    唯一納得したのは、マイナスとマイナスの数をかけるとなぜプラスになるのか、という証明。ただこれも0をかけるとなぜ答えが0になるのか、というのは「決まりごとだから」ていうことでしか証明されていないが…。

  • 中学の数学がこんなに内容が少ないとは驚きでした。微積もこのシリーズで本を出して欲しい。

  • 詰め込み教育をやってきて、概念をちゃんと理解してなかったから、ざっくり学びなおすのにはちょうど良さそうと思い、読むことに。

    結論から言えば、読んで良かった。練習問題を自分で解いているわけじゃないから、分かったつもりになってるだけだろうけど、割り切って考えるところと、それが何に使えるか?といった、そもそもの背景などが分かりやすく、こういう先生から学生時代に教われた人はラッキーだっただろうなと。

    ざっくり、自分にとって重要なところ3つ挙げると、

    ・数学で共通認識をつくれる。
    ・叡智のバトンをありがたく受け取る。
    ・実務に応用する

    以下、忘れないようにしたい。

    ・数字を使うと、正確に伝えられる。「同じものがつくれるようになる」

    ・「どうしたら測れるか?」「どうしたらつくれるか?」という切実な思いから数学は始まっていった。

    ・叡智のバトンを受け継いできている。

    ・論理を「言葉で書いたのが国語」「記号で書いたのが数学」だから、文系とか関係ない。

    ・数学の3分野(代数、解析、幾何)数式、グラフ、図形

    ・二次関数や二次方程式を知らないと、微分積分もベクトルも行き詰まる。

    ・二次方程式こそが中学数学の最高到達点。具体的には「ax2+bx+c=0」のxを自力で導ければゴール。

    ・「式を立てる」=「再現性のあるパターンを考える」

    ・「わからないものを、とりあえずxと置く」
    「わからないものはわからない」と開き直ることで、「関係性や規則性」に頭を使える。

    ・自分なりに身近な課題で式を立てる

    ・割り切れない数字みたいに扱いづらいものを、仮想的に導入した記号をうまく使いながら、ガンガン計算して、最後の面倒なところは電卓に頼ればいい。

    ・「同じ数のズレ」で二次方程式を解くやり方
    「平方完成」

    ・二次方程式の解き方
    ①平方根で解く⇨単純ならいける
    ②因数分解で解く⇨現実社会ではなかなか出てこない
    ③平方完成で解く⇨どんなものも解ける
    一次の値を半分にして、同じ数のズレの式にして、半分にした値の2乗を引く。

    ・因数分解は忘れても、平方完成での解き方だけは覚えておく。

    ・関数は関係性を表し、特定の条件下でxについて解くのが方程式。(関数は線、方程式は点)

    ・複雑な曲線でも、短い範囲だけを見たらほぼ二次関数でその傾きを表せてしまう。

    ・グラフが原点を通る直線は比例。y=ax。正と負がある。

    ・反比例はy=1/x。第3の関数。トレードオフの関係。
    生地の量が決まってるピザの縦横の長さの関係

    ・直角三角形がある時、1番長い辺の2乗は、残りの辺の2乗の和になる。三平方の定理。別名、ピタゴラスの定理。
    a2+b2=c2

    ・交差する2つの直線の、向かい合う角度は同じになる。

    ・平行線を引くと、錯角が生まれる。

    ・平行線を引くと、同位角も生まれる。

    ・図形の問題は、補助線をどう引くかにかかっている。
    (垂線、同じ長さ、同じ角度、平行線)

    ・建築、測量に欠かせない相似。三角測量。

    ・円周角の定理は3つ(省略)
    方べきの定理も。

    ・微分積分は、「クネクネしたカタチの面積を知りたい」

    ・点に見えるぐらいまで小さくしてしまう。
    無限小で覆い尽くすといくつになるか?

    ・全体yを、長さか時間で細かく分けた結果。

    ・積分のインテグラル、下がスタート、上がゴール。

    ・一次関数の面積は、1/2
    二次関数の面積は、曲線。3で割る。アルキメデスの知恵。三次関数は4。









  • 数学を好きになれそうな気になる気がする。

  • 読んだ理由は2つあった。
    1つに数学をもっと仕事で活かしたい事と、現代のAI化が進んでいることを踏まえて、読もうと思った。
    2つ目に危険物の国家資格を取るにあたり物理化学を勉強していたため、より理数系の勉強がしたいと思い読み進めました。
    中学校の数学が、ここまで単純にしてくれて噛み砕いて説明してくれたのはありがったが、正直に関数の箇所についてはもっと噛み砕いて説明してくれたら助かった。
    中学数学の考え方が、一層深まり今後、色んな場面で活用できるのはないかと思った。
    時間が取れる社会人なら読んで損はないのではないかと思う。

  • 【超・要約】
    ・数学は勉強する意義(実社会での役立て方)とゴール(どこまでやればいいのか)を明確にすれば挫折しない。
    ・中学数学を大きく分けて代数・解析・幾何に分けて学ぶ。
    ・最後の項目では微積分(高校範囲)の概念・考え方を学ぶ。

    【感想】
    本書の中身を開いてみると、一見すると全てが会話口調かつ、平易な説明で書かれている(ように見える)為、中学数学の全体を理屈を理解しながら簡単に学べるのでは、と思ってしまう。
    結論から言ってしまうと、そんな事はない。読者が、元々数学が苦手でなかった、今でもある程度以上には数学ができる、数学の内容をある程度以上は覚えている等のバックグラウンドの持ち主であればまた話が違ってくるのであろうが、自分にとっては、正直、期待を裏切られた気持ちになった。

    まず、全ての箇所を分かり易く理屈から説明するのではなく、「これは数学界での絶対的な決まり事である」で流される部分も多い。
    また、「決まり事」で誤魔化されずとも、本の中での説明途中で、どうしてこれがこうなるのか、という部分の解説が不足していると感じる部分も多々ある。
    特に項目分けされてる「3日目」あたりから、雲行きが怪しくなってくる読者もでてくるのでは、と思われる。案の定、他の方の口コミを確認してもそのような様子が見受けられた。
    よって、中学数学の理屈を分かり易い解説で全て理解しながらマスターできるかも、という期待は裏切られる事だろう。

    また、最後の部分で微積分の説明がされるが、「微積分がわかる!と言える十分な知識が身につけられたと思いますよ!」はさすがに言い過ぎでしょう(笑)
    こんなのでそう言えるのなら、高校時代、数学で苦労しなかったよ…と思えてしまった。

    この本は「誰かに教えられるほど理解できる」という広告を打ち出してはいるが、誇大広告としか思えない。
    とは言え、数学が苦手な人が取り組みやすい工夫はされてるし、分かり易い箇所もあったと思うので、★3をつけた。少し辛口かもしれない。
    上記で記載した不満箇所はあるが、全体を通して読みやすいとは思う。

    【この本おすすめの読者層】
    ・中学数学を忘れた人。また学び直したいと思ってる人。
    ・数学を学ぶうえで、「ここはこういう決まりなんだね、深く考えず進もう」という姿勢がとれる人。
    ・この本の誇大広告に全面的な信頼をおかない人。

  • 面倒くさい内容をできる限り簡単にして教えること が、先生の任務。
    それが出来る人は、昭和の公立にとっても少なく、出会えるのも運任せだったな。。。

  • 二次方程式の章を読んで、「何だかわかった気がする!」と鼻息荒くスマホを手にし、
    ネットで無料公開されていた例題を見たら、
    ぜんぜんわからなくて笑っちゃった。

    でも、「中学の数学はこういうジャンルに分かれていて、こういう考え方があるんだよ」ということがわかった。
    もう2~3回読めば理解できるのかもしれない。

    それでもわからなかったら、子供が中学生になったときに教えてもらう。
    それはそれで楽しそう。

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著者プロフィール

東京大学先端科学技術研究センター教授。専門は数理物理学、渋滞学。
1967年、東京都生まれ。東京大学工学部卒業、同大大学院工学研究科航空宇宙工学専攻博士課程修了。その後、ドイツのケルン大学理論物理学研究所などを経て現在に至る。
予備校講師のアルバイトをしていた経験から「わかりやすく教えること」を得意とし、中高生から主婦まで幅広い層に数学や物理を教えており、小学生に微分積分の概念を理解してもらったこともある。
著書『東大の先生! 文系の私に超わかりやすく数学を教えてください!』(小社刊)は全国の数学アレルギーの読者に愛され、20万部突破のベストセラーに。『渋滞学』(新潮社)で講談社科学出版賞などを受賞。『とんでもなく役に立つ数学』(KADOKAWA)、『東大人気教授が教える 思考体力を鍛える』(あさ出版)など著書多数。

「2022年 『東大の先生!文系の私に超わかりやすく物理を教えてください!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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