Appleのデジタル教育 スティーブ・ジョブズが子供に学ばせたかった

  • かんき出版 (2019年3月20日発売)
3.76
  • (6)
  • (11)
  • (11)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 171
感想 : 15
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784761274061

作品紹介・あらすじ

Apple共同設立者
スティーブ・ウォズニアックが序文を寄稿!

発見力×理解力×生みだす力で
ジョブズの創造力を身につける!

アップルの象徴であるスティーブ・ジョブズは、
教育に対して力強いビジョンを抱いていた。
テクノロジーを教育に取り入れて、
子供たちの人生を一変させるというものだ。

このビジョンを実現させると心に決めたとき、
彼が声をかけたのが本書の著者ジョン・カウチだ。
信頼できるエンジニアであると同時に、
教育改革に類いまれな情熱を注ぐ著者の信念はこうだ。

「子供たちに秘められた能力を自ら発見し、
限界だと思い込んでいたその先に導く」

世界中の子供たちの潜在能力を、
ひとり残らず解放できたらどうなるか?
いまや、これは現実味を帯びた話になりつつある。

本書では、Apple教育部門初代バイスプレジデントの著者が
ハーバード大学特別研究員のジェイソン・タウンとともに、
子供たちを未来に導くデジタル教育とその先進事例を紹介。

・学習のパーソナライズ化
・コーディングの学び方
・アダプティブラーニングの導入法
・バーチャルアシスタントの活用法
・AI/・AR/・IoTの活用例
・ホログラムの可能性等

イノベーション大国アメリカの子供たちが学ぶ
デジタル時代における最新の革命的学習法とは!?


21世紀における教育の舵のとり方について
理解を深めるうえで、必読の書だ。
――サイモン・シネック
(『WHYから始めよ!』『リーダーは最後に食べなさい』著者)


脳が探求を好み、現状の学習構造に否定的な反応を示し、
新たな発想を生みそうとしていることをわかりやすく説く。
――ジョン・メディナ博士
(分子生物学者、『ブレイン・ルール』著者)


本書を通じて、ジョン・カウチは間違いなく
「現代教育の父」となった。
本書は、教育に携わるすべての人にとっての
「経典」となるに違いない。
――ラーディカ・リー
(ナイロビ・インターナショナル・スクール創設者兼代表)

この本が、生徒はもちろん、親や教師をはじめとする
教育関係者の潜在能力をも解き放ってくれるに違いない!
――トッド・ローズ
(ハーバード大学個性学研究所所長、『平均思考は捨てなさい』著者)

スティーブ・ジョブズは
世界を進歩させることについて語ったが、
ジョンは紛れもなくそれを最高の形で実現したひとりだ。
――マルコ・トーレス(教育者)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • デジタル教育の未来の姿を知りたくて読んでみる。
    しかし、それに関する記載は最後の方に少しだけしかなかった(残念)。


    しかしながら、この本は、単なるデジタル教育の未来だけでなく、
    これまでの教育をざっと振り返り、今後の教育の「あるべき姿」をあぶり出そうとしています。
    その上で、適切な「デジタル教育」について、可能性を示唆していて、なかなか興味深い内容です。

    個人的には、これまでの教育の大元は「テイラー主義」にあるという主張が、
    (ホントかどうかは分からないですが)興味深かったです。

    各章をもう少し深堀してくれていれば、もっと良い本になっていたんだけど、、
    まぁそれでもこの分野に興味のある人にとってはそれなりに楽しめる内容かと思います。

  • これまた、凄く影響された本になりました。ジョブスの意図を、やっと理解出来た気がしますし、彼のやってきた行為に尊敬を感じました。また、ボルドーになっている文字や言葉が、とっても大切だと同意することが多かったです。

    P17 教育は何かを覚えることではない、考え方を学ぶこと

    P72 子どもの教育は、子供が生まれつき得意なこと、
      興味がある事、好きなことを子供自身に
      発見させることを第一にすべき

    p77 外発的モチベーションは

      短絡的には有効で、現在の教育システムは、
      その誘発を目的とした作りとなっているが、
      
      長期的な学習を促すのは、
      内発的なモチベーションであり、
      教育システムは、こちらの誘発を目的とすべき。

    P79 生徒のモチベーションを高めるうえで
      特に重要なもの

    ・生徒に選ばせる
    ・不可能なことは何もない
    ・失敗して学ぶ
    ・グリット(目標を追い求め続ける粘り強さのこと)
     という力

    P93 教育に欠かせないもの

    ・子供のスイートスポットを見つけやすくすること
    ・学ぶことを愛する気持ちや内発的モチベーションを
     後押しして育む事
    ・子供がやりたいと望むことならどんなことでも
     成功する可能性があると信じる事

    こうすることで子供に自信が生まれ、
    グリットや自主性が高まり、
    ひいては「学習」の効果も高まる

    p98 暗記と学習の違い

    ・暗記は、所定の情報を脳内に保存する事
    ・学習は、その情報が何を意味し、
     その情報の状況に応じた最善の生かし方を
     理解する事

    学習のプロセスは、
    . 取得(事実を見つける力)
    ・暗記(事実を覚える力)
    ・理解(事実を活用できる力)
    今は、テクノロジーのお陰で
    事実の取得がとても簡単になったので
    暗記が、ほぼ無意味になり、
    残るは「理解」だけとなり、これが学習に欠かせない。

    p100 これからの教育
    ・子供たちに事実を本当の意味で理解させると同時に
    批判的にものごとを考えるクリティカルシンキングや
    自由にアイデアを広げるクリエイティブシンキングを
    教え、子供が自ら新しいことを発見し、理解し、
    生み出せるように導くものであるべき

    p108 学習スタイル

    ・「VAK」や「VAKT」というモデル
    があり、自分が最初から身に着けている
    学習スタイルで学ぶことができると
    学習が容易になる人がほとんど。

    P117

    学生が社会に出て現実世界の問題に
    直面することを思えば、
    積極的に現実世界に置き換えさせること以上に
    すぐれた教育法は無い

    P143 生徒が夢中になる学習方法

    ・リアリティ番組の「怪しい伝説」が
    視聴者に科学を楽しく教えてくれる番組

    p156 CBL:チャレンジ設定型学習

    CBLとは、感じて想像し、行動を起こして共有する

    p198 ツール

    ・必要になるツールについてではなく、
     ツールの使い方を学ばせることで、
     問題解決を教えるという方法が、
     教育の理ワイヤリングの核となる

    p200 今の生徒たち

    今の生徒たちは、ものについて
    言葉で教わるだけでは、もはや満足しない。

    物作りを体験したいと思っている。
    自分で作る経験から学びたい。

    p215

    子どもの学習スタイルや知能タイプを問わず
    コーディングの学習で身に付く
    クリティカルシンキングは大いに役立つ。

    p223
    ★★★「Hour of Code」

  • 読み終わって即読み返してます
    世界に必要な教育のあり方、企業向けにも大いに学びあり。

    好奇心を引き出すのが教育
    テクノロジーの正しい活用
    五感で学ぶ
    人の成長を促す評価
    教えるのはクラスではなく、学生一人一人

    グリットを維持する方法=個々のスイートスポットはなんだろう?

  • 学校教育にテイラー主義、科学的管理法が持ち込まれた経緯が記載されている。非常に驚いた。近代学校教育で、効率的に画一的に職工を育成するために、標準化が進んだ。現代は、職工の仕事はAIにやらせる時代に変化し、求められるのは創造性と想像性である。機械の奴隷とならないように、人間の本質的な幸せについて考える時がきたのだろう。

  • 原題 rewiring education 2019年
    how technology can unlock every studeot's
    potential

    ジョン・カウチ john d couch
    「子どもたちに秘められた能力を自ら発見し、限界だと思い込んでいたその先に導く」
    アップルの54人目の社員

    p17 教育は何かを覚えることではない、考え方を学ぶことだと

    p26
    デジタルネイティブという言葉は、マーク・ブレンスキーが2001年の記事に初めて登場された
    デジタルの世界に囲まれて育った第一世代という意味

    https://rekisiru.com/178

    Google誕生


  • Appleが昔からこんなに本気で教育改革に取り組んでいたとは知らなかった。

    子育て中の人はとりあえず読んでおくべき。

    今の学校教育の根本は軍隊だと思っていたが、
    実はフォードの工場での生産性向上が元だとは知らなかった。

    これからの時代は、自らの課題設定、解決策の立案、取り組みが大事。
    つまり、さまざまな実体験を積む必要がある。
    その際に必要なのがプログラミングのスキル。

  • 現実世界に置き換えさせること以上に優れた教育法はない。

    最も大切なのはiQではなく創造性だ。

  • デジタル教育はただデバイスを渡すだけに意味はなく、その使い方を工夫しない限り、効果は出ない。所謂オンライン学習などは一番低位のデジタル教育の形で、将来的にAIが優秀な教師に勝ることもない。心が大事、ということでデジタルの全面的な肯定が為されてない部分が非常に理知的で納得できた。

  • 前半は完全に教育書。
    学部生の自分も学ぶところが多い、というか思い起こされることが多い内容だった。
    後半はデジタル教育について。ICTの導入が流行の教育現場で生き抜くためには、やはりただ漠然と使うのでは無く、活用する術が重要である。

  • 前半は非常にためになる。現在の教育の成り立ちと、それに対する変化の必要性・手段が書かれている。
    後半は蛇足。

  • 突飛なことは言っていない。
    テクノロジーの進展,子どもたち(学習者)の変化,これに即応できない旧来システム(社会制度,教員,教え方学び方)。教育をリワイヤリングする。
    では自分に何ができるか。細かなことに振り回されるのではなく,教育観を打ち立てて,現状におけるベストの方法論を考え実行することしかない。そこにタブーや慣習,無自覚な制約を入れないことが新しい教育を生み出すだろう。

    しかし,新しい教育を望んでいるのだろうか?古い教育の結果,不利益を被って初めて望むのかもしれない。

  • 教育とデジタル機器とをどのように融合させていくのか、について述べられた本。

    今の学校教育は暗記中心の授業で、いかに暗記したことを思い出せるかの「暗記ゲーム」になっている。生徒の能力や得意なことは関係なく、皆、同じことを覚えることを強制させられる。それができない者は、能力の低い者として評価される。

    果たしてこれが教育としてのあり方なのだろうか?

    教育に必要なのは、生徒の個々の能力に応じ、それぞれが伸びる方法で本人の好奇心を刺激して、学習に対してのモチベーションを上げることなのではないか。

    それを可能にしてくれるのが、デジタル機器である。デジタルネイティブ(デジタル技術に小さい頃から慣れ親しんでいた世代)の子供たちには、デジタル機器を使って教育していく必要がある。

    …という本。

    Appleは教育活動にも創業当初から力を入れており、著者はAppleの教育部門の初代責任者。

    アメリカの教育システムと日本のそれとは違うかと思ったのだが、「教科書の内容を暗記させる」という点で同じなのだと思った。

    Appleは机上の空論で教育を考えたり、ただ自社のコンピュータを学校に寄付するようなことはしない。ちゃんと現場の声を聞き、どうしたら良くなるのか考慮し、教師に研修するなど、常に教育現場と寄り添って教育とデジタルとの関わりを考えている。

    本書で、新しい教育のあり方について学ぶことができた。

    デジタル機器をいかにして教育現場に導入するか、また、いかにして30人前後のクラスの生徒がモチベーションを保ちながら、授業を受けてくれるのか。本書を読んで、そこをもっと知りたいと思った。

  • 正直、タイトルなどを見たときはもっとApple機器等使ったデジタル教育の解説や利用例が紹介されると思っていたが、良い意味で裏切られた。
    本文最後の方で、機器を使い教える側がまずどうあるべきかを認識しておくことが大切だと主張している。これを見ることで、なぜ考え方の説明が主だったのかということも腑に落ちた。
    出てくる事例はアメリカのものだが、現在〜今後日本でも行われていく教育を理解する上でとても役立つと感じた。

  • 新学習指導要領開始を来年度に控え、テクノロジーを教育でどのように活用していくのか、待ったなしの状態だ。しかし、学校現場はまだ時代の変化への対応の感覚が鈍いと思う。公教育におけるデジタルリソースへのアクセスの保障は日本では非常に脆弱であるし、また教員のテクノロジーへの抵抗感がまだまだ根強い状態をどのように克服していくのか、日本のチャレンジである。

全14件中 1 - 14件を表示

著者プロフィール

アップルの教育部門初代バイス・プレジデント。カリフォルニア大学バークレー校大学院でコンピュータ科学の博士号を取得後、ヒューレット・パッカードに入社。エンジニアやマネジャーを務めていたところ、1978年、スティーブ・ジョブズに誘われて54番めの社員としてアップルに入社する。1984年にアップルを退社し、深刻な状態に陥っていたサンディエゴの学校改革に乗りだす。革新的なテクノロジーを活用し、10年かけて改革を断行した結果、同校はナショナル・ブルー・リボン・スクールの認定(アメリカで目覚ましい発展を遂げた学校や優秀な成績の生徒を排出する学校に贈られる)を受けるまでに変わった。2002年、アップルがデジタル世代に向けた教育改革を目標に掲げて教育部門を新設したことに伴い、再びジョブズに請われてアップルに戻り、同部門の初代バイス・プレジデントに就任する。

「2019年 『Appleのデジタル教育』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ジョン・カウチの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×