続 英単語の語源図鑑

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  • かんき出版 (2019年9月4日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784761274351

作品紹介・あらすじ

2019年上半期 語学書No.1を獲得した
『英単語の語源図鑑』待望の第2弾が登場!

「教師に勧められた!」「学生時代に出合いたかった!」「イラストが可愛い!」…
絶賛の声が続々!

まだ「理想の単語集」に出合っていない方に必携の1冊です。
前作に載せきれなかった<単語の意味の中核を表す>語根110を収録!
これで完ぺきです!

【イラスト © 2018 すずきひろし・本間昭文】

感想・レビュー・書評

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  •  「2019年上半期語学書No.1」にもなった『英単語の語源図鑑』の続編。接頭辞と語根の意味を大きな絵で確認し、個々の単語もそれぞれ接頭辞+語根からイメージされる絵が描かれていて、意味が直感的に分かりやすいように配慮されている。帯に書かれた文句だと、「一度見たら忘れない」、「お勉強感ゼロ!」だそうだ。
     おれはベストセラーになった前作を見たことのないので、純粋に続編なのか、何か違う部分があるのかはよく分からないが、とにかく前作は人気本だったようだ。これを単語帳代わりにする高校生もいたくらい。絵も親しみが持てる感じ。
     語源系の単語帳は、①とにかく難しい単語が多くなりがちで、あとは②語源の列挙が続くので意外と飽きやすい、そして③結局理由が後付けっぽいものもあったり、純粋に接頭辞の意味+語根の意味では分からないものも多い、という欠点があると思う。が、①については、絵があるので飽きやすさが緩和されているし、③についても、実はよく分からないのだけど、とりあえず見た目に分かりやすい絵があるので分かった気になりやすい、という意味では、語源勉強の面白い部分が残りやすく、良いと思う。
     ただ②の部分で、一体いつ出会うのか分からないような結構難しい単語がそれなりに出てくるので、絵の親しみやすさとはかけ離れた親しみにくいレベルの英文を読む時にしか役に立たないレベルの単語も覚えさせられることになるという欠点がある。こういう単語を覚える前に、もっと基礎的な単語を覚えるべきなんじゃないだろうか、と思うと、この本はそれなりに大学受験レベルの単語を覚えた人、英検準1級を取るor取った人、くらいのレベルじゃないと、実は読めない本なのではないかと思う。undulate, brevity, concave, epitome, hull, demarcationとか、正直おれも知らなかった。あとdisは「離れて」とか「バラバラ」みたいな意味だと思っていたが、disturbのdisは「完全に」という意味らしい。こういうのも語源学習は難しい。そして、これ以上なぜかを考えることにはあまり意味がないので、結局覚えるしかないのだけど。(ちなみに辞書には「否定の強調」とあったので、これのことだろうか。disannul(完全に取り消す))そして、こういう難しい単語は、発音記号が読めなければいつまでも使える単語にならないと思うし、少なくとも発音記号が読めない人がこんな難しい単語を勉強する意味はないような気がする。
     「語源メモ」というコーナーが見開きで1つ書かれており、英単語の勉強に直接役に立つのかどうかは別として、割と面白い知識がたくさんある。「『男女の別』や『性』を表すsexは印欧祖語で『切る』『分ける』という意味のsekに遡る。」(p.32)というのも、sexも語源のsekの意味も知っていても2つを結び付けたことがなかった。「a school of fishは『魚の学校』ではなく『魚の群れ』の意味で、語源は異なる。」(p.82)とか、語源が違うって何だろう??と思ったり。「動かす」のkeieに由来するcinemaという単語の親戚には「ナットウキナーゼ」がある(p.112)は面白いし、「『水星』のMercuryは商業の神メリクリウスに由来するが、フリーマーケットプリ『メルカリ』はここから生まれた」(p.136)とか、やっぱり神話を知らないといけないんだなあと思う。なんで商業の神が水星?は分からんけど。他にも、英語好きには面白いところがたくさんあった。あれだけ英語史を勉強したのに、「北欧の国・デンマーク(Denmark)は9世紀から11世紀にかけてイギリスに侵入したスカンジナビア人の『デーン人(Danes)が印した境界』に由来する」(p.228)なんて、初めて聞いた気がする。あとは、よく見ると面白い語源の単語があるのを発見するのも面白かった。例えばbladderは「動物の膀胱に空気を入れて食料を保存したことから」(p.163)、mortgageは「死の誓約」(p.193)、 auspiciousは「取りの動きを見て占う」(p.211)、bonito「良い魚」(p.275)など。
     実はある程度英語を勉強した人のための本、という感じがする。(20/03/07)

  • 借りたもの。
    前作『英単語の語源図鑑』( https://booklog.jp/item/1/4761273453 )続編。
    一見似たような、同じ語源の言葉でも、関わる人数が多かったり、経過が異なることで多様な状態が発生し、単語が豊富に生まれたことがわかる。それが悩ましくも思っていたけれど、グループ分けされていることで納得。
    記憶や感情といった、抽象的なイメージ?存在?も簡単な図で表現されていて面白い。

  • 【蔵書検索詳細へのリンク】*所在・請求記号はこちらから確認できます
     https://opac.hama-med.ac.jp/opac/volume/490061

  • 続が付いた、語源図鑑の続編。構成は変わりなく、前作に入らなかった単語が並ぶ。目次の章項目を見ると、「ad-」とか前作にもあったので、大枠はそんなに変わらないと思う。
    繰り返し読んで、知識を定着させたいものだ。

  • 単語は、意味をなすパーツから構成されていることは、おぼろげに知っているとはいえ、これを見ていると力ずくで単語の意味にしている感じも受ける。
    全体的に単語の難易度は高くないようだが、やはり覚えるのは難しそうなものがあるな。

  • 語源がわかると、単語の意味もすっと入ってくる。

  • 九州産業大学図書館 蔵書検索(OPAC)へ↓
    https://leaf.kyusan-u.ac.jp/opac/volume/1335546

  •  英単語への興味をより深める読み物としておすすめ。
    単語のイメージがしやすいイラストが、とにかくかわいい。
    単語帳素材がダウンロードできるようになっているのもおすすめポイントです。


    [NDC]834
    [情報入手先]
    [テーマ]令和2年度第4回美作地区司書部会/フリーテーマ

  • 語源を理解して英単語を覚える事を目的とした本。考え方は面白いし、一から単語を覚える方法としては良いと思った。ただ既に記憶している単語を改めてこの方法で確認すると、頭が混乱して中々自分には馴染めたかった。まあ勉強方法は人それぞれなのでそれは仕方ないと思う。

  • 2019/09/02 第1刷
    p.34 人口知能→人工知能

  • ふむ

  • 各章の事例を読むだけでも、語源の特徴をつかむことができる。
    が、語源から単語の意味合いが結びつかないケースが多く
    しみじみ読み込むものではない。

  • 英検2級~準1級くらいを勉強していたころに語根という概念を教えてくれたシリーズの本があった。単語のイメージ(プラスかマイナスか、増えるのか減るのか)で覚えられるものに関してはぐっと覚えるのが楽になった記憶がある。

    たまたまアマゾンのサジェスト欄に出てきた語根の本。気になって調べると例のシリーズと同じ著者だった。おそらく知ってる内容と思いつつも購入してしまった。私の記憶にあったシリーズからは16年の時が経っていたようだ。
    何版か重ねる間に練り直された結果か、取り上げる単語もぐっと大学受験より?になり即効性を感じる人も多いのではないだろうか。イラストレーターさんの力でイラストが各単語についていて充実している。

    それはさておき各ページにある語源コラムを読むと言葉がたどってきた歴史について触れられており、そこを読むのがとても面白い。むしろここをたくさん読みたいがあくまでこの本は単語帳のつもりで構成されているのだろう。個人的には単語帳としてではなく読み物の分類にはなると思うがのだがいずれせよ面白い本です。

  • 本書を使って単語を覚えるより、知っている単語も含めて単語を分解したときの意味を知るために読んだ。

    だいたいで理解していた意味がもう少しクリアになった。

  • 単語をイメージで理解できるようになる本です。学生さんにおすすめです。
    (カウンター担当/抹茶アイス)令和2年1月の特集「紅白の本」

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著者プロフィール

清水 建二(しみず けんじ)
1955年東京都浅草生まれ。(株)KEN’S ENGLISH INSTITUTE代表取締役。埼玉県立越谷北高校を卒業後、上智大学文学部英文学科に進み、ガイド通訳士を経て、県立浦和高校などで40年間教鞭をとる。基礎から上級まで、わかりやすくユニークな教え方に定評があり、「シミケン」の愛称で人気を博す。著書にシリーズ100万部突破の『英単語の語源図鑑』(かんき出版)ほか、シリーズ40万部突破の『英会話「1秒」レッスン』(成美堂出版)、『英語の語源大全』(三笠書房)、『教養の語源英単語』(講談社現代新書)など100冊を超える。趣味は旅行と食べ歩き。

「2025年 『英語を学ぶすべての人のための英文法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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